桜 2009年04月15日 | 印象花言葉 安い讃辞なんてうれしくない。 アラフィフの魅力がわかってるの? 桜は「臈たけた花」という印象が強烈にする。 余計な言葉を並べるより、有名な一文を引用した方が賢明。 桜の樹の下には屍体が埋まっている! これは信じていいことなんだよ。何故って、桜の花があんなにも見事に咲くなんて信じられないことじゃないか。俺はあの美しさが信じられないので、この二三日不安だった。しかしいま、やっとわかるときが来た。桜の樹の下には屍体が埋まっている。これは信じていいことだ。 (中略) いったいどんな樹の花でも、いわゆる真っ盛りという状態に達すると、あたりの空気のなかへ一種神秘な雰囲気を撒き散らすものだ。それは、よく廻った独楽が完全な静止に澄むように、また、音楽の上手な演奏がきまってなにかの幻覚を伴うように、灼熱した生殖の幻覚させる後光のようなものだ。それは人の心を撲(う)たずにはおかない、不思議な、生き生きとした、美しさだ。 (中略) 何があんな花弁を作り、何があんな蕊(しべ)を作っているのか、俺は毛根の吸いあげる水晶のような液が、静かな行列を作って、維管束のなかを夢のようにあがってゆくのが見えるようだ。 「桜の樹の下には」梶井基次郎 関東の桜も、昨夜の雨でほぼ終わり。 「花に嵐のたとえもあるさ さよならだけが人生だ」 これは、漢詩 → 井伏鱒二 → 寺山修司の名フレーズ
木蓮 2009年04月15日 | 印象花言葉 春の雨を受けるマグカップ とはいえ、昨夜の雨はさすがに溢れただろう。 花の名前を改めて漢字で見て「木の蓮」、なるほど形状がハスに通じているのかと再認識。 どちらかと言えば白木蓮のほうが好きだ。
連続「チューリップ」 2009年04月14日 | 印象花言葉 親指姫の揺りかご アンデルセンの童話「親指姫」はチューリップから生まれた。 かぐや姫は竹の中から。 発想は洋の東西でもさして変わらないのかも。 チューリップもいろんな形の新種が出ているようだが、画像のスタンダードな形からは、もうひとつ連想するものがある。 新一年生 愛らしいおかっぱの女の子