Z900RS タンクエンブレムのクレーム交換

（写真では赤っぽく見えますが、現物は綺麗なオレンジです）


噂では聞いていましたが、私の愛車もタンクのKawasakiロゴのaの中の黒丸がハゲました。
３つあるaの両側です。
最初は一つだけでしたがやがて２つがハゲていました。

先日バイク屋さんに伝えたところ、クレームで交換となりました。
品番を調べたら現在出回っているものは番号が変わっていたそうですので、製造過程に何らかの問題があったみたいです。
バイク屋さんが別の黒い部分を突いたらパリッと剥がれたそうです（笑）。

今度バイク屋さんに行って交換してもらいますが、左は剥がれてないけどどうなんだろう。

こんなマイナートラブル以外は無故障で気持ちよく走っています。
カワサキは故障が多いと聞いていましたが、昔話のようです。
ミッションも気持ちよく入ってギア抜けもないし、ニュートラルも１発でスコッと入ります。
ローに入れた時のガシャンって音は大型バイクらしいというかカワサキチックかな。

しかし、3000rpmあたりからの低回転域の音が最高です。
高回転の音は後ろに飛んじゃうので（速度が上がっているので）、乗っているとあまり聞こえないのですが、いい音してるんだろうなぁ。

第２１回長野マラソン、エントリーしました

土曜日の１０時、２０１９年の長野マラソンにエントリーしました。
エントリー開始から１５分ほどで完了、定員に達するのに５３分だったそうですから、昨年・一昨年の３０分弱よりは長めでした。
推測ですが人気が落ちたのではなく、サーバー側が同時処理人数を絞ったかなにかしたのではないかな。
以前のようにクレジットカードが使えないような不具合もなく、途中で画面が落ちるようなこともなかったので、安定度を上げた分、処理速度が絞られたような気がします（推測です）。

これでまた春マラソンを満喫できます。

あと何回出られるのかな。
還暦が近付いてくると体力と資力の関係で「あと何回」ということを意識してしまいます。
リタイヤしたら経済的に遠征は減らすでしょうし、年齢と共にタイムは落るのでモチベーションも落ちます。

若い人は先が長い分楽しみも大きいけど、負担というかプレッシャーみたいなものも大きいはず。
仮に遠征費用が７万円とします（エントリー、交通費とホテル、土産などで）。
若い人はあと何十回も出るかもしれないので、一回一回を少し安くしようとか考えるかもしれません。
でも、私の歳だとあと２０回どころか１０回すらあやしい。
ヘタしたら２，３回かなー、と考えると、多少費用がかさんでも気になりません。
未来が狭くなった分、見通しが効くようになっていくのです。

歳取るのも悪い事じゃありません。

ジオシティーズ、ついに終わる。

ジオシティーズが来年3月でなくなるそうです。
大きな１つの時代が終わるわけです。


infoseekのフリーHPサービス終了の時も惜しむ声が聞こえましたが、今回もまた同じです。
いや、今回の方が大きいかも。

まあ、時代なのでしょう。
ホームページで発信する人は減り、ブログやインスタを使う人が圧倒的となりました。
HPを作りたい人は無料サービスでは物足りなくなりレンタルサーバーに移行し、ライトユーザーはブログに流れる。
全てにおいて、時代が変わったのひと言でしょう。


私はネット黎明期とまではいかないけど、相当前からインターネットを使っています。
当時は検索エンジンも貧弱で、ブログもツイッターもありません。
HPを探すのはネット紹介雑誌を買ってurlを手打ちするか、リンク先をたどるか。
回線速度も遅かったので画像を非表示にして通信量を抑えるなど工夫しても表示は遅く、サルネームをクリックして飛んだ先がようやく表示されたら404NotFoundでガッカリ、そんな時代でした。
夜１１時になると急に混むテレホーダイ、ダイヤルQ2での接続などなど、今では考えられないほど不便なでしたが、それが当たり前でした。

私が当時ハマっていたのは、昔のアイドルの写真を集めること。
当時のプロバイダはなぜか肖像権に厳しく、アイドルの画像は片っ端から消されました。
消されては載せを繰り返しているうちにアカウントを消されたりしました（垢デリ）。

