安倍政権が珍しくも、世界の環境問題に前向きに取り組み姿勢を示して、「海洋プラスチック汚染問題」に戦略案を公表した。
安倍政権は経済対策第一主義を掲げて、6年間を進めてきたが、さしたる成果は実現できず、日本停滞論が蔓延してしまった。
それを挽回する意思を示そうとして、「環境問題では、世界をリードする」姿勢を示そうとして、「プラスチック資源循環戦略」策定した。
単なる方向性の羅列や努力姿勢を提示するだけの、精神論が多かった安倍政権の戦略から、一歩抜け出す意思を示している。
例えば、従来ならば「廃棄物処理制度」によって、適正処理の徹底を謳うだけであったが、『非意図的な海洋流出の防止を進める』とした。
その具体策としては、【環境中に排出されたゴミは、まず陸域での回収に取り組む】と明言している。
しかし、「住民、企業等が分担して街中、河川、海浜、等の清掃美化を行う取り組みのさらなる展開」を挙げている様に、奉仕活動依存だ。
従来はここで終わりだが、「さらに海洋に流出したプラスチックごみ」についても回収に取り組む、と踏み込んでいる。
この予算として2018年度補正31億円、2019年度予算4億円により、
【自治体による開眼漂着物の回収処理】を実施するとしている。
当然、2019年度予算は補正で追加して、日本の全国に活動を展開することで、住民依存はやめるべきだろう。