酒タバコ肥満撲滅委員会

市民マラソンを楽しみながら、酒とタバコと肥満は嫌いだ、と呟く日常をうだうだと。

酒について4

2007-07-31 19:41:48 | Weblog
酒を止めてからの変化ですが…
意外だったのが、甘味です。
私は昔から甘党だったのですが、酒の味をおぼえてからは甘いものは(なるべく)控えていました。
ところが禁酒してからは急に甘いものが欲しくてしかたなくなりました。
アルコールは体内で糖分に変わるらしく、それまで大量にアルコールを摂取していた私の体は、アルコールに代わる甘いものを急激に欲しがるようになったようです。
今では毎晩ケーキやシュークリームやプリン(全部ではなく、どれか一つですよ)、それとチョコレートなどを食べるのが習慣でもあり楽しみでもあります。
別に高級品ではない、そこら辺で売っている安いケーキ類が中心ですけど、毎日今夜は何を食べようかな、と考えるのは楽しいものです。


酒を止めて、一番変わったのが体です。
それまでもマラソンをやり始めていたので体脂肪率は13%前後と低めだったのですが、禁酒以降は体脂肪率が簡単に一桁台まで落ちました。
別に食生活を押さえることは全く無く、飲まないかわりにご飯は沢山食べて夜にはケーキ類と、飲んでいた時よりも沢山食べています。
それだけ酒のカロリーが多かったということでしょうね。
とにかく、禁酒後はそれまで落ちなかった下っ腹の贅肉がすっきりしてきました。

寝る前に食べると太るという説がありますが、私の場合全く太りません。
週に3回は走っていますから普通の人より消費カロリーは高いのでしょうけど、それにしても禁酒しただけでこんなに体が引き締まるとは思いませんでした。
前にも書きましたが、アルコールのカロリーは発熱などで消費されるので太りにくいと言いますが、あれは嘘です。
多少の酒ならそうかもしれませんが、大量に飲む人は必ず太ります。
いくらヘルシーなつまみにしても、あるいはツマミの量を抑えても太ります。
痩せたい人は、酒も見直してみて下さい。


それから、当たり前ですが禁酒したら健康になりました。
健康診断の数値は毎回お見事、という低さですし、一番実感したのが風邪を引きにくくなったことです。
タバコを止めてからも風邪はよく引いていて、禁煙したのになんで風邪を引くのか納得いかなかったのですが、今考えるとアルコールで体が弱っていたんですね。
禁酒後も寝冷えなどで風邪ぎみになることはしょっちゅうありますが、昔のように治らなくて風邪薬が手放せないとか、悪化して熱が出て苦しむようなことにはならず、引いても一晩で治ります。
以前は冬の間はずーっと風邪薬を飲み続けに近い状態だったのですが、今では風邪っぽい時に市販の漢方(カッコントウ)を飲んで早めに休めば、翌朝は元気です。
飲んでいた時は、冬になると必ず風邪を引き、その風邪は春まで治らなかったので根雪ならぬ根風邪と呼んでいました。
その頃は漢方なんて飲んでも効かないと思っていたのですが、酒を止めてからは漢方がお気に入りになりました。


薬といえば、禁酒してからはカフェインにも敏感になりました。
以前は朝眠くてコーヒーを何杯も、ということがよくありましたが、今ではコーヒーはめったに飲みません。
(タバコを止めてからコーヒーの焦げ臭さがあまり好きでは無くなったのもありますが)
どうしても眠い時はカフェインが入ったミント系の飴をなめると、すぐ目が覚めます。
禁酒してからカフェインだけでなく薬物すべてに対して体が敏感になった気がします。
禁煙と同じで、酒の臭いが嫌いになりました。
ケーキ類を買う時は成分表時を見て、洋酒が入っていたら買わないようになりました。
いかにも洋酒が入ってそうなケーキはそうやって避けるのですが、先日ヒロタのチョコレート系のシュークリームを買ったら酒の臭いがして、あわてて成分表時を見たらやっぱり入っていました。
もったいないので食べましたが、それだけ敏感になりました。
ただ、嫌いになっただけでアレルギーとかではないのですが。


あたりまえですが、二日酔はなくなりました。
それから、それまで休日は朝寝するのが習慣だったのですが、今では休みの日もいつもと同じ時間にスッキリと目が覚めます。
休みの日に朝一番で走りに行くと気持ちいいですよ。
本当は仕事の日も早起きして朝練習するのがいいのでしょうが、そこまで早起きはできません。
どうも朝に弱いのだけは禁酒しても完全には治りませんね。
(もう少し続く)
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酒について3

2007-07-31 19:38:57 | Weblog
肥満、タバコ、酒の順に縁を切ってきましたが、最後まで残ったのが酒でした。
肥満を止めたのは健康診断で再検査になったのがきっかけ、タバコは値上げと世間の禁煙のプレッシャーとマラソンがきっかけでした。
酒を止めたきっかけは……。
正直、自分でもよく分らないんです。
いくつかの出来事が重なって、酔っている自分が嫌いになったという感じです。


