長期的なエネルギー自給体制においては、風力発電でも設備の点検補修を経済的な観点や安全面での合理化が必須である。
太陽光発電においては、大規模ソーラーの点検と機能の維持には、的確な現状の情報を把握して、有益な補修をしなければならない。
この作業を担う方法として、現在は人手による目視点検が基本であるが、すでに空中に浮遊する無人飛行体ドローンに搭載してカメラで試験している。
さらにドローン本体と飛行管理システムが進化し、点検機材の進化も見込まれるので、省力化、無人化、自動化が可能になっていくであろう。
このドローン本体の開発競争は、小型機種の大量生産を果たした中国企業と技術が先行している。
しかし、日本では農業利用での普及が進みつつあり、それに応じた日本のベンチャー企業でも、画期的な技術開発が進みつつある。
風力発電の事業分野においても、日本での大量設置は、将来は洋上風力に主力がおかれることな間違いない。
その場合にも、洋上風力発電機での点検作業は難しく、場合によっては、洋上での補修作業も必要になってくる。
この時期には、大型のドローンによる補修作業用船体も必要になるだろう。
日本の経済産業省もやっと、その重要性に気がつき始めて、国内での空中移動体の開発を事業化の戦略を創り始めた段階である。
航空機分野では完全に敗退したが、新技術の空中導体では先陣をきるのだ。