祝 米寿
2016年10月02日 | 旅

少し早めの9月24日に米寿のお祝いがあったので、夫と二人で帰省した。
久しぶりに孫である息子も連れて帰りたかったが、休暇を取った直後で土日しか休めないということだった。
彼だけ当日朝一に熊本空港に着いて高千穂の会場に駆けつけさせる方法も考えたが、地震後の道路はまだ完全復旧してなく、迂回路では間に合いそうにないので仕方なく諦めた。
稲刈りのシーズンに帰省するのは珍しく、黄金色の棚田が美しかった。
門川町から出席してくれた叔母夫婦、一昨年に叔父を亡くしたもう一人の叔母に会うのも数十年ぶりだった。
ジャンボタクシーなるマイクロバスに全員乗り込み、まずは高千穂神社に行ってお祓いをしていただいた。
今年の初詣でご朱印をいただいたが、当日の日付が記念になるので再度お願いした。
その後時間があったので国見ヶ丘に行った。何十年ぶりだろう。
早朝の雲海が有名だが昼間の眺望もよく、中国人の観光客も来ていた。




正午から高千穂の旅館神仙にて食事会。
旅館に用意していただいた金茶色(米に因んだ色か?)の大黒頭巾とちゃんちゃんこを着た母を上座に、食事をいただきながら昔話に花が咲いた。
懐石コース料理はどれも美味だった。器も盛り付けもきれいだったのですべて写メした中から数枚アップ。
渋皮煮にケシの実をまぶしてより栗らしく見せていた。今度真似してみよう。
肉はもちろん地元の高千穂牛である。
「大げさなことはしなくてもいい。近くにいる者だけで簡単にしてくれれば。」
親戚を呼ぶことや東京から帰る私たちにずっと気を遣っていた母も終始嬉しそうな表情で、時折り目頭を押さえていた。
締めには合唱団に入っている叔父のリードで「ふるさと」を合唱してお開きとなった。
万事お膳立てをしてくれた長兄夫婦に感謝である。
ふと思った。
自分の米寿まで四半世紀、母のように元気でいられるだろうか…?