私の仕事場には私に近い年齢の人がいなかったのですが、数年前に私より少し年上の人が移動してきました。
この人が酒好きで太っていたので、あー、飲み続けたらこの人みたいな肥満体に戻るんだな(それは昔の私の姿でもあります)、と思ったことが理由の一つだと思います。
(すごく失礼な書き方ですが、肥満は原則として自己責任ですのでギリギリながら許容範囲かな、と思っています)

私の仕事場には太った人が多いのですが、みんな私よりかなり年上ということもあって、私はそれらの人をまるで別世界の人を見るような目で見ていました(これも失礼な書き方ですね。でも年が離れていると他人事に見えてしまいます)。

ですから、自分に近い年代の太った人が来て、急に太っていた昔の自分を思い出して、その人が太っている原因が酒好きだったから酒が嫌に(というか太るのが嫌に)なったような気がします。


もう一つ、こんな出来事がありました。
ある日の夜、仕事関係で大トラブルが発生したのですが、その晩私は飲み歩いていて全く知らず翌朝に仕事場に行って仰天、ということがありました。
仕事が終わった後の時間帯のトラブルですから、私に連絡が取れなかったといっても別に私の責任ではないし、そのことを責められたという訳でもありません。
でも、もしその時に私に連絡がついてもベロベロに酔っぱらっている時間だな、と思ったら、急に毎晩酔っている自分が情けなくなりました。
(家で飲んでいても外出していても、どっちにしろ夜は酔っているのが普通でしたから)

あと、タバコと同じように実は自分の心の中では酒を止めたかったという気持ちもあったと思います。
なにしろ健康診断のたびに肝臓の数値にビクビクし、ゴミ出しの日にはビールの空き缶の多さを恥ずかしく思い、毎晩買って帰るビールの重さや代金を考えると、どう考えても飲まない方が楽です。
でも、タバコと同じで、酒は楽しみ、酒は趣味、飲まなくなったら人生つまらない、という考え方があって、なかなか禁酒はできませんでした。
今考えると、なかなか止められないという時点ですでに依存症なんですよね、きっと。
本当に自分が好きでやっていることなら、いつでも止める必要があったら止められたはずです。
それが出来ずに現実から目を背けていた(健康診断の数字などのこと)ということは、自分では好きでやっていると信じていても実は依存症、単なる奴隷ということだと思います。


結局、すぐに禁酒する程の大きなきっかけは特になかったのですが、もうお酒は止めようかなと何回か考えた後、ある日から酒を止めることにしました。
静かな始まり(酒から見れば終わりです)でした。


ダイエットは全身で取り組み、禁煙は命がけで挑戦しました。
でも、禁酒はあっけなかったです。
それまでも週に一回は休肝日を作っていたこともあった(長続きはしなかったが)ので、一晩飲まない程度のことは大きな抵抗なくできました。
それを何日か続けていたら、意外とあっけなく禁酒生活が定着しました。
ただ、それまでは家にしろ居酒屋にしろダラダラと飲み続けるのが普通でしたから、家で酒抜きの晩飯を食べるとあっというまに終わってしまうので、妙に物足りなさは感じました。
でも、それって今まで酒に奪われていた時間が自由になったということですから、その時間を有効に使うことを憶えてからは物足りなさは無くなりました。
有効に、なんてかっこいいこと書いていますが、単に趣味や勉強にあてるだけですけどね。
でもそれだけで生活が充実します。
(続く)
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酒について2

2007-07-29 17:33:44 | Weblog
20代の私は、無茶苦茶な生活を送っていました。
それまでは親と同居でしたから家で飲むことは少なかったのですが、20代半ばから一人暮らしをするようになってからはタガが外れました。
それまでも大食いでヘビースモーカーでしたが、それに加えてお酒が飲めるようになってしまったので、ただでさえ太っていたのがさらに加速しました。
仕事が技術職だったこともあり会社の出勤時間は自由でしたから、寝たいだけ寝て目が覚めたら昼前、上司に電話して「今日は午後出社します」なんてことがしょっちゅうでした。
その分残業や徹夜は多く、そのストレスは大食いと酒で晴らしていました。
自分の健康など全く興味がなかったので体重が増えていっても別に気にしませんでした。


いくら仕事場に飲み仲間がいても、さすがに外で飲むわけにはいかないので週のうち半分以上は家で飲んでいました。
つまみは当時安くなってきた輸入牛肉のステーキが多かったです。
デブですから肉系が大好きなことと、焼くだけですから簡単です。
ステーキ2枚ぐらいペロリと食べていましたし、その他にも揚げ物を中心とした総菜類がたっぷり。
はたして何キロカロリーあったのか、今考えると恐ろしいばかりです。
外で飲むときは酒飲みのお約束で最後にラーメンでシメますが、家で飲むときのシメはどんぶり飯に塩辛をたっぷり掛けて醤油をドバドバかけた特製茶漬けです。
(ちなみに2杯食べることもしばしばでした)
カロリーも凄いけど塩分も凄かったでしょうね。
朝は立ち食い蕎麦屋でカツカレー、昼は牛肉弁当大盛り、間食も多かったしこれでけ食べて飲んで体重が80kg程度で治まっていたのがむしろ不思議です。

