酒タバコ肥満撲滅委員会

市民マラソンを楽しみながら、酒とタバコと肥満は嫌いだ、と呟く日常をうだうだと。

定年後の趣味の選び方

2022-09-27 10:40:34 | Weblog
定年後は趣味に勤しもうと思っている方も多いかと思いますが、私からのアドバイスです。

定年後の趣味は、一人でできるもの・あまりお金がかからないもの・時間がかかるもの・実益を兼ねるもの・一人で完結するものが向いています。
そして運動系、文化系、実用系、室内系、屋外系などを組み合わせておくと安心です。
もちろん楽しいかどうかが重要ですが、せっかく時間があるのだからあまり興味ないものにも挑戦するのもいいですよ。

仲間とする趣味は楽しいのですが、老後に新たな趣味仲間を増やすのは苦労します。
趣味仲間は加齢とともに減る一方、でも関係性が出来上がっている他の集団に入るのは気が重いし、若い方が多かったりすると気が引けます(正直、向こうも迷惑かも)。

でも、気の合う仲間がいなくなったとたんにやらなくなるのはもったいないので、気力があるうちに頑張って複数のサークルに所属するなど広く薄く手を広げておきましょう。
それが億劫なら、今の仲間がいなくなったら俺も引退だと覚悟しておきましょう。

釣りは一人でもできるいい趣味ですが、釣りよりも釣り仲間との交流が楽しみだったということもあります。
釣りそのものが好きなのか交流することが楽しいのか、一人になっても楽しめるかどうかは自覚しておいた方がいいです。


お金については個人差がありますが、現役時代ほどお金は注ぎ込めないはず。
老後はお金のかかる趣味・お金をかけた方が楽しめる趣味とは距離をおいた方が無難です。

お金をかければそれだけ楽しみの幅が広がる趣味もあります。
自転車などは高い方が性能が上がるので、お金をかけた方が楽しみの幅は増えるでしょう。
定年後も続けるのなら、定年後の予算の中でも楽しめるかどうか考えておきましょう。

定年後は時間はたっぷりあるので、時間がかかるものはオススメです。
老人といえば盆栽というイメージがありますが、草花の面倒や家庭菜園などは親和性が高いです。
天気と相談しないといけない園芸系は、時間がたっぷりある老後に最適です。

実益を兼ねる趣味はやりがいも出て楽しいのですが、家庭菜園の野菜が余って困るのは老人あるあるの一つです。
処分方法を確保しておかないとゴミが増えるだけだし、周囲も食べきれない野菜をもらっても正直です。

料理は実益を兼ねますし量も調整できるのでオススメです。
趣味というより生活そのものでもあるのですが、生活の一部が趣味っていうのは素晴らしいことです。
ただ家族の「本当の」評判は気にしましょう。
評判が良くても、それはお世辞かもしれませんよ。
自分で食べる分だけ作るのを基本として、食べたいと言われた時だけ家族の分も作るのはどうでしょう。
そうでないと「またお父さんが大量のカレーを・・・・」と影で顰蹙を買うだけです。
当然ですが、後片付けをきちんとするのは最低限のルールです。
また冷凍庫を占領してはいけませんし、道具に凝って台所に物が溢れるのも嫌われます。
台所は爺さんのものではないので十分気をつけましょう。


投資の基本は分散と言われます。
老後の趣味も同じ、1つに全集中するといきなり無趣味老人になる危険があります。
老後はゴルフ三昧のつもりでも怪我や病気でできなくなるかもしれませんし、仲間が減った途端にゴルフがつまらなくなるかもしれません。
ゴルフ以外の趣味も持つ、前もってゴルフ仲間を増やしておく、一人でも楽しむ方法を考える(コースに行かずに練習場だけで楽しむ)など、リスク分散しておきましょう。

自分だけで完結する趣味は超オススメです。
一人で釣りに行って、釣った魚を自分で食べて、それだけで楽しい。
マラソンなら一人で練習して、一人で大会に出て、ゴールしたらそれだけで楽しい。
こんな趣味は老後にうってつけです。

運動系の趣味でなくても家にいるよりは身体を動かすので健康にもいいし、家にいない時間が増えると家族が喜びます。
生きがいと健康のために、趣味は老後には必須です。


ボランティアもいいのですが、ボランティアを趣味と呼んでいいのかどうか迷ったので触れませんでした。
人の役に立って自分もやりがいを感じるのは素晴らしいこと、でも色々な制約もあるのでおやりになるのでしたらあまりストレスにならないように。
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65歳位以上の半数が労働者という数字の衝撃

2022-09-19 12:23:21 | Weblog
敬老の日、いつのまにか老人は65歳からとなりました。
年金支給に合わせたのかな。

民法改正で18歳が成人と定義されたのに、成人式は20歳で行う自治体がほとんどです。
60歳で実質的な定年なのに、年金支給も老人扱いも65歳から、なにかとごまかすこの国らしい曖昧さです。

それはともかく、高齢人口に占める就業者の割合は25.1%だそうです。
65歳以上の4人に1人は働いている訳ですが、90歳とか100歳の人も含んだ数字ですのでかなりすごい数字です。

65歳から69歳だけに限ると50.3%が働いており、これはさらに衝撃的な数字です。
もちろん生き甲斐のために働いている人もいるでしょうけど、おそらく多くは生活のためでしょう。

2019年に京浜急行と大型トラックが衝突して、トラックの運転手さんが亡くなりました。
運転手さんは当時67歳、このトラック会社に1年前に入社したそうです。
この事故はなぜ電車が止まれなかったのかなど多くの問題点が露わになりましたが、67歳という高齢者が働いていることは衝撃でした。
それも慣れた会社で働き続けていたのではなく、転職か再就職かわかりませんが66歳にして違う会社に入社して働いていたのです。
事故は道に迷って細い道に入り込み踏切で立ち往生したことが発端でしたが、その原因が高齢によるものなのか会社の教育体制が不十分だったのかわかりませんが、私には67歳という高齢者がこういった危険な仕事に従事せざるを得ない社会、そういった個人の生活に衝撃を受けました。

高齢者が働くことを否定はしませんし、生きがいになったり世間の役に立つのならばいいことです。
でも高齢者は体力も記憶力も落ちるもの。
そもそも人間には個人差があって、それに加えて高齢化による衰えもまた大きな個人差があります。
働く方も働かせる方も、そのことを考えているとはとても思えません。
安くてすぐ使える労働力、それが高齢労働者なんでしょう。

いい社会って、老人が無理に働かなくてもいいではないでしょうか。
一億総活躍などまっぴらゴメン、そんなものはお上に押し付けられることではありません。
活躍したい人は個人の判断で勝手にやればいいのです。

老人が無理に働かなくてもいい社会とは、老人だけが得する社会ではないはず。
今のように大学卒業したら数百万円の奨学金を払わなければならない社会では、老後資金を貯める余裕もないでしょう。
そういったところも含めて変えていかなければならないはず。


今の政治家は投票率の高い高齢者にしか目を向けていません。
この状況を変えられるのは、若い人たちが投票することだと思うのですが。
若年層は数が少ない上に政治に無関心、それは自分たちの首を絞めるだけなのですが・・・・。
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