動画のような大きなデータは見つかりやすいので分割して画像のように偽装して運営側の目をくらましていました。
ぽこにゃん分割なんてのもありましたね。

ジオはそういったアイドル好きにも愛用されていました。
私もいくつかアカウントを取っていましたが消され、やがて外国のジオシティーズの方が消されにくいことを知り、読めもしない英語画面に苦労しながら外国のジオで垢取ったりしていました。
洋geo、和geoなんて言ってたっけ。

別にアイドルの画像と言っても過激なものではなく、昔の雑誌のグラビアなどです。
せいぜい水着程度ですが、十代の頃にお金がなくて買えずに立ち読みしかできなかったグラビアが手に入るのですから、そりゃ夢中になります。
私も手持ちの雑誌をスキャンしてupし、見ず知らずの人たちと交換していました。
ギブアンドテイク、まだネットは狭い世界でしたから優しさが溢れていました。
仲間意識というか。

でもジオシティーズはそういった不純な使い方は少数派で、多くは健全に自分のHPを作っていました。

いろいろなHPの中には、心の病気に苦しむ人が自分の心を解放するために、あるいは同じ悩みの人と繋がるために作られたHPもありました。


私はバブル崩壊で会社にも業界にも見切りをつけて会社を辞めましたが、辞める前後はボーナスは出ないわ後輩たちがばんばん首は切られるわ、結構悲惨な状態でした。
会社も倒産しないよう必死だったのでしょうけど、それまで疑いもしなかった会社がリストラをはじめたことは結構ショックでした。

失業した時、有り余る時間の中でそれらの出来事を書き綴りました。
書くことで唾棄すべき日々を総括して、新たなスタートを切りたかったのです。
そうしないと別業界に踏み出せない気がしたのです。

ずいぶん寄り道をしましたがなんとか安定した職が見つかり心の余裕ができた時、その作品を人目につくところに置きたくなりました。
過去に区切りをつける、いや、落とし前と言ったほうがいいかな。
個人を特定されないように内容をデフォルメしたりしてからHPで発表したら、ありがたいことに雑誌やメルマガで取り上げられ、結構なPVとなりました。
ちなみに、そのHPはジオシティーズではなく当時使っていたプロバイダの無料スペースでしたが。


感想のメールをくれた人も数多くいましたが、中でも忘れられないのがyさんです。

yさんもまた個人でHPを作っていましたが、IT方面の仕事をしていたこともあって内容も技術的にも高度なものでした。
私のような手打ちHTMLで基本的なタグしか使っていないものとはレベルが違いました。

yさんは心を病んで会社を辞めて、体調がいいときはフリーランスで働いていました。
彼女のHPはいわゆるメンヘル系でした。
そのHP経由で他のメンヘル系HPや掲示板に出入りするようになり、私も長く続いた失業で少し病んでもいたので、そういった場所は居心地が良かった。

やがて私のHPは完結し、その後利用していた無料HPサービスがなくなり、そのまま消しました。
一通り発表してしまえばもう私にとっては終わったこと、他の場所へ移行させて続ける気にならなかったのです。

その頃になると仕事も安定して精神的にも経済的にも安定していたので私のHPも役目を終えた感があり、同時にyさんのHPからも少しづずつ足が遠のいていきました。


ずいぶん時間が経ったある夏、久しぶりにyさんのHPを訪れました。
そこに書いてあったご主人からのメッセージを読んで驚きました。
yさんは、ひと月ほど前に亡くなられていたのです。


あれから何年も経ちます。
yさんのHPに出入りしていた人たちもメアドが変わったり個人のHPが消えたりして、消息はわかりません。
yさんもその他の人たちもネット上だけの繋がりだったので、メアドや掲示板が消えると消息不明になってしまうのです。


yさん亡き後、ご主人は彼女のHPを消さずにそのままにしています。
でも、そこからリンクされていた掲示板などはどんどんサービス終了となって消えてしまい、それでも主なきHPは厳然として存在し続けています。

しかし、それも来年３月までです。
yさんのHPは、ジオシティーズに作られているからです。


来年春、yさんが生きてきた軌跡の一つがなくなります。
時が過ぎるとは、こういうことなのでしょう。