以前、メルトダウンした燃料の体積を考えてみました。
2号機ではないのですが、一つの目安になるかもしれません。
(2012年1月3日の記事)
素人の推測ですから間違っているかもしれませんが、
>ウランの比重は19.3、金が19.1です。
>映画などで見る金塊は12.5kgほどだそうですから、
>仮に溶けたウランが50トンだとしたら、
>金塊4000個ほどの大きさになるはずです。
と想像しました。
これは燃料そのものだけですから、燃料の周囲を覆っている金属の分は考慮していません。
3月26日の東電記者会見で、木野記者が溶融燃料の体積を東電に質問していました(東電は持ち帰ると回答)が、たった60cmの水深で燃料が冷やされているか疑問です。
溶けた燃料の量、溶け落ちたときの形状(平たく伸びるのか、山状に高くなるのか)、底のコンクリートをどの程度浸食しているかが分からないので、溶け落ちた燃料の高さは誰にも分かりません。
ただ、私の推測からは「膨大な量」であるような気がします。
東電は蒸気の発生具合や周辺温度から冷やされているとしていますが、はたして・・・。
私の推測が正しくて金塊数千個の体積(プラス、周囲を覆っているジルコニウムの分)が溶け落ちていることになるのなら、たった60cmの水で冷やされているかはなはだ疑問ですし、冷やされていたとしても不安この上ない話です。
(ちなみにジルコニウムの比重は6.5と金よりも軽い金属です)
これでも「冷温停止状態」で「オンサイトでは事故終息した」と言い張る国と東電を信じる人はいないでしょう。
今まで東電は4mの深さはあると推測しました。
たった60cmの水位、しかもどんどん水がどこかに流れ出ているのですから注水を止めたら燃料が空気中に露出するのにさほどの時間はかからないでしょう。
原発廃止に舵を切ったドイツ、いまだに原発再開にやっきになる日本の政府と東電と経済界。
100年後、世界は二つの国をどう判断しているでしょうか。
格納容器内、水位60センチ=2号機、内視鏡で初確認―福島第1原発・東電
時事通信 3月26日(月)21時6分配信
東京電力福島第1原発事故で、東電は26日、2号機原子炉格納容器に内視鏡を入れて内部を調査し、底部から約60センチのところで水面を確認したと発表した。格納容器内に水がたまっているのを直接確認したのは初めて。27日に放射線量を測定する。
東電によると、格納容器側面にある配管開口部から内視鏡を挿入。カメラと温度計が付いたケーブルを底部に向けて垂らしていったところ、開口部から約6.4メートル下、底部から高さ60センチで水面を確認した。水温は48.5~50度で、格納容器内の気温は44度前後。水は透明だが、カメラを水中に入れると、黄色い砂状の堆積物が巻き上がったという。