酒タバコ肥満撲滅委員会

市民マラソンを楽しみながら、酒とタバコと肥満は嫌いだ、と呟く日常をうだうだと。

ちょっと異常な花粉症

2011-05-31 06:28:21 | Weblog
相変わらず花粉症的な症状が続いています。
今年は目も痒くなって、目の下が腫れたりもしています。
(腫れはだいぶ治まってきたが)

今年は異常な気がします。
薬、強くしてもらったんだけど。
黄砂に含まれている化学物質のせいと言う噂もありますが、放射能の影響ってことも多少はあるんじゃないかな・・・

微量でも、あきらかに異物ですもんね。
量だって微量と言っていいのかどうか。
地上高が数十メートル地点で計測した空間線量と、地面のホコリなどが舞い上がる実際の生活では、被ばく量はかなり違うでしょうし。


朝晩、花粉の薬を飲んでいるせいか眠さが残ります(特に朝)。
それで、朝のコーヒーの量が増えてきつつあります。
まずいなぁ。
あまりカフェインは摂取したくないんだけど。
(クセになりそうで)
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さあ喜多マラソンだ

2011-05-30 07:39:24 | マラソン大会
週末は喜多マラソンです。
私は例年フルマラソンの部に出ていますが、北海道マラソンに向けての練習的意味合いですのでタイムは気にしません。

というか、この時期は身体が暑さと湿気に順応していないので完走するので精一杯です。
冬場の大会では3時間30分台で走れますが、この大会では4時間を超えます。
感想できなかったことも数回ありました。

気温と湿度に加えて給食もほとんどなく給水も(ほぼ)水だけ、かなり厳しい環境です。
でも、それを知った上で出るのがこの大会の楽しみ方です。
給食からスポンジエイドまで至れり尽くせりの他大会が当たり前だと思っていてはいけません。
なにも期待しないで出るのがこの大会のコツです。
これは皮肉ではなく、そういう楽しみもまた市民マラソンなのです。

荒川河川敷ですから日陰は皆無、水場は何カ所かにありますからペットボトルを持って水場で水をくみながら走るのがオススメです。
もちろん給水はありますが、数年前には水切れになった場所もありましたし、原則として水だけです。
序盤に運が良ければスポーツドリンクがあるかもしれませんが、期待しない方が良いです。

私は塩飴とゼリーを持って走っています。
とにかく厳しい大会です。
4時間制限時代の北海道マラソンよりも厳しいのですから、いかにこの時期はマラソンに向いていないかが分かります。

大会自体は6時間と緩いので初心者向きと思われそうですが、初心者はハーフ程度にしておいた方が良いです。
コースは折り返しコース、何度もスタートラインに戻るレイアウトなので、リタイヤしやすいのが長所ですから、体調と相談して無理せずあっさりと諦めましょう。

正直、人にはオススメしません。
この時期に走らなければいけない理由のある人以外は出ない方が良いです。
でも、こういった華やかさとは無縁の草マラソン(練習会だと思った方が良い)って、なんだか妙に好きです。

私が出はじめたときは参加費も安く、そのかわりにタイム計時は上位10人までであとは計測なしでした。
今ではチップで自動計測と普通の大会になりましたが、測定機材のせいか参加費も普通になっちゃいました。

今年は例年より12日も早い梅雨入りで、たぶん雨か湿度たっぷりの曇りになるでしょう。
参加される物好きな皆さん(失礼)、華やかさとは無縁の草マラソンを楽しみましょう。
雨も降らず気温もそこそこ上がりそうですよ。
日焼け止めは忘れずに。
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2011板橋シティマラソン、収支報告届く

2011-05-29 06:09:59 | Weblog
大震災の影響で開催の一週間前に中止となった2011板橋シティマラソンの収支報告が土曜日に届いていました。
すでに大会ホームページでは公開されているものの印刷版です。
こちらから(PDFです)

