現在停止している「原子力発電設備」は、再稼働の条件を満たす「安全性のクリアーの為の設備改修」には、膨大な経費がかかる。
それと、地元への同意を取り付ける為の経費も必要になる。
さらに、運転を開始すれば必ず発生する「使用済み核燃料」の始末にも経費が上のせされる。
それがなくても数年のうちに、原発の敷地内に「使用済み核燃料の保管場所」も満杯になる。
青森県六ヶ所村の【核燃料再処理施設】はトラブル続きで、設備の稼働開始の目処も立たない。
しかも、一度でもトラブルが起きれは、再処理の受け入れは完全に停止するしかない。
原発を保有している電力会社は今、廃炉にすると大きな借金を計上されるので、計算上は活用している資産に組み入れている。
実際には、電力を生み出す可能性はごくわずかで、不良資産に陥るのは目に見えているのだが、現経営陣は先送りしか能がない。
国がそうそうに見切りをつけて、順次廃炉処理にした方が、次世代に対する借金は減少するのに、ズルズルと引き延ばすだけだ。