そんな生活を見直すきっかけになりそうだったのが、30歳になったときの健康診断での再検査でした。
この時23kgのダイエットに成功したのは前に書きましたが、ダイエット中はともかく、一度痩せてしまうとお酒との縁はあっさり復活してしまいました。
むしろ肥満を卒業してからの方が酒への依存性は強まっていたように思います。
太らないように気を付けていてマラソンなども始めていたので体重は痩せたままでしたが、酒の量はむしろ増えるぐらいでした。
痩せたおかげで肝臓などの数値はびっくりするほど改善し健康そのもの、安心して大酒飲みに戻ってしまいました。

週に一度は休肝日が必要と言います。
私も何度か挑戦してみましたが、飲まない夜はなんとも物足りなくて結局しばらくすると毎晩飲んでいるいつもの自分になっていました。
飲まない日は健康診断の前の日と、風邪を引いて高熱が出た時ぐらい、年に二日あるなないかです。
仕事で徹夜した時も、明け方に仮眠を取る前に飲むのがお約束、夜の買い出しではビールとタバコだけは絶対に忘れませんでした。

そんな生活を続けていればやがてまた健康診断でひっかかってきます。
しかし、最初はビビっていましたがそのうち多少数値が高い程度では気にしなくなりました。
肝臓は沈黙の臓器と言われるとおりよほど悪化しないかぎり自覚症状が出ません。
なんの自覚症状もないので多少数値が悪くても気にせず飲んでいました。
どうせ、ちょっと酒を控えれば良くなるんですから。

ただ、一度だけ異常なほどのダルさが続いたことがありました。
この時はさすがにヤバいと思って近所の医者で検査、γGTPが230と正常値を大きく越えていたましたが、医者に言わせると酒飲みならこの程度の数字は珍しくないとのこと。
原因が酒かどうか不明でしたがダルさが辛くて、さすがにしばらく自主的に禁酒しました。
でも10日も禁酒して再検査したら数値が大きく下がっていてダルさもなくなり、そうなると徐々に飲みはじめて一月もしないうちにまた酒浸りの日々。
一応気にしてウコンのサプリを飲んだりしていましたが、まあ気休めですね。



私は夜にならないと飲まないので一日中飲み続けということはありませんでしたが、量を控えることはできませんでした。
しっかり酔わないと気が済まない上になまじ酒に強いこともあって、ビール1~2本で止めておくなんて飲み方は絶対にできませんでした。
飲む酒はビール、バーボン、焼酎など色々と変わりましたが、バーボンや焼酎など瓶に入って薄めて飲む酒は、飲んだ量が分りづらかったり濃すぎたりして、つい飲み過ぎて二日酔いになりやすいので、いつの間にか飲んだ量が分かりやすい缶入りビールが中心になりました。

恥ずかしい話ですが、自宅での酒量はこんな感じでした。
500mlの缶ビールをまず2本飲んで、次に500mlの発泡酒を2本、500mlのチューハイを1本、最後に350mlのビール、計2850mlが毎日の酒量でした。
これが毎日の最低量で、飲み足りないこともよくあって、さらに追加ということも珍しくありませんでした。
あればあるだけ飲んでしまいそうでしたから、あまり酒の買い置きはしませんでした。
毎日、これだけの酒を買って帰るので重かったしお金もかかりました。
これだけ飲むと缶もすごい量になり、飲むそばから潰していましたが、それでも週に一回の缶ゴミの日は人に見られたくない量でした。

(続く)
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酒について1

2007-07-29 17:31:47 | Weblog
ダイエット、タバコと書いてきましたが最後は酒について書きます。

私はもともとは飲めませんでした。
学生時代はほとんど飲まず、飲み会でもビールを口にする程度で、日本酒なんて臭くて飲めませんでしたしウイスキーもダメでした。
社会人になっても会社の宴会で口にする程度、自分から買って飲んだり飲みに行ったりすることはありませんでした。