内容は、報告が遅れたお詫び、収支差額の約4500万円を日本赤十字に送ったこと、次回大会での優遇措置は内容が確定したら大会ホームページに掲載することを書いた紙と、収支報告書、領収証のコピーの3点セットです。

ざっと書くと(数字の丸めなどは適当です)、

収入が1億強(板橋区負担金1000万円含む)、支出は多い順に義援金4494万円(44%)、運営費2866万円(28%)、広告費1088万円(11%)、記録処理費804万円(8%)などです。

義援金は、本来ならば大会当日に使われる選手の給食給水費や、その他の運営費(キャンセルしたであろうテントなどのレンタル代や警備員などの人件費など)になるはずだったものでしょう。
たぶん開催していたらこの中の一部は利益になっているんでしょう。

仮に返金してたら、義援金額(44,944,181円)÷申込者(17136人)=一人当たり(2622円)です。
これは我々が支払った参加費の約48%にあたります。

複数の大会が中止となってしまった人にとっては、少しでも返金して欲しかったでしょう。
また、寄付するにしても寄付先を日本赤十字以外にしたかった(自分で選びたい)という人も多いでしょうし、個人で既に寄付済みなのでもういいという人もいるでしょう。
でもまあ、主催者の判断は決して非常識な対応ではないと思いますので、未曾有の天災ということも含めてこれで納得しましょう。

返金するか寄付か個別に意見を聞くべき、という意見もありますが、全員がネットに繋がっているとは限らない(振り込み用紙で入金した人もいる)ので連絡をどうするかなどの問題があります。
まさか全員に電話って訳にはいかないでしょう。

まあ、たぶん正解はない問題でしょう、きっと。
再発防止に、次回からの要項に「天災等での中止時、剰余金の扱いは主催者に一任する。」旨の記載を追加したほうがいいのかな。

私は何度も書きますが、主催者におまかせという姿勢です。
収支報告を送ってくれたから、それで十分です。
来年の優遇措置は、できれば今年の申込者を優先受付してくれれば嬉しいかな。
まあ、それがなくても普通に申し込めば参加できる人気度ですから、優遇措置なしでも別にかまいませんが。

提案ですが、今年申し込んだ人は来年の大会でゼッケンの色を変えてくれるとちょっと面白いかも。
(走りながら今年の思いを共感できるから)
でも、ゼッケン色は性別とか距離(5kmの部もある)などで分ける方が合理的ですから、ちょっとおふざけがすぎるかしら。
ゼッケンは無理でもリボンを配って肩にでも付けるとか。
昨年も走れなかった人はリボンを二本つけるとか。
いや、冗談ですが。

これで2011板橋シティマラソン(改名後、幻の一回目)が完全に終わりました。
今後、優遇措置の発表があっても、それは2012板橋シティマラソンの開催要項ですから、もう2011年大会とは別と考えていいでしょう。

この大会、私にとっては気温的にいい数字も出せないし、河川敷は地味だし、惰性で出ている面もありますが、さすがに二年連続で走れないと来年の号砲は特別な思いで聞くことになるでしょう。
来年は無事に開催されることを本当に祈っています。


以前読んだのですが、北海道マラソン(当時は制限時間4時間、参加者4000人台)の費用は億単位という記事を読んだ記憶があります。
北海道マラソンは人数的には板橋シティの3分の一規模ながら、テレビ全国中継があったり招待選手も多くフェアウエルパーティーがあったり開会式もホテルだったり、普通のマラソン大会より確実に経費がかかっているだろうことは素人目にも明らかでした。
ですので、板橋シティが1億円規模と聞いてもびっくりはしませんでした。
むしろ、スポンサー収入が別にあると思うので、本当の総額は別にある気すらします。
それともスポンサーは現物支給だけなのかしら。
飲料メーカーとかはそうかもしれないけど、タニタのような健康機器メーカーはお金じゃないかしら。
いや、どうでもいいですけど。

