穴村久の書評ブログ

漫才哲学師(非国家資格)による小説と哲学書の書評ならびに試小説。新連載「失われし時を求めて」

若くしてあきんどに身をやつしたので

2014-05-01 20:56:21 | 書評
このブログの看板というか、効能書きを書き換えたのにお気づきでしょうか。書評では内外の小説を対象としてきましたが、センチメンタル・ジャーニーで哲学関係にも触れたいと思います。小説の方が、実は品切れということでして。

講談社学芸*文庫「科学の解釈学」野家啓一著。科学哲学、分析哲学、経験主義哲学の20世紀の歴史を扱った本です。幸い(不幸にもかな)若くしてあきんどに身を落としましたが、順調にいけば?私もこんなことをしていたかな、ということで、特に20世紀の終わりの頃まで記述があるので、その後どうなったかなという興味もあったわけです。

書店でパラパラやったところがちょうどライヘンバッハのところで、今の人は知っている人が少ないでしょうが、懐かしくて購入しました。

1ページめから2ページ、そうして4**ページと読む本では有りませんので(私に取っては)昔の懐かしい名前が出てくるところをランダムに拾い読みしているところです。

また、科学者の責任がクライアントへのアカウンタビリテイに移って行くというあたり(192ページ)は小保方さんや理研の問題を改めて考えさせられます。

* 訂正 >> 講談社学術文庫