20代の前半で転職した時に数カ月働かずにのんびりしていたのですが、その時にビールを飲むようになりました。
飲むと言っても350mlの缶を1本か2本、相変わらずビール以外の酒は受け付けなかったし、今考えるとビールも味が好きと言うよりも酔う感覚が好きだっただけだと思います。
ともかく、時々ですが飲む習慣ができた訳です。
そんなある夜、もうちょっとビールを飲みたくなって家の近くの酒の自販機に行きました。
今なら近所のコンビニで24時間酒が買えますが、当時はコンビニができはじめた時代でお酒を売っているコンビニはまだありませんでした。
そういえば当時は24時間営業のコンビニも少数でした。
文字どおり朝7時から夜11時までの営業の方が多かった。
(セブンイレブンって、そういう意味でしたよね。今では24時間営業がほとんどですが。)
家の近くの自販機に買いに行ったら、ビール類はすべて売り切れ表示になっていました。
そうです、酒類は夜11時過ぎると販売自粛になるのです。
あーあ。買えないや。
そう思って良く見ると、ジュース類の片隅に見なれない小さな缶がありました。
サントリーのジンフィズでした。
ジンフィズは立派にお酒ですが、なぜかジュースと一緒に夜11時過ぎても売っていました。
それを買って飲んでみたところ、甘くて飲みやすいので一発で好きになってしまいました。
それからはビールと缶入りジンフィズがお気に入りになりました。
缶入りジンフィズは量の割に値段が高かったので、そのうち友人からジンとトニックウオーターを買ってまぜればジントニックができる、濃さも加減できると知恵をつけられ、早速近所の酒屋で買い込みました。
ビールと違って甘くて飲みやすい、でもアルコール分は結構高い。
こんな酒を飲み続けていたら、いつの間にか酒に強い体質になっていました。
というか、もともと酒に強い体質だったのに味が嫌いで飲まなかっただけだったのかもしれません。
とにかく、この失業期間にすっかり飲める体になってしまいました。


数カ月の失業生活の後、同業他社に転職しました。
技術系の仕事で入社早々徹夜仕事になるなど忙しい日々が続きました。
たまの休みには昔の同級生と会って、会えば酒というパターンが定着してきました。
いつの間にかどんどんアルコールに強い体になっていました。
大嫌いだった日本酒もいつの間にか飲めるようになり、やがて辛口の日本酒の冷やを美味しく感じるようになっていました。
いっぱしの酒飲みの誕生です。


そんな生活が数年続いているうちに社内でも飲み仲間が増えてきて、週に2~3回は飲みに行く生活になりました。
この頃になると酒量も増えていました。
このころはどんどん太っていって(75kgから80kg)ヘビースモーカー(一日60本)で、大酒飲み。
でも若いこともあって健康面では特に大きな問題は出ていませんでした。
衣替えのたびに太ってスーツが着られないといった問題はありましたが…。
(続く)
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タバコについて7

2007-07-27 18:13:36 | Weblog
なんだよー、長々と書いてきて結局は禁煙セラピーの宣伝かよ。
くだらねぇ。読んで損した。
と、思われるかもしれませんが、私にとって禁煙セラピーという本がなかったら今でもタバコと戦っていたでしょうね。

この本は好き嫌いが分かれる本です。
別にこの本が嫌いでもタバコを止められればそれでいい訳で、私にとってこの本は有効だったと言うだけですから、この本を否定する人と議論する気はないです。
大切なことはこの本が正しいかどうかではなく、タバコを止められるかどうかです。
私はこの本のおかげでタバコが嫌いになりました。
嫌いになった訳ですから、タバコを吸いたいとき気持ちは全く無くなりました。
タバコは壮大なる洗脳、という主旨のことがこの本に出てきますが、タバコという洗脳が解けたとたん、本当に楽になりました。
それでも、禁煙してから一年ぐらいは時々この本を取り出して読み直していましたが、今ではもう取り出すこともありません。

一つこの本に疑問を感じるとすると、この本ではニコチンガム始め全てのタバコの代用品を否定しています。
でも私はニコチンガムで禁煙を始めてから2週間ほどしてからこの本を買ったので、この本に書いてる方法とはちょっと違います。
まあ、結果的に楽にタバコと縁が切れたので、いまとなってはどうでも良いことですが。

余談ですが、私の知人でニコチンガムだけで禁煙に挑戦したもののニコチンガム依存になってしまい、最後はニコチンガムを噛みながら喫煙という悲惨な状態になった人がいます。
ニコチンガムの量が減らない(増える)なら、一度禁煙は打切った方が無難です。


一日60本以上のヘビースモーカーが、この本のおかげでタバコ大嫌い人間になりました。
180度の路線変更です。
ただ、ちょっと困ったことに本当にタバコが大嫌いになったのでタバコの臭いが臭くて臭くてたまらないようになりました。
遠くで吸っている人がいると、かなり遠くでも分ります。
スモーカーと話すと、その口臭が臭くて我慢できません。
行きつけの床屋さんがスモーカーでしたので散髪中タバコ臭くて、気に入っていた店でしたが行かなくなりました。
ここまで嫌いになるとは思いませんでした。
タバコを吸っていた時はタバコの臭いなど全く気にならなかったのに。


