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言の葉

2008.11.28 開設
2022.07.01 移設
sonnet wrote.

スパイ・ゲーム

2021年05月30日 | 懐かしの映画
ブラッド・ピットの映画を初めて見たのは『リバー・ランズ・スルー・イット(1992)だった。
フライフィッシングの美しさが印象に残っている。
当時はロバート・レッドフォードの方が有名で、「彼が監督をし、ハリウッド二枚目俳優の後継者としてブラッド・ピットを起用した」という映画の宣伝文句があったと記憶している。
正直レッドフォードのような甘いマスクは苦手で、『明日に向かって撃て(1969)『スティング(1973)ポール・ニューマンの方が好きだった。
ただ『追憶(1973)』『華麗なるギャツビー(1974)の彼はハマり役だと思う。

ブラッド・ピットが日本で「ブラピ〜」と呼ばれるようになったのはいつ頃、どの映画からだっただろう?
ことさらファンということはなく、それでも映画館こそ行かないがDVD化されれば結構見ていると思う。
そう言えば『オーシャンズ11(2001)では、前述のマット・デイモンアンディ・ガルシアらと共演している。

だが、『スパイゲーム(2001)を見て大好きになった。
主演はレッドフォードで、ファンも代表作として挙げないかもしれないが、私はブラピの映画ではこれが一番好きだ。
お互い身分を隠していた恋人と言い争うシーンで、一気にファンになった。

物語の時間軸は、ミュアー(レッドフォード)がCIAを定年退職する日の早朝から翌朝までの出来事である。
これに、かつて諜報活動の基礎から教え、ともに行動していたビショップ(ブラピ)とのエピソードが加わる。
CIA香港支局の友人から電話で起こされ、ビショップが中国に逮捕されたことを知らされる。
ミュアーの冷徹非情な仕事のやり方について行けず、ビショップが訣別を告げて数年経っている。
CIAは米中関係の親密化を優先し、ビショップを見殺しにしようとする。

上の拝借したシーンは、ミュアーの誕生日にビショップが携帯用ウイスキーボトルをプレゼントするところ。
「嬉しいね。こんなのベイルートにあったのか?」
「ロンドンから取り寄せたんだ。ディナー作戦っていう裏ルートで」
他にも伏線となるセリフがいくつもある。
「老後の為に貯金しておくこと。その金には絶対手をつけるな」
「お前が勝手に動いて捕まっても、私は助けに行かない」
「ルールに従わなければ、お前を見捨てる」
それらがラストで一気に回収される。
アメリカのCIA本部にいるミュアー。中国の蘇州刑務所に拘束されているビショップ。
果たして救えるか?


4本を見た後に消去したかというと、やっぱり惜しくなった。
それぞれの録画をCMカットで編集し、トータル2時間ほど容量を戻したに過ぎない。
完全版ではないので、DVDにダビングするほどでもない。

それにしても、と思う。
映画の公開年を記しながら、どれも数十年前、最も古いのは50年前だった。
隔世の感あり。

ジェイソン・ボーン

2021年05月27日 | 懐かしの映画

マット・デイモンは大好きな俳優である。
最初に見た『グッド・ウィル・ハンティング(1997)での数学の天才役や、『レインメーカー(1997)の弁護士(志望)役などから知的な若者といったイメージだった。
実際、映画を始めたので中退したが、ハーバード大学に入っている。
『グッド・ウィル・ハンティング』では、親友ベン・アフレック『アルマゲドン(1998)での娘の恋人)とともにアカデミー脚本賞を獲っている。
『プライベート・ライアン(1998)も生真面目な一等兵役だった。

なので、アクション満載のボーンシリーズは意外な感じがした。
しかし、CIAの暗殺者というハードボイルドに、記憶を失っているという設定が加わることによって、孤独や不安や懊悩で哀愁を漂わせ、まさに適役だった!
『ボーン・アイデンティティー(2002)』『ボーン・スプレマシー(2004)』『ボーン・アルティメイタム(2007)』『ジェイソン・ボーン(2016)すべて見ている。
『ボーン・レガシー(2012)はスピンオフ作品らしく、彼も出ていないので見ていない。
(後日追記:気になったので観た。面白かった。)

CIA長官役のトミー・リー・ジョーンズと。
画像を思いきり暗めに加工したが、彼の横顔は誤魔化せない

ボーンシリーズでどれが好きかと言われたら、物語が繋がっているのでなんとも言えないが。『ボーン・スプレマシー』のラストシーンがなかなかよかった。
CIA内で唯一の味方といえる女性捜査官のジョアン・アレンに電話し、切り際にボーンが言ったひと言。
「少し休んだ方がいい。疲れた顔をしている。」
思わず高層ビルの部屋の窓から、向かいのビルを見る彼女。Wow.


