先日の高橋尚子選手の引退記者会見をCS放送で最後まで見ていました。
最初に高橋選手から引退の発表があったようですが、そこは見損ないました。
会見は、質問者が挙手して社名と名前を名乗って質問する、まあよくあるパターンです。
高橋選手は完全燃焼しての引退と言っていましたが、試合に出ないで完全燃焼したというのは納得できない、という主旨の質問がありました。
ちと意地悪な質問はこれだけで、後は穏やかな質疑応答ばかりでした。
ちなみに、その質問に対しては高橋選手の回答の他に、進行役の男性(チームQの人らしい)が「ここ数ヶ月の練習内容だけで完全燃焼したかどうかを論ずるのは違うのではないか。高橋ほど今まで努力してきた選手を私は見たことがない。」という補足をしていました。
まあ、意地悪っぽい質問も含めて受けるのが記者会見ですし、全てが暖かい内容という予定調和過ぎるのもちょっとどうかと思うし、私はこの質問に対しては特に悪くないと思います。
「生まれ変わったら、また小出監督の弟子になりますか?」なんて質問だったら「ちょっとそれはカンベンしてやれよ、引退会見という花道なんだから。そういうのは後日別の場の単独インタビューとかでやれよ」と思いますけどね。
それより腹が立ったというか情けなかったのが、最後の質問。
会見が進むにつれて、進行役から「あと2つ3つで終わらせて頂きます」という言葉が二回ほど出た後、いよいよ最後の質問になりました。
進行役から「最後にふさわしい質問を私がという方、お願いします」との言葉があり、質問したのがTBSラジオのストリームという番組のホサカ?という女性でした。
質問の内容は、
「ランナー人生を支えた曲、もしくは今後の「ジョガー高橋さん」として聴きたい曲を教えて下さい、明日のストリームという番組でオンエアしたいのでお願いします。」
というもの。
おいおい、番組宣伝かよ。
曲云々という質問内容もこの場にはそぐわない気がしますが、会見の途中ならまだ許容範囲だったかもしれません。
(百歩譲っての話)
でも、一人の競技者が、長かった陸上人生の幕を引く最後の場面だよ。
一世一代の舞台、しかも進行役が「最後にふさわしい質問を」と言っている中で自分の番組宣伝かよ。
テレビで見ていて情けなくなりました。
高橋選手はそれでも真面目に答えていました。
答え終わった後、進行役が「最後にふさわしい質問をありがとうございました」と皮肉を言っていました。
さすがにこれで終わったら恥だと会場の皆が(その女以外)思ったようで、別の男性が「ファンにメッセージを」という趣旨の本当のシメの質問をして、それに高橋選手が答えて終了となりました。
最後の質問に対しては、「ファンはもちろん大会関係者やマスコミ、はては道路を造ってくれた人も含めて、それらの人がいたからマラソンができることを改めて感謝したい。私は走っているとほめて貰えるが、それら多くの人はなかなかそういうことがない。エールを送りたい。」という主旨の感謝の言葉がありました。
高橋選手らしい言葉ですね。
ここまで終始笑顔でしたが、進行役が「これからの高橋尚子をよろしくお願いします」と言ったときには目に涙が浮かんでいました。
そして期せずしてマスコミから暖かい拍手がわき起こった時には、涙がほほを伝っていました。
お疲れ様、高橋さん。
これからは「プロマラソンランナー高橋尚子」ではなく、別の形で陸上競技界を盛り上げてほしいなぁ。
まずは、ゆっくりとお休み下さい。
最初に高橋選手から引退の発表があったようですが、そこは見損ないました。
会見は、質問者が挙手して社名と名前を名乗って質問する、まあよくあるパターンです。
高橋選手は完全燃焼しての引退と言っていましたが、試合に出ないで完全燃焼したというのは納得できない、という主旨の質問がありました。
ちと意地悪な質問はこれだけで、後は穏やかな質疑応答ばかりでした。
ちなみに、その質問に対しては高橋選手の回答の他に、進行役の男性(チームQの人らしい)が「ここ数ヶ月の練習内容だけで完全燃焼したかどうかを論ずるのは違うのではないか。高橋ほど今まで努力してきた選手を私は見たことがない。」という補足をしていました。
まあ、意地悪っぽい質問も含めて受けるのが記者会見ですし、全てが暖かい内容という予定調和過ぎるのもちょっとどうかと思うし、私はこの質問に対しては特に悪くないと思います。
「生まれ変わったら、また小出監督の弟子になりますか?」なんて質問だったら「ちょっとそれはカンベンしてやれよ、引退会見という花道なんだから。そういうのは後日別の場の単独インタビューとかでやれよ」と思いますけどね。
それより腹が立ったというか情けなかったのが、最後の質問。
会見が進むにつれて、進行役から「あと2つ3つで終わらせて頂きます」という言葉が二回ほど出た後、いよいよ最後の質問になりました。
進行役から「最後にふさわしい質問を私がという方、お願いします」との言葉があり、質問したのがTBSラジオのストリームという番組のホサカ?という女性でした。
質問の内容は、
「ランナー人生を支えた曲、もしくは今後の「ジョガー高橋さん」として聴きたい曲を教えて下さい、明日のストリームという番組でオンエアしたいのでお願いします。」
というもの。
おいおい、番組宣伝かよ。
曲云々という質問内容もこの場にはそぐわない気がしますが、会見の途中ならまだ許容範囲だったかもしれません。
(百歩譲っての話)
でも、一人の競技者が、長かった陸上人生の幕を引く最後の場面だよ。
一世一代の舞台、しかも進行役が「最後にふさわしい質問を」と言っている中で自分の番組宣伝かよ。
テレビで見ていて情けなくなりました。
高橋選手はそれでも真面目に答えていました。
答え終わった後、進行役が「最後にふさわしい質問をありがとうございました」と皮肉を言っていました。
さすがにこれで終わったら恥だと会場の皆が(その女以外)思ったようで、別の男性が「ファンにメッセージを」という趣旨の本当のシメの質問をして、それに高橋選手が答えて終了となりました。
最後の質問に対しては、「ファンはもちろん大会関係者やマスコミ、はては道路を造ってくれた人も含めて、それらの人がいたからマラソンができることを改めて感謝したい。私は走っているとほめて貰えるが、それら多くの人はなかなかそういうことがない。エールを送りたい。」という主旨の感謝の言葉がありました。
高橋選手らしい言葉ですね。
ここまで終始笑顔でしたが、進行役が「これからの高橋尚子をよろしくお願いします」と言ったときには目に涙が浮かんでいました。
そして期せずしてマスコミから暖かい拍手がわき起こった時には、涙がほほを伝っていました。
お疲れ様、高橋さん。
これからは「プロマラソンランナー高橋尚子」ではなく、別の形で陸上競技界を盛り上げてほしいなぁ。
まずは、ゆっくりとお休み下さい。