東京マラソン以降、やたら高い参加費の大会が増えました。
それでも定員の数倍も集まるのですから、当分の間は値下げ圧力は皆無でしょう。
マラソンで儲けてはいけないという法律はない訳で、利益を出したってかまわないです。
どんなイベントでもいちいち収支を発表して利益額まで出すなんてことはしてないのですから収支の公表義務もありません。
ただ、公道を使う大会は、多少は配慮すべきかもしれません。
たとえば収支報告は公表した方がいいし、利益が出た場合はその一部を交通遺児育英などに寄付するような姿勢での運営を望みたいです。

末永く市民マラソンを楽しむためには、利益追求だけでは理解が得られないと思うのです。
マラソンを金づるとしか見ない連中はマラソンブームが去れば別の金儲けに移動するだけでしょうけど、我々ランナーにとってはブームが去ったからマラソンはやめる、とはいかないのですから。
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逃げられない、という現実。

2011-05-28 06:28:39 | Weblog
知人の親戚が福島県民です。

避難区域にははいっておらず、津波の被害もなかったそうです。

地震直後にガソリンをかき集めて東京に避難してきましたが、10日ほどで帰ったそうです。
やはり家がいいからです。

震災後10日が経った頃はそれなりに悪材料が出尽くしつつある時期とはいえ、まだ現地は断水していたりしたそうです。
それでも帰ったのは、その人達の人生は福島にあるからです。

両親と娘夫婦と子供が二人、勤め人なので農業や漁業よりは転職はしやすいとはいえ、一家の生活の基盤を全て移す事は非常に困難です。
仕事だって簡単には見つからない、家賃だってかかる、子供の教育だって心配。
夫婦だけならまだしも、両親が、そして子供がいる。

子供達への被ばくのことを心配しながら、それでも家がいいし、経済的にもそれが一番現実的。

残酷で無責任な言い方ですが、強制的な避難命令があったほうがまだ踏ん切りが付くだけマシなような気すらしてしまいます。

もし、私が同じような状態になったら、やっぱり逃げないでしょう。
いや、正確には逃げられない。
逃げられるのは、よほどお金がある家庭か、単身で賃貸でフリーターのようなフットワークの軽い人だけでは。
仕事一つとっても、土地勘も何もない場所で新たに探す事を考えただけでもの凄い負担を感じます。
ましてや持ち家だったり、両親や子供の事を考えたら・・・。

今できることは、文科省が言っているような「学校の校庭の土を上下入れ替えれば線量が下がる」などというとんでもないごまかしではなく、表面の汚染された土を剥ぎ取って、草も抜いて、どこかに持っていく事。

年間20ミリシーベルトまではいい、というようなとんでもない妄言を許さない事。

各地で線量を計り、危険な場所を明確にする事と、校庭などはとにかく可能な限り除染すること。

これから先、何十年も怯えながら暮らさざるを得ない子供達の事を考えると、暗澹たる気持ちになります。

ただでさえ被ばく量が高いであろう子供達(特に福島の子ら)にリスクの高い福島県産の食材をたべさせたりしては絶対にいけない。
少しでも危険と思われるものは国と東電が責任もって廃棄と生産者への保証をすべきです。

大人が福島県を応援する意味で福島産の食材を食べるのは自由です。
でも、子供に食べさせてはいけない。
まして給食に使うなど論外。

今やるべきは、海水注入を一時中止したとかなんとかではなく、福島をはじめとした被ばく地帯の子供達を守る事です。

私は何も出来ませんが、黙っていないで少しでも発言する事と、わずかでも支援金を送る事。
過ぎ去った時を悔やむのではなく、これからできることを考えましょう。
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ガスコンセント設置工事

2011-05-27 06:23:22 | Weblog
我が家にはガスコンセントがないのですが、節電対策と電気代節約もあって、新たにガスコンセントを付けました。
(東電に対する反感も少々。)

