「8月は6日、9日、15日」と詠んだのは永六輔さん。
原爆の日と終戦記念日、8月は戦争を思う月です。
私が生まれた時の日本は高度経済成長期、戦争を感じる機会はありませんでした。
私の親は東京で空襲にあったと聞いていますが、詳しく聞いたことがありません。
親も当時は小学生、苦労はしたのでしょうけど記憶はあまり鮮明ではありませんでした。
身内で唯一戦死しているのが伯父、海軍で戦艦に乗っていて撃沈されました。
遺骨はなく、何々の霊と書かれた紙が木箱に入って戻ってきただけだそうです。
その木箱はお墓に納められましたが、木と紙ですからずいぶん前にお墓の中で朽ち果ててしまいました。
先日、ラジオで家系図作成の会社の話題が出ました。
我が家は家系図など作るような家系ではないので興味はなかったのですが、その中に軍歴証明という言葉が出てきました。
調べてみたら、旧陸海軍に所属していたときの記録を請求できるそうです。
戦死した伯父の戸籍には「昭和19年○月○日、太平洋方面に於いて戦死」とだけ書いてあり、乗っていた戦艦の名前もわからないし、そこまでの記録(いつ従軍してどこに所属してたのか)は一切わかりません。
昔、祖母から乗っていた戦艦の名前を聞いた記憶があるのですが覚えておらず、そもそもこの手の話は遺族心情的に有名な戦艦に置き換わりがちです。
愛しい身内ですから、聞いたことがない船よりも有名な戦艦の方に記憶が書き換えられることがあるそうです。
これも何かの縁だと思い、叔父の軍歴証明書を申請してみました。
(末尾にリンクを貼っておきます)
戦死した方に限らず従軍した方なら軍履歴を調べられますが、本人か遺族でないと請求できません(代理人の請求は可能)。
どこまでが遺族と認定されるかは微妙ですが、戸籍で辿れる関係性があればやってみる価値はありそうです。
私の叔父は海軍でしたが、陸軍の場合は都道府県に詳細な記録があるそうなので、最初からそちらに申請した方がいいかもしれません。
(詳細はリンク先で)
でも陸軍か海軍かわからない場合もあるはず。
陸軍だって船で移動中に戦死したら「太平洋方面に於いて戦死」と書かれるかもしれません。
迷った場合は、まず陸海軍の記録がある厚生労働省に申請しましょう。
余談ですが旧日本軍には空軍はなく、陸軍航空隊または海軍航空隊という下部組織だったそうです。
これは当時の憲法に「陸海軍」と書かれていたため空軍を作るには憲法改正が必要だったこと、別組織にするより陸海軍内組織の方が都合が良かったことが原因のようです。
ということは、調査対象者が飛行機乗りとしか聞いていない場合、陸軍か海軍かわからない可能性もあります。
その場合もまずは厚生労働省に申請してください。
おそらく軍歴調査の対象者は皆さんの父親、叔父、祖父あたりでしょう。
そんな近い関係の人でもどの軍かどうかすら分からなくなるのですから、時の流れは冷酷です。
伝え続けることや記録することがいかに大切か、ということです。
役所が記録を改竄することがいかに重大な悪事なのかを再認識しました。
必要書類は申請者の住民票と本人確認資料(免許証のコピーなど)、それから申請者と調査対象者の関係を証明できる戸籍です。
私の場合、私と父が親子であることを証明し、父と叔父が兄弟であることを証明する必要があります。
現在のコンピューター化された戸籍には全情報が載っているわけではありません。
私と父の関係は現在の戸籍で証明できましたが、叔父と父が兄弟関係である証明には改正原戸籍(コンピューター化前の戸籍、かいせいげんこせき)が必要でした。
改正原戸籍の方が発行手数料が高いので、詳しくは役所の窓口で相談してみてください。
簡単な関係図(私の場合は祖父を頂点とした簡易家系図)を書いて持っていくと話が早かったです(手書きのメモで充分)。
申請書は厚労省のHPからダウンロードできます。
申請書、申請者の住民票、申請者本人確認資料(免許のコピーなど)、申請者と調査対象者の関係を証明する戸籍を厚労省の担当係に郵送しました。
