
もうすぐ梅雨。その先にはうだるような夏がひかえている。
すでに湿度の高い気候ではあるが、晴れた日に自然の中を散歩すると爽やかで気持ちがいい。
一陣の風が吹くと青葉が薫り立ち、木漏れ日がキラキラと若鮎のように揺れる。
風を撮りたいと何度も試みたが難しい。どれも静止画にしかならない。
すでに湿度の高い気候ではあるが、晴れた日に自然の中を散歩すると爽やかで気持ちがいい。
一陣の風が吹くと青葉が薫り立ち、木漏れ日がキラキラと若鮎のように揺れる。
風を撮りたいと何度も試みたが難しい。どれも静止画にしかならない。

輪郭の墨版がくっきりした作品が印象強いが、それとはタッチの違う作品に「はつなつの風」がある。
木版画でありながら、そこには確かに風が吹いている。
かぜとなりたや
はつなつの かぜとなりたや
かのひとの まへにはだかり
かのひとの うしろよりふく
はつなつの はつなつの
かぜとなりたや
少女よ、いきなりの風が髪を乱しても機嫌を損ねるなかれ。
秘かにあなたに恋する少年がいると思えば。