アクション映画をまとめて見る

2021年05月23日 | 懐かしの映画
アクション映画を立て続けに見た。
ビデオデッキにしょっちゅう『HDDの残時間が少なくなっています。』という表示があり、そのたびにどれかを消去しなければならない。
洋画劇場の録画がいくつもあり、CMが入って完全版ではないので、それらが消去候補である。
どれもノーカット版を何度となく見ているが、消す前にもう一度見ようと思い、結局「アンタッチャブル」「ザ・ロック」「ジェイソン・ボーン」「スパイゲーム」をしっかり見てしまった。

『アンタッチャブル(1987)は、昨秋ショーン・コネリーが亡くなった時も追悼の思いでDVDをレンタルして見ている。
『007』の時はそう思わなかったが、後年になって味が出てきたと思う。
かと言って、歴代ジェームス・ボンド役はというと、やはり彼だろう。
元祖は強い。
この映画はエリオット・ネス役のケビン・コスナー、体重を増やし、生え際の毛髪を抜いてアル・カポネ役を演じたロバート・デ・ニーロもよかったが、ヒラの警察官役ショーン・コネリーが秀逸だった。
彼はこの役でアカデミー助演男優賞を獲っている。
「法の番人の心得。勤務が終わったら生きて家に帰ることだ。」
夜回りの橋の上で、ネスにかけた言葉である。
故和田誠氏の映画名言集「お楽しみはこれからだ」に、これは載ってないだろうか?

ワンシーンをアップするのはちょっと後ろめたいが…
初仕事成功の記念写真にしたいところ、顔がはっきりしているので、せめて夜の逆光シーンを。


    
ネタバレになるとまずいが(とはいえ、詳細なストーリーを紹介しているサイトはたくさんある)、後半の駅のシーンは、モンタージュ理論で有名な『戦艦ポチョムキン(エイゼンシュタイン)』階段シーンのオマージュとなっている。
ここでは『ブラックレイン(1989)マイケル・ダグラスのバディ役をしたアンディ・ガルシアがよかった。
ついでに『戦艦ポチョムキン(1925)の撮影地であるウクライナの「オデッサの階段」もGoogleマップから拝借

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『ザ・ロック(1996)と呼ばれるアルカトラズ島は、かつて刑務所で、現在は観光地になっている。
戦地で部隊を見捨てられ、部下を失い、遺族への補償もしない政府に怒る海兵隊の准将を演じるのはエド・ハリス
同士を率いて神経ガスミサイルを奪い、アルカトラズ島で観光客を人質に立てこもる。

FBIの化学兵器のスペシャリストであるニコラス・ケイジが呼ばれ、もう一人協力を依頼されたのがショーン・コネリーである。
元イギリスの特殊部隊にいて、アメリカの機密情報を奪って捕まり、身分も国籍も消され、記録もないまま長年幽閉されている。
唯一アルカトラズ刑務所からの脱獄に成功した経験があり、建物の構造に精通している。
ジェームス・ボンドのキャラそのままの囚人と、やむなく島に行くことになった実戦経験のない研究者のコンビがテロリストに立ち向かう…。
参考にウィキペディアを見たら、「あらすじ」のラストの記述が間違っていた。
もっとカッコよくコミカルなエンディングになっている。

改めて確認すると『アンタッチャブル』は1987年作、『ザ・ロック』は1996年作。
ともに四半世紀前の古い映画になっている。
長くなったので、あと2作は後日に。

散歩点描 37 バードコール

2021年05月16日 | さんぽ
散歩をしていると、野鳥の姿を見かけたりする。
スマホの望遠機能はたかだか知れているし、そっと近づいても微かな気配で逃げられ、上手く撮れない。
木陰から啼き声がすると、どんな鳥だろうかと気になる。

ずいぶん昔にバードコールを買ったことを思い出し、帰宅して探し、見つけた。
探鳥に興味があったからではなく、たまたまアウトドアショップで見かけ、かわいいデザインで安価、単純な作りなのにリアルな音を出すのに感心して買ったと記憶している。
改めて見ると、丸い金属部分に「AUDUBON BIRD CALL」とある。
AUDUBONがわからないので調べてみると、アメリカの鳥類学者で画家のジョン・ジェームズ・オーデュボンのことだった。
彼の名を冠した野鳥の保護を主な目的とする自然保護団体「全米オーデュボン協会」があるとのこと。
バードコールの音色を伝えられないか、YouTubeで検索してみると、あるではないか。

https://www.youtube.com/watch?v=In__Cm5yPgE

鳥には疎くて、名前も啼き声も数えるほどしか知らない。
いわんや生態においてをや。
どの鳥が渡り鳥? 北から飛来するのは? 南からやって来るのは?
ざっと検索すると、夏にやってくる 「夏鳥」、冬にやってくる 「冬鳥」、それに日本を通過する 「旅鳥」もいるらしい。
渡りをしない鳥は「留鳥」と言い、その中でも、夏は山地で冬は平地にいたり、国内で移動する鳥を「漂鳥」と言うらしい。

いくつかサイトを見ていたら、バードコール使用のマナーというのがあった。
春は、求愛、営巣、子育ての時期で、バードコールの音色が求愛行動を妨げたり、敵だと思って巣作りや卵を放棄して逃げたりすることもあるらしい。
むやみに鳴らして彼らの生活を脅かしてはいけない。
折しも今日までバードウィークだった。

母の日

2021年05月09日 | ノンジャンル

今日は母の日。
2〜3日前に息子からカーネーションが届いた。
蕾がひとつでも多く開くのを待って撮影し、お礼のLINEを送ろうと思っていたら、今日はお嫁さんからも届いた。
頭皮と髪にいいというヘアブラシと、シャンプー、トリートメントのセットだった。
細やかな心遣いに恐縮と感謝!