ガスコンロから分岐させただけですので、18000円程度と思ったより安かった。
工事のためにキッチンの掃除をするはめになったのですが、それもまたいいものです。
普段、あまり整理しないガスコンロの下などを掃除するとすっきりします。

ガスファンヒーターにするかガスストーブにするかは、しばらく考えてから決めようと思います。
安全性から言えばファンヒーターだけどコンセント(電気の)が必要だし、ガス管の他にもう一本配線があるのは邪魔かなぁ。

エアコン(電気)の暖房では弱かった事もあるし、暖房のガス化は遅すぎたのかもしれません。
節電や停電を利用して生活の一部を変えるのもまた楽しいものです。

面白いもので、ガスコンセントの話をしたら使っていないガスファンヒーターがあるという話が舞い込んできました。
使えるようなら頂こうと思います。

今年の冬が楽しみです。
でも、ファンヒーターなどの燃焼系は湿度が上がるそうなので、押し入れのカビが心配ですが。
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福島原発の配管類、津波前に破損か?

2011-05-26 07:12:55 | Weblog
今まで東電は想定外の津波による冷却系電源喪失が原因とし、地震には耐えたと主張してきました。
ようやくここにきて、実は地震ですでに損傷を受けていたのではないかというデータが出てきたようです。

これはものすごく重要なポイントです。

もし、地震で大きなダメージがあったのなら、他の原発でも抜本的な対策が必要になるからです。

注意深く見守りたい事項の一つです。
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いまだにメルトダウンという言葉を避ける東電

2011-05-25 07:41:09 | Weblog
いまだにメルトダウンという単語を使わない東電、記者会見でも何回かその質問が出ています。
東電曰く、メルトダウンという単語には意味に幅があるので燃料の損傷具合で表現している、と詭弁を並べています。
いまだに、です。

たしかに専門用語としては狭義のメルトダウンから広義のメルトダウンまで、様々あるでしょう。
しかし、全燃料が溶けていると思われる(それは東電も認めている)今になってもかたくなに会見でも資料でもメルトダウンの文字を使わないのは情報隠しと言われても反論できないでしょう。

東電は「溶けた燃料の大部分は圧力容器の底に溜まっている。圧力容器から水は漏れているが底は抜けていない。」と言い続けています。
会見を聞いていると、圧力容器底部の配管の溶接部分などから水が漏れているような言い方をしていますが、信用できない。

やがて原子炉の状態が明らかになる日が来るかどうかわかりませんが(それは10年以上先かもしれない)、私は東電のニュアンスよりも大規模に損傷していると思っています。
それこそ大部分の燃料は圧力容器の底を抜けて格納容器に落ち、格納容器の底すらも抜けているかもしれない。

仮にそうだったとしても、それを隠して意味があるのでしょうか。
色々な可能性を排除してはいけないし、可能性を公表する事は最低限の責任です。
(なんでもかんでもではなく、このような重大な事態に関しては慎重な配慮は必要ながらも隠すのは最悪。)

情報公表すれば東電以外からも良い知恵が出てくるかもしれません。
コンクリートポンプ車での注水だって東電オリジナルアイディアではないでしょう。
あれは会見などで仕入れた情報のはずです(証拠はないけど)。

こんな企業、いや、企業だけでなく監督官庁も含めて、とても我々には原子力など扱う資格はないことを再認識させられます。

フリージャーナリストの上杉隆さんは、爆発直後から半径80km圏内は避難させて、安全が分かった地域から順次戻ればいい、まず避難が先だと言い張っていました。
またメルトダウンという言葉もかなり初期から使っていました。

今回の震災で学んだ事の一つが、既存のメディアから与えられていた情報がいかに断片的で作為的だったかということです。
ぜひニコニコ動画やUstでの記者会見を見てみて下さい。
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油断大敵

