8月に一度も記事投稿しないまま9月になり1週間が過ぎた。
月末に用事があって帰省した。
今回は息子と二人だった。
折りしも台風10号が帰省先の宮崎に接近しつつある時で、往路の8月25日は問題なかったが、その後散々振り回された。
宮崎市で私の方の叔母と従兄弟に数十年ぶりに会い、夫側の叔母に挨拶に行った26日は、時折り雨が降る程度の空模様だった。

27日に高速で延岡市に向かった時、いきなり篠突く雨がフロントガラスを叩き、視界不良になった(写真は川南PA)。
しばらく走って雨雲を抜けると、薄日が差し青空が見える。
延岡市での用事が済んだら、その日に東京へ戻る息子は宮崎に、私は自分の実家の方に行く予定だったが取りやめ、息子と一緒に宮崎市に戻った。
いつ高速道路が閉鎖されるかわからない。日豊本線が運休になるかもわからない状況だった。
息子は私を夫の実家のマンションに送ると、
「帰りの便を変更した方がいいよ。空港で検索してみるから。」
と言って空港に向かった。
私の帰京はバーゲン価格が最も安かった8月30日の便にしていた。
自分の実家に行けなくなったので、そう長居することもない。
部屋に入ると、リビングのテーブルに大量の缶詰やレトルト食品の荷物があった。
冷蔵庫にはペットボトルの水が何本も。
夫の叔母であろう。
近所に住んでいるので、義母が亡くなってから無人のマンションの鍵を預けて、時々空気の入れ替えなどをしていただいている。
電話すると果たしてそうで、古い一戸建てで怖いから明朝から避難させて欲しいということだった。
高齢の一人暮らしだが、台風を心配して東京に住む長男が帰省している。
彼が食料を先に運び込んだとのこと。
「どうぞどうぞ。でも私は予定を早めて明日帰るかもしれないので、お二人で使ってください」と伝えた。
叔母と夫の従兄弟に会わずに出発するのは申し訳ないので、息子に28日16時45分発の便に変更するよう頼んだ。追加料金なしで変更予約ができた。
従兄弟に電話してその旨を伝えると「午後から荒れそうな感じなので早い便の方がいいのでは?」と言われた。
私がいない方が気兼ねなく過ごせるかもしれない。
またまた息子にラインして12時20分発に変更してもらった。
翌28日、叔母たちを待たずに書き置きをしてタクシーで宮崎駅に向かった。
大淀川の水位も高くなっていた。
駅に着くと、改札口に乗る予定の「特急にちりん」が運休だというボードがあった。
地元テレビ局のカメラもいた。
直接空港に行くべきだったか?
乗り物酔いがひどく、タクシーが苦手なので距離の短い駅にした。
30分後に宮崎駅と空港を結ぶローカル線があるが、それは動く予定だと言う。
予定? 確定ではない? すぐにタクシーで行くべきか?
30分後に行っても間に合いそうなので、駅の構内で時間を潰した。
電車は徐行運転ながら動き、空港到着。
チェックインを済ませキャリーバッグを預けた。
第一関門通過である。
することもなく、搭乗口そばの椅子で待っていた。
「欠航」の表示はなく、窓の向こうに飛行機も待機している。
しかしテレビの台風情報は、空港も航路も暴風警戒域の只中にある。
出発時間近くなっても搭乗案内がない。
出発予定時間になっても動きなし。
12時45分、「欠航します。」のアナウンスが・・・
一度預けたキャリーバッグを引き取り、キャンセルか予約変更かを申請する長蛇の列に並ぶこと小一時間。
翌日29日は全便欠航とのことで、30日の12時20分に変更した。
「それも飛ぶかどうかは現段階ではなんとも言えません」とのことだった。
心身ともに疲れ、重いキャリーバッグを転がしながら引き返した。
29日。朝食後にノートパソコンを開いていた従兄弟が、
「残念なお知らせがあります。明日の12時20分の便は欠航になってます」と言った。
午後の便はまだ運行予定になっている。
早く変更しないと空席がなくなる。
息子は仕事に就いている時間なので、従兄弟にお願いして30日の18時35分発に変更してもらった。
その間2便があるが、遅い時間帯の方が運行確率が高いと思われた。
なんと4度の予約変更をして、当初の帰京予定だった30日になった。
30日。宮崎市は風雨が収まり、叔母親子は自宅に戻った。
私は片付け、戸締りをして午後にタクシーで直接空港に行った。

雨が降ったり止んだりしていたが、今日は大丈夫だろう。
売店で鯖寿司を買おうと思ったが見当たらない。
店員さんに尋ねると、台風の影響で入荷していないとのこと。残念!

夕日をバックに待機する飛行機。

定刻通り離陸。
無事羽田空港着陸。
リムジンバスで最寄停留所に着くと、息子が待っていて車で自宅まで送ってくれた。
そして、週末からスペイン旅行に行くので飼い猫のチョコをを預かる約束をしていたが、1日早く後部座席にいて、疲れが一気に吹き飛んだ。
長く会ってなかったので初日は警戒されたが、徐々に近づいてきている。
旅行中の息子にラインでチョコの画像を送ったら、サクラダファミリアの画像を送ってきた。