この本の内容を紹介しようかと思ったのですが、私の力では要約できないことと、うかつに書いて誤解されてタバコを止められない人が出てくると申し訳ないので詳しくは書きません。
しつこいかもしれませんが、あれだけタバコは止められない、絶対に止められない、タバコが無くなったら楽しみが無くなる、と思い込んでいた私が、こんなにあっさりタバコ嫌いになったのですから、禁煙を考えている人は是非読んでみて下さい。
(古本屋でもよく見かけます)
洗脳本と呼ぶ人もいますが、たとえ洗脳であってもタバコを止められればそれが一番だと思います。(むしろタバコの方が洗脳だと思いますが)
たとえ効かなかったとしても、1000円ぐらいなら頭には来ないでしょう。


著者のアレン・カー氏はこの本の他に禁酒セラピー、ダイエットセラピーも書いています。
私は3冊とも読みましたが、ダイエットセラピーは全く共感できませんでした。
あれはちょっと…という気がします。オススメできません。

禁酒セラピーはいいと思いますが、アルコールの離脱症状をたいしたことがないように書いていることなど重度のアルコール依存者に対しての利き目には疑問があります。
ただ禁煙セラピーと同じく、我慢して止めるのではなく嫌いになるから楽に止められるという手法は読んでみる価値があると思います。
ただAAの理論には意義を唱えている本ですから、AAに通っている人には抵抗があるでしょうけど。
(注:AAは断酒を目的にしている団体の一つ)


タバコを止めて良かったことは幾つもあります。
呼吸が楽、時間ができる、家や歯が汚れない、お金がかからない、汚い話ですが鼻毛の伸びが遅くなり鼻くそも少なくなりました。
なによりも自由になりました。
いかに今までがタバコの奴隷だったかということですね。

タバコを止めたいと心のどこかで思っている人、一歩を踏み出してみて下さい。
この本でも別の本でも、あるいは禁煙外来でもいいです。
必ず、止められます。だれでも。
この私ですら止められたんですから。
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タバコについて6

2007-07-25 19:57:40 | Weblog
禁煙してでも出たかったつくばマラソン、当日は朝から大雨がザバザバと降っていましたが幸いスタート前には止んでくれました。
結果は5時間近くかかったとはいえ、8ヶ月前の初フルマラソンよりも40分も短縮できた上に最後まで歩かず走り通せるなど、当時の私としては最高の結果でした。
タイム的には今よりも1時間以上遅いのですが、今でもこの大会は自分の中のベストスリーに入るぐらい気持ちよく調子よく走れました。


タバコは止めたし風邪も治ったしフルマラソンも快走できたし、最高の11月になりましたが、命がけの禁煙の方はその後も辛いものがありました。
ニコレット(ニコチンガム)で押さえているとはいえ、いつも頭の中はタバコのことで一杯です。
ニコレットの使用数も減ってきてはいましたが、精神的な空洞は埋めようがありませんでした。
つくばマラソンの翌週にハーフマラソンに出たのですがこちらでも快走、禁煙効果で明らかに呼吸が楽になっているのが実感できました。
肉体的には禁煙バンザイ! なのですが心の空洞は相変わらずで、人と話していても話が途切れると「あー、吸いたいなぁ」と考えている自分がいます。
マラソン仲間からは、ヘビースモーカーほど禁煙しやすいっていうから絶対に止められるよ、という妙なエールをもらっていましたが、それでも吸いたい 吸いたい 吸いたい。

一応、つくばマラソンまでは禁煙というつもりでしたから再び吸い始めてもよかったのですが、いつのまにか生涯禁煙という気になっていたのでまた吸い出す気にはなれずズルズルと禁煙を続けていました。
心の中では、永久に禁煙を宣言したわけじゃないんだ、という逃げ道がありました。
だからよけいに苦しかった。
マラソンはどんなに苦しくてもゴールがあります。
でも、禁煙は死ぬまで(あるいは挫折するまで)ゴールがない戦いです。
大袈裟かもしれませんが一秒も気を抜けない戦いがずーっと続くのです。


私は禁煙に関する本には全く興味がありませんでした。
どうせ肺ガンなんかの写真をショッキングに載せて、ニコチンガムやニコチンパッチを紹介して、なんてありきたりの内容でしょうし、そんなの当の昔に知っています。
読んでも腹立たしいだけです。
そんな時にたまたまネットで噂を聞いたのがアレン・カー氏の禁煙セラピーという本です。
いつもならそんな本など例えもらっても読まない、まして買うなどもってのほかですが、この時はきっと藁にもすがりたい気持ちだったんでしょうね。
一冊1000円程度なら騙されてもいいや、という気持ちで本屋まで買いに行きました。
この本、洗脳だとか気持ち悪いとかの悪評も聞きますが、私にはベストマッチでした。
この本を読み始めて数日経ったとき、気が付いたらタバコを吸いたいという気持ちは全くなくなっていたのです!。
これにはびっくりしました。
(続く)
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タバコについて5