2011-05-24 05:47:26 | Weblog
河川敷の練習会に行ったのですが、時間も長くないし5月だしと思って甘く見ていたら、見事に日焼けしました。
ヒリヒリして痛いです。
顔や手足は一年中日焼けしているのですが、耐性のない二の腕(Tシャツで隠れている)が見事にやられました。。
いやー、5月の太陽も甘く見ちゃダメですね。
しかも河川敷だから木陰のような逃げ場が皆無だったので、よけい条件が悪かった。

しかし、マラソンのトップアスリートってさほど日焼けしてない人が多いのはなぜなんだろう。
女性ランナーなんて、むしろ色白傾向な気がする。
エリートランナー達は私の倍は走るだろうし、日焼け止めだって流れちゃうと思うんですが。
謎です。
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健康診断今昔

2011-05-23 06:12:40 | Weblog
今昔というほどでもないのですが、十数年間同じところで健康診断を受けていると、けっこう変化しています。

私はいつも午前の部で受けていますが、以前は前夜の20時までに食事を済ませ、水分も20時以降は小量を口にする程度まで、とされていました。
今では10時間前まで食事は可能、水分は受付の2時間前まで摂取可能です。
検査の精度が上がったとか医学的基準が変わったとか、あるいは脱水による疾病防止とか、いろいろ理由はあるんでしょうね。
いずれにしろ、負担が少なくなって助かります。

あと、検尿も以前は病院で紙コップに入れていたのですが、最近は検査当日の朝に自宅で紙コップから容器に入れて持っていく方式です。
少しでもスピードアップするということでしょうかね。

それから、オプション検査もここ数年で普及してきました。
腫瘍マーカーからアレルギー検査、ピロリ菌や肝炎ウイルスなど色々あります。
私はいくつかを受けましたが、毎年全てを受けるのもお金がかかるし検査精度が微妙な気もするので、毎年悩みどころです。

でも、アレルギー試験でアレルゲンを特定しても仕方がない気がします。
どの花粉が犯人か分かっても避けられないですよね。

一番変わったのは、患者の扱いでしょうか。
これは健診だけでなく一般医院でも同じですが、治療や検査の説明などがきちんとされるようになりました。
昔はお医者様の言う事を聞くだけで、質問などをすると機嫌が悪くなる医者がゴロゴロいたのですが、最近はだいぶ違っています。

でも患者様、という言い方はちょっとどうかと思いますが。
なんでも様を付ければとりあえずは安心なんでしょうけど。
(苦情対策という意味で)
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節電情報を聞きました

2011-05-22 05:47:15 | Weblog
すでに発表されていることばかりですが、東京電力の人に会う機会があったのでまとめてみました。

まず、電気の使用者は大きく三つに分かれます。
契約電力500kw以上の大口需要家、未満の小口需要家、そして一般家庭。
いずれも過去12ヶ月の最大使用値の15%削減を呼びかけています。

まず、計画停電ですが原則回避はご存じでしょうけど、それでも逼迫した場合は実施されます。
マスコミ報道ではもう二度とやらないような口調ですが、正式文章に「セーフティネットとしての計画停電」が記載されています。
その場合でも23区は対象外で、その代わりといってはなんですが23区内の事業者に対しては積極的に節電のお願いをしてまわっているそうです。
また、計画停電前には「受給逼迫警報(仮称)」で緊急節電を呼びかけて、可能な限り計画停電は避けるそうです(たぶんテレビなどで速報すると思う)。

大口需要家に対しては電気事業法27条を適用するようです。
これは夏期に15%の削減を義務付けて、それを守らなかった事業者には百万円以下の罰金だそうです。
違反しても供給遮断などはしないそうです。
(あたりまえか)

