庵KM

技術屋OBの環境問題独り言

経済問題。交通問題。健康問題。そして、日本の国創り問題。快適社会問題。

日本の主力となる洋上風力発電の計画は10年遅れている。

2020-09-26 | 快適エネルギー社会問題

日本がエネルギーの輸入依存国であることは、周知の事実であるが、自給率が極端に低いことが将来を不安にしている。

再生可能エネルギーの普及促進が必須であるのに、20年前には発電コストが高いことで、政治家も経産省も全く軽視していた。

当時では、風力発電の普及可能性が議論されても、日本は陸上での設置に難点が多くて、普及促進は可能性が全くないとされていた。

しかしヨーロッパの国々では、風力発電の将来性は、洋上に設置できる技術を開発すれば、海洋に接した国では、電力を自給できる可能性が十分にあると考えて、技術開発を進めて普及の促進に力を入れてきた。

洋上風力発電は、日本では遠浅の海岸が少ない地形では、着床型の洋上風力発電の適地が限られてしまうと初めから諦めて、真剣に検討しなかった。

しかし、イギリスやデンマークのような風力発電の先進国では、着床型の洋上風力発電の技術をベースにしてさらに進化を目指した。

浮体式洋上風力発電の技術開発に挑戦して、今では、将来の商業化に目処をつけて、大規模洋上風力発電の計画を進めている。

これを見て、中国政府も沿岸部の適地に、将来の洋上風力発電の大規模開発を検討し始めている。

日本は、やっと、日本の沿岸での実証試験を初めて程度で、今後の商業化の計画は曖昧で、10年以上も欧州に遅れてしまった。

将来のエネルギー自給を考えない日本は、技術開発に遅れてしまったのだ。


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