庵KM

技術屋OBの環境問題独り言

経済問題。交通問題。健康問題。そして、日本の国創り問題。快適社会問題。

次世代の新技術産業のドローンで、開発競争に10年の遅れ。

2020-09-29 | 経済問題

自動車産業は、20世紀の初めに産声をあげた技術が成熟して、世界の経済を担う重要な産業となっている。

この分野は21世紀において環境対策として、動力源は再生可能エネルギーから転換した電力によって駆動するEV車となって、各国で進化を競う。

同時に、将来の究極の安全性を追求して、自動運転機能が幅広く普及する可能性に賭けて、世界中で実験的な商品化競争が激化している。

日本はEV化では遅れをとってしまったが、自動運転技術ではなんとか最前線で努力を続けているから、先端的地位を実現してほしい。

その一方で、21世紀を通じて進化が予測される、空の移動体、空飛ぶ自動車、次世代航空機の分野では、大きく出遅れてしまった。

中国がおもちゃの領域から参入したドローン(多発電動プロペラ機)は、低価格化が進んで、中国メーカーの独壇場で普及が進んできた。

これが、搭載荷重が30kg程度まで進化した時点で、空中での作業機、点検機、小規模運搬機の分野で開発競争が進んでいる。

農業や建築物点検で、かなりの生産性向上の実績を上げるようになった。

しかし、中国やアメリカに比較して日本では、法規制も曖昧な状態に置かれて、本格的な産業と分野として、挑戦する企業が二の足を踏む状況が続く。

今は、日本の戦後の二輪車の勃興機に似ていて、どの企業が抜け出して市場をリードするか、混迷状態である。

このままでは、また世界の進化から10年遅れてしまう懸念が大きい。


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