また、小口需要者や家庭はこの条項の対象外ですけど、会社が零細企業でも入っているビルの契約電力が500kw以上だと大口需要者の一部になる場合がありますからご注意を。
電気使用量のお知らせの契約電力欄を見れば大口かどうかわかりますが、それは自社と東電の関係であって、会社の入っているビルと東電の契約が500kw以上なら大口需要者の一部でもあるという事です。
この場合、自社内は東電との小口契約ですから15%削減義務はありませんが、ビル側は大口だから法的削減義務が生じてきて、ビル側設備(エレベータやセントラル方式の空調、共用部の照明など)は影響を受けます。
詳しくはビルの管理会社に聞いてみて下さい。
東電との契約形態によるので、ウチは小企業だから関係ないと思わないで。


また、契約電力の見直しを勧めているそうです。

家庭の場合は、アンペア契約が主流で、30アンペア契約の場合は最大電流が30アンペアを超えたらメインブレーカーが落ちて電気が止まります。
企業の場合は、過去12ヶ月の最大電気使用量が契約電力となり、契約電力が大きければ基本料金も高くなります。

電気使用量は8月の冷房で一喰うのが普通ですから、ほとんどの企業は昨年夏に記録した最大使用電力量が現在の契約電力になっているはずです。

今回、各企業が節電案などを記載して申し込めば、契約電力を下げて基本料金を安くしてくれるそうです。
(今後、申請書を各企業に郵送するそうです)

例えば、昨年8月に最高使用電力400kwを記録した企業は、9月以降も400kwの基本料を払い続けます。
過去12ヶ月の最大値が契約電力量となるので、一度最高を記録するとそこから12ヶ月はその値が生き続けます。

今回は、それがリセットできるというわけです。
前述の企業が15%の節電案を提示して契約変更できた場合、400kwの15%引きですから340kw契約に下がり基本料は安くなります。

では、340kwに下げてからそれ以上使っちゃった場合はどうなるでしょうか。
この場合、別にペナルティはなく、その値(340kwを超えた値)が新しい契約電力になるだけです。
つまり、需要家は書類を作る手間だけでリスクのないいい話です。
逆に言えば東電は損をするのですが、それでも節電をお願いするインセンティブ(報奨金)として、また電気使用量を指揮して節電意識向上のためにはやむをえないのでしょう。

また、いくら契約電力を下げても、その数字を超えてしまえば、それが契約電力になりますので、下げた基本料が何ヶ月適用されるかは夏場の節電次第です。

よく混同されますが、ここで言っている400kwとか340kwは、最大電気使用量であって、一ヶ月の総使用量ではありません。

kw(キロワット)は車で言えば最高時速で、一ヶ月の総使用量などで使われるkwh(キロワット時)は走行距離と考えればいいでしょう。
瞬時値と累積値です。
(ただ、最大使用電力量は1時間の累積値値ですから厳密には瞬時値とは言えませんが、まあ気にせずに。)

節電の話ですが、ピークカットが大事とよく言われますが、夏場は9時から16時までがずーっとピークのようなカーブです。
ですので、その中でも最も高い14時前後に気を遣うことも重要ですが、全体的に下げないといけないのもまた事実のようです。

東電いわく、浜岡停止で60hz地域からの電力融通が見込めなくなったことと、東北電力の需要逼迫は東電以上なので、そちらに供給しないといけないこと、また今回復活させた火力発電所などは老朽化していることなどで安定供給に疑問符があることなどから、気を緩めずに節電をお願いしたいとのことでした。

契約電力見直しの件ですが、家庭の場合でも契約料を下げる事は出来ます。
たとえば30A契約を20A契約に下げれば、年間でたしか3000円ほど基本料が安くなります。
ただし、同時に使えるのが20アンペア(ワット数で言えば2000ワット)までになりますから、電気を多く使うものを同時使用するとブレーカーが落ちます。

ドライヤー、電子レンジ、電気コンロ、エアコン、炊飯器、冷蔵庫などは結構電気を喰いますから、アンペア数を下げるときはよく考えてから。

一人暮らしなら20Aで生活している人も多いですよ。
時々ブレーカーが落ちるかもしれない生活と、年に数千円の節約、天秤にかけて選んで下さい。
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