日本の政治情勢は、民進党の代表選が低調に終わり、幹事長の人事では、こともあろうに【民主党没落の最高責任者】であった野田氏が就任した。
これで、民進党は次期衆議院選選挙で「負けが確定した」ことになるので、政治情勢は、安倍政権が「総裁任期の延長」で、あと5年は続くことになるだろう。
国民の関心事項は政策論争よりも、アベノミクスの改訂版で「デフレ離脱ができるか」にかかっている。
それと世界情勢の変化で日本がどの様な影響を受けるかにかかり、特にアメリカと中国の政権がどうなっていくかが問題である。
そこで、アメリカの大統領選の行方について、関心を持てるように「話題を提供」しようと思います。
とくに、異色の大統領候補者のトランプ氏について、日本のメディアが誤った報道を続けているので、日本の識者たちは情勢判断を間違っているようである。
9月23日の朝日新聞の記事でも、トランプ氏の悪印象のトップは、「差別主義者」とのレッテルが一番おおきい。
メキシコとの国境に長大な壁を建設し、「不法移民を完全に締めだす」との宣言が、差別主義者になるのか。
国境を不法に越境して国内に潜り込んでいる無法者を、取り締まって送り返すことが、差別主義者であるはずはない。
日本の国境は陸続きではないから、壁を作ることはないが、国境を不法に越境して日本国内に潜り込んだ「無法者を取り締まって出身国に送り返す」のは当然だ。
むしろ、この取り締まりをしなかったら、政府の責任者はクビになるはずである。
アメリカの従来の政治家、リーダー、当局者は、この不法に越境したメキシコ人の取り締まりを不完全にしか実施していないで、怠慢なお役所仕事しかしない。
その不法な行為を税金を使ってでも、取り締まりを完全にすることが、アメリカに現存する「合法的な移民や、ヒスパニック系の労働者の保護」になる。
不法な移民を優遇することは、アメリカがもっとも重視するフェアに反する。
それを、アメリカの不条理なメディアが捻じ曲げた報道をして、それに追従する。
日本の政治家が、不法に国境を超えて入国した人を、取り締まって本国に送還したら、「差別主義者」」と呼ぶ外国メディアがいたら、強行に抗議をする。
トランプ氏は、メディアの不誠実さを驚く上に、その現実も認識している。
「メディアというものは恥ずかしげもなく嘘をつき、ニュースを捻じ曲げてしまうものだ。」と、トランプ氏の著書で明言している。
このように、真実を率直に言ったり、書いたりしているので、メディアの中でも敵意を持っている層がかなりの割合でいる。
トランプ氏は、それをあえて善良で公平な記者がいると信じて言論活動する。
日本のメディアも公平でないから、本人の著書に直接、触れてみるべきだろう。(続)