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言の葉

2008.11.28 開設
2022.07.01 移設
sonnet wrote.

日本シリーズ開幕

2023年10月31日 | スポーツ観戦
10月28日、日本シリーズが開幕した。
18年ぶりにセ・リーグを制した阪神と、パ・リーグで3連覇を果たしたオリックスの対戦で、大阪では「関西シリーズ」と言っているらしい。
 
初戦は8−0で阪神勝利。
3年連続4冠獲得の山本由伸投手(加えて昨日、沢村賞も)をもってしても勝てず、阪神優勢と思いきや、第2戦は全くの逆スコア0−8でオリックスが勝った。
どちらのファンということでもないので、できれば7試合楽しませて欲しい。
 
WBC以後、やっぱり野球は面白い、ちゃんとペナントレースも見ようと思っていたが、どこか1球団に肩入れして見ないとどうにも続かない。
野村監督時代はヤクルト中心に見ていたが、神宮球場で傘を振るほどでもなく、負けても歯軋りするほど悔しくもなかったのでファンとまでは言えない。
いつ頃からちゃんと見なくなったのか、たぶんクライマックスシリーズが導入された頃ではないかと思う。
調べてみると正式には2007年セ・パ両リーグで実施されるようになったとある。
なんと長い空白期間。
どうりでいまだにボールカウントを「2−3のフルカウント」と言ってしまう訳だ。
これも調べてみたら、「1997年の高校野球選抜大会から球審がボール → ストライクでコールするように変更した」とのこと。
空白状態はさらに10年前から始まっていた・・・
昔はどのチームでも主だった選手は