8月24日に投函しましたので、また動きがあったら追記します。
追記はこちら
原爆の日と終戦記念日、8月は戦争を思う月です。
私が生まれた時の日本は高度経済成長期、戦争を感じる機会はありませんでした。
私の親は東京で空襲にあったと聞いていますが、詳しく聞いたことがありません。
親も当時は小学生、苦労はしたのでしょうけど記憶はあまり鮮明ではありませんでした。
身内で唯一戦死しているのが伯父、海軍で戦艦に乗っていて撃沈されました。
遺骨はなく、何々の霊と書かれた紙が木箱に入って戻ってきただけだそうです。
その木箱はお墓に納められましたが、木と紙ですからずいぶん前にお墓の中で朽ち果ててしまいました。
先日、ラジオで家系図作成の会社の話題が出ました。
我が家は家系図など作るような家系ではないので興味はなかったのですが、その中に軍歴証明という言葉が出てきました。
調べてみたら、旧陸海軍に所属していたときの記録を請求できるそうです。
戦死した伯父の戸籍には「昭和19年○月○日、太平洋方面に於いて戦死」とだけ書いてあり、乗っていた戦艦の名前もわからないし、そこまでの記録(いつ従軍してどこに所属してたのか)は一切わかりません。
昔、祖母から乗っていた戦艦の名前を聞いた記憶があるのですが覚えておらず、そもそもこの手の話は遺族心情的に有名な戦艦に置き換わりがちです。
愛しい身内ですから、聞いたことがない船よりも有名な戦艦の方に記憶が書き換えられることがあるそうです。
これも何かの縁だと思い、叔父の軍歴証明書を申請してみました。
(末尾にリンクを貼っておきます)
戦死した方に限らず従軍した方なら軍履歴を調べられますが、本人か遺族でないと請求できません(代理人の請求は可能)。
どこまでが遺族と認定されるかは微妙ですが、戸籍で辿れる関係性があればやってみる価値はありそうです。
私の叔父は海軍でしたが、陸軍の場合は都道府県に詳細な記録があるそうなので、最初からそちらに申請した方がいいかもしれません。
(詳細はリンク先で)
でも陸軍か海軍かわからない場合もあるはず。
陸軍だって船で移動中に戦死したら「太平洋方面に於いて戦死」と書かれるかもしれません。
迷った場合は、まず陸海軍の記録がある厚生労働省に申請しましょう。
余談ですが旧日本軍には空軍はなく、陸軍航空隊または海軍航空隊という下部組織だったそうです。
これは当時の憲法に「陸海軍」と書かれていたため空軍を作るには憲法改正が必要だったこと、別組織にするより陸海軍内組織の方が都合が良かったことが原因のようです。
ということは、調査対象者が飛行機乗りとしか聞いていない場合、陸軍か海軍かわからない可能性もあります。
その場合もまずは厚生労働省に申請してください。
おそらく軍歴調査の対象者は皆さんの父親、叔父、祖父あたりでしょう。
そんな近い関係の人でもどの軍かどうかすら分からなくなるのですから、時の流れは冷酷です。
伝え続けることや記録することがいかに大切か、ということです。
役所が記録を改竄することがいかに重大な悪事なのかを再認識しました。
必要書類は申請者の住民票と本人確認資料(免許証のコピーなど)、それから申請者と調査対象者の関係を証明できる戸籍です。
私の場合、私と父が親子であることを証明し、父と叔父が兄弟であることを証明する必要があります。
現在のコンピューター化された戸籍には全情報が載っているわけではありません。
私と父の関係は現在の戸籍で証明できましたが、叔父と父が兄弟関係である証明には改正原戸籍(コンピューター化前の戸籍、かいせいげんこせき)が必要でした。
改正原戸籍の方が発行手数料が高いので、詳しくは役所の窓口で相談してみてください。
簡単な関係図(私の場合は祖父を頂点とした簡易家系図)を書いて持っていくと話が早かったです(手書きのメモで充分)。
申請書は厚労省のHPからダウンロードできます。
申請書、申請者の住民票、申請者本人確認資料(免許のコピーなど)、申請者と調査対象者の関係を証明する戸籍を厚労省の担当係に郵送しました。
追記はこちら