庵KM

技術屋OBの環境問題独り言

経済問題。交通問題。健康問題。そして、日本の国創り問題。快適社会問題。

返済する計画がないままに借金を積み上げる自民党のお家芸。

2014-01-08 | 経済問題

アベノミクスの第二の矢は、借金を積み上げる路線であり、その返済には意思がないことは明白である。

歴代の自民党政権は、その都度、何かと理由をつけて返済する意思のない赤字国債に依存した「ケインズ政策」を実施してきた。

これには、経済の専門家もマスメディアもあきれ果てて、批判する労力も惜しんでいる有様である。

 

景気の下支えの為には、やむを得ない手段だと国民に説明して、財政のムダ使いには手をつけずに、公共事業を計画して、地域のおカネをばらまいてきた。

今度は、景気対策との名目だけでは足りないので、災害対策を早急に実行する必要性を前面に出して「借金財政」の膨張を放置している。

現在のところ、返済する計画は一切検討していない様である。

この様な無責任な政権を信任している専門家がいることが、日本全体のズサンさを増長しているのだ。

 

もうひとつの隠れた借金は、原子力発電設備である。

今後の再稼働が見込まれるのはわずかの原発しかないのに、残りの48基を再稼働が可能だとして、安全対策という名目の工事を電力会社が強行している。

この費用は、電力料金の負担者にツケが回るが、電力会社は原発の発電コストが安いから、工事の経費は電気料金の値上げにならない、と説明をしている。

つまり原発関係の借金は、原発の再稼働によって安い発電コストに出来るから、電力消費者に負担をかけないで済む、という理屈を持ち出している。

だが、使用済み核燃料の再処理は、完全に破綻しているのに、それをいつまでも認めないで、再処理工場の建設続行にこだわっている。

 

しかも再処理が進んだとしても、プルトニウムを使用できる原発はほんのわずかであり、あとには、危険なプルトニウムの保管費用が積み上がるだけである。

再処理した燃料が利用出来ないことを承知の上で、工場建設におカネをつぎ込み、その後の保管費用も発生するのに、その財源は将来にあて込んでいる原発の再稼働による電力収入だ。

これが、全くアテに出来ないから、つまるところ、借金の積み上げになる。

隠れたところに、原発システムの破綻が積もり重なって、結局は現在の追加設備はすべて無用の設備に陥り、不良債権化して借金が積み上がるのだ。

これが、無責任に財政の赤字を放置した自民党政権のお家芸になっている。(続)


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