2007-07-24 21:03:00 | Weblog
禁煙を決意した私は、まず灰皿をかたずけて薬屋に向いました。
タバコはニコチンの依存症ですから、ニコチンを補給しながらでなければ絶対に禁煙できなと以前から思っていました。
ですから、まずニコレット(ニコチン入りのガム)を買う必要があったのです。
(今では考えが変わりましたが、この時はそう思っていました)
(この時点では永久に禁煙するとの決意はありませんでした。とりあえずマラソン大会まで、という気持ちでした)

今でもはっきり憶えていますが、ニコレットなどを使わなければ禁煙できない自分が情けなくて、薬局のレジに並びながら物凄い屈辱感を感じていました。
負けた。俺は負けた。情けない。
こんな物に頼らなきゃ禁煙できないなんて情けない。
でも、精神力だけでは絶対に禁煙できない。
ニコレットに頼るしかない。
そんな気持ちでした。

翌日、仕事場で禁煙宣言をしました。
仕事中は時々ニコレットを噛んでニコチンを補給していました。
風邪のせいなのか、命がけの禁煙のせいか、一日中なんだか熱っぽかったのを記憶しています。
命がけの禁煙って表現はたぶん笑われるんでしょうね。
でも、タバコは命、タバコは趣味、タバコは人生そのものだった私にとっては、今回のような本気の禁煙はそれこそ命がけだったんです。
タバコを吸わないで生きていくなんて想像もできないようなタバコ依存症でしたからね。
タバコのない生活は、もう生きているだけで必死という感じでした。

大酒飲みでヘビースモーカーの私でしたが、もしどちらか一つを止めろと言われたら、両方止められないというのが答えになります。
それでもどちらかと言われたら、酒も止められないけどやはりタバコは絶対に止められません。
酒は夜だけ我慢すれば良いのです。
毎晩かなりの量を飲んでいましたが、酒は夜だけ我慢すれば乗り切れます。
私は昼酒をするのが嫌いでしたから、それこそ正月でも昼酒はまず飲まなかったので、夜さえ乗り切ればなんとか飲まなくても済みます。
(飲めなくなると生き甲斐が無くなるとかの心の問題は別の話として)
その点、タバコは24時間365日、年がら年中です。
朝も仕事中も夜も夜中も、ずーーーっとタバコ我慢するのは無理です。
体の調子が悪い時は飲まないこともありましたが、そんな時でもタバコは止められませんでした。
多少本数は減っても必ず吸っていました。
不味いなー、って言いながら吸い続けていました。
こんな私ですから、自分が本気で禁煙しているのがなんだか不思議でした。
それだけタバコを吸いづらい世の中になっていたことと、長年の喫煙で無意識のうちに身体からの悲鳴が聞こえていたののかもしれませんし、なにより二回目のフルマラソンに賭ける熱意が大きかったのでしょう。

命がけの禁煙(といっても、まだ5日間でしたが)が奏功したのか、なんとか風邪は治ってつくばマラソンに出場することが出来ました。

(続く)
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タバコについて4

2007-07-22 20:45:23 | Weblog
世間がどんなに禁煙になろうとも、私のタバコ愛は揺らぎもしませんでした。
いや、しないはずでした。
しかし、あちこちで禁煙になったダメージがじわじわと効いてきました。
予想以上に堪えたのが駅構内の全面禁煙です。
私鉄は全滅、JRもごく一部の駅を除き禁煙。
いつのまにか路上での歩きタバコもしづらい雰囲気になってきましたから駅に行くまでに吸い貯めもできません。
通勤時は今までも禁煙でしたからともかくとして、日中出歩く時に駅で吸えないのはかなりキツかった。
わざわざ駅でなんて吸わなくても・・・と言われそうですが、なにしろ一日60本吸うということは大変なんですよ。
一日24時間のうち、睡眠7時間、入浴中とか移動中などで吸えない時間が3時間とすると、14分に1本のペースで吸わなければなりません。
(吸わなきゃいいのに、と言われても困るんです。吸わない訳にはいかなかったんです)
とにかく、ひっきりなしに吸う必要があったんです。

どんどん居ずらくなってきましたが、それでも禁煙という選択肢は取れませんでした。
なにしろ、私にとってタバコは人生そのもの、絶対に止められないものですから。


2003年の春に、はじめてフルマラソンを走りました。
それまでも10kmレースやハーフマラソンなどに数回出てはいましたが、フルマラソンはまた別格でした。
42kmはとてつもなく長かった。
走ったというより32km以降はひたすら歩いて、6時間近くかかりました。
なんとかゴールしたものの達成感よりも練習不足の悔しさが大きくて、それから練習に打ち込みました。
…打ち込んだ、という程ではないけど、それまで休日に10kmぐらい走るのがせいぜいだったのですが、20km走までこなせるようになってきました。
練習して、もう一度フルマラソンに挑戦するんだ。
32kmでピタリと走れなくなった、あの時の悔しさを晴らすんだ。
私は32km地点に大切な物を落としてきたような気がしていました。
練習して、32kmの落とし物を拾いに行くんだ。


そして、この年の7月にタバコが値上げされました。
一箱30円、一日3箱ですから90円、年間で32000円。
値上げ分だけでこれです。
しかも、世間はあちこちで禁煙。
さすがの私もタバコを吸い続けるのにつかれてきましたが、それでも止められないものだと思い込んでいましたし、禁煙なんて考えられなかった。


春に走ったはじめてのフルマラソンのリベンジレースに決めたのが11月の渡良瀬遊水池マラソンでした。
でも、私はもう一度フルマラソンに挑戦するための条件として練習で30kmを走り切ること、というノルマを自分に課していたのですが、この30kmが遠かった。
なかなか練習で30kmを走ることができません。
26kmや27kmでどうしても足が止まってしまい、結局渡良瀬遊水池マラソンは泣く泣くキャンセル。

次のチャンスはつくばマラソンです。
当時の私の力では制限時間6時間以上の大会しか出られないこと、仕事の都合で週末に連休を取るのが難しいので遠出は無理だから日帰り圏内、そうなると年内に出られる大会はつくばマラソンしかありません。
つくばに向けて30km走に挑戦すること数回、なんとか30kmを走れ、ようやく胸をはって出場できることになりました。
ところが、それだけ努力してきたのに大会一週間前に風邪を引いてしまいました。
この頃の私は大酒飲みでヘビースモーカー、酒とニコチンで体が弱っていたのか、一度風邪を引くとなかなか治りませんでした。
しかも今回の風邪はどうも肺に来そうで、そうなるとかなり長引きますしマラソンどころではありません。
風邪薬を飲んでもイマイチ効きません(というか、しょっちゅう風邪を引いて風邪薬漬けだったから効きが悪かったのでしょう)。


仕事が休みだった火曜日、家でごろごろしながらテレビを見ていました。
咳き込みながらタバコを吸い続けている状態で、ふと思い付きました。

  大会まで、あと5日しかない。まだ風邪は悪化の一途だ。
  ……タバコ、止めてみようかな。
  止めなきゃ日曜日のマラソンに間に合わないだろう。
  あれだけ頑張って30km走れたのに風邪で不参加じゃ情けない。
  それに、たぶんマラソン仲間は
  「あんなにタバコ吸ってたらねー。治る風邪も治らないよ」
  って心の底では思っているんだろうな。

夫婦でマラソンを楽しんでいるマラソン仲間の二人のことが脳裏に浮かびました。
その二人から「あの人はタバコ吸ってるから……」って哀れみの目で見られているような気がしてきました。
被害妄想かもしれませんが、なんとなくそう感じました。

よし、禁煙だ。

吸っていたタバコを灰皿に押し付けました。
とりあえず、大会まで禁煙だ。
とにかく風邪を治してフルマラソンを走るんだ。

(続く)
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タバコについて3

2007-07-21 21:06:55 | Weblog
私にとって、タバコは生き甲斐であり趣味であり、人生そのものでした。
いや、そう思いこんでいました。
タバコだけは絶対に止められないものだと思っていましたから、数回禁煙してみたとき(いずれも数日でギブアップしましたが)も、本気で止めようという気持ちにはなれませんでした。
そんな生涯喫煙者で居続けるであろう私でさえ、世間の嫌煙の風潮は結構な痛手でした。
駅構内が終日禁煙になり、場所によっては路上も禁煙、うかつに吸うと罰金です。

一度付いた嫌煙の炎は止まるところがありません。
この当時、仕事関係の資格の勉強の為にしばらく専門学校通いをしていたのですが、その学校でも最初は廊下の片隅に喫煙コーナーがあったのにいつの間にか校内全面禁煙、スモーカーは短い休み時間の間に急いで表に出てビルの前で一服してとんぼ返り。
一日一箱程度の人ならさほどのプレッシャーにはならないのでしょうが、なにしろ私は一日60本、吸う場所の確保は本当に大変でした。

こんな思いをしても本数は減らせませんでした。
いや、正確には減らす努力をする気になれませんでした。
どうせ減らせない、減らしたら楽しみがなくなる、そう思いこんでいました。
(今考えると幻想なんですが)

タバコが健康に良いわけがありません。
でも、タバコと肺ガンの因果関係などのニュースが流れても見て見ぬふりをしていました。
見たところで止められる訳ではないですからね。


ダイエットが高じてマラソンを趣味にしてからも相変わらずタバコは吸い続けていました。
そんなある日、歌手の吉田拓郎が肺ガンになったというニュースが流れました。
私は拓郎より一世代以上若いのですが、青春時代に彼の歌を聴いていましたから、このニュースはショックでした。
……いよいよ、近付いてきたか。
そろそろ私の世代も肺ガンという病が他人事ではない年齢になってきた、そう感じました。
それでも止めようとはしませんでしたが。

この年の7月、またもタバコが値上げされました。
いつものように1本2円値上げの案が出されて、結局は1本1円、一箱20円の値上げに落ち着くという茶番劇の後、銘柄ごとの新価格が発表されました。
私が吸っているタバコは、前回消費税率の値上げの時に据え置かれていたこともあって利益率が低かったらしく、270円から300円へと、なんと30円も上がっていました。
一日60本以上吸っていましたから毎朝最低でも3箱は買います。
今までは270円を3箱ですから1000円札で190円のおつりが出てきましたが、値上げしてからは100円玉が一枚出てくるだけ。
この値上げは効きました。
ボディーブローのようにじわじわ効いてきました。
(続く)
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タバコについて2

2007-07-21 20:58:13 | Weblog
30才を過ぎ、ダイエットして生まれてはじめて普通の体型になっても、タバコを止める気にはなりませんでした。
23kgも痩せて色々な意味で人生の転換点になったのですが、タバコに関しては変わることはありませんでした。
心の中では止められるなら止めたいと思いながらも、止めてしまったら人生がつまらなくなる、タバコは生き甲斐、タバコは趣味、タバコは我が人生そのもの、という気持ちが消えませんでした。
何回か禁煙しかけたこともありましたが、数日と持たなかった。

一日60本吸う生活って、本当にタバコの奴隷ですよ。
当時はそれが好きでやっていると思い込んでいましたが、今思い出すとただの奴隷。

朝起きてまずタバコ、台所の三角コーナーには昨夜の吸い殻がドロドロになって入っています。
(火事が恐くて、いつも家では吸い殻は三角コーナーに捨てて水をザバザバかけてました)
ゴミの日にせっかく綺麗にしても、ゴミを出してから家を出るまでの30分が待てなくて一服。
せっかく綺麗になった三角コーナーにまた吸い殻が…。
これじゃ台所の三角コーナーが汚れていない時間は数分しかありません。
さすがに嫌になって、それでも吸いたいからゴミ出しをした後は携帯灰皿に吸い殻を入れて、それを会社まで持っていき、会社の吸い殻捨てに入れる…。
ゴミ出しをしてから家を出るまでの、たった30分が我慢できないんです。
今書いていて自分が情けなくなります。

40才ごろからダイエットがきっかけでマラソンを趣味にしはじめたのですがタバコは止めるつもりはありませんでした。
市民マラソン大会に出るようになるとマラソン仲間もできてくるのですが、さすがに喫煙者は少数派です。
それでも喫煙者がいることはいます。
マラソン仲間の中に喫煙者がいるのを見つけた時は本当に嬉しかった。

ヘビースモーカーの頭の中は、いつもタバコで一杯です。
マラソン大会に行く時も、途中どこで吸うか常に考えていましたし、会場入りしてからもどこでタバコを吸えるのかを無意識のうちに探していました。
(市民マラソンですから場所は河川敷などですし、別に禁煙指定されている訳ではないのですが、さすがにランナーが沢山いるところでは吸いづらいので吸いやすい場所を探して吸っていました)

マラソンを走った後は仲間と反省会と言う名の飲み会が恒例で、当時は大酒飲みでしたからそれが楽しみだったのですが、さすがにそういった席で吸う人は私ともう一人ぐらいしかいません。
私は無意識のうちにその人のそばに座るようになっていました。
一人じゃ吸いづらかったんです。
みんな大人ですから、私達がタバコを吸うことに対しては全く何も言いませんでした。
一回だけ「臭いなぁ。そんなの吸っていると速くなれないよ」と言われたことがありましたが、一緒に吸っていた人が「タバコ止めてまで速くなりたかないよ」と言い返していました。
私は臭いと言われたのがちょっとショックでしたが、そのやりとりをしていた時に夫婦でマラソンを楽しんでいる二人(当然、二人とも吸わない)が何も言わずにこちらから目を背けた(ように見えた)のがショックでした。
あの二人から見れば、タバコ吸っている人なんて馬鹿にしか見えないんだろうな。
可哀想な人、って思われているんだろうな。
……なんか、情けない。
でも、それでも禁煙する気にはなれませんでした。
(ちなみにご主人はかなりの俊足ランナー、奥さんも当時の私よりも速いランナーです)


幸か不幸か、私の仕事場ではつい最近まで吸いたい放題でした。
これだけタバコを吸っていても、幸い健康診断ではタバコに関する異常は出ませんでした。
実は私は喘息持ちだったんですよ。
小学生の頃に気管支ぜんそくを発症、それから年に数回発作が出て、でも20代半ばごろを最後にいつの間にか発作は出なくなりました。
喘息持ちなのに平気で吸い続けていました。
医者から禁煙しろとは言われたことがないのですが…… たぶん医者は喘息患者がタバコ吸っているとは思わなかったのでしょうね。
あるいは、どうせ言っても無駄だからとあきらめていたのかもしれません。

(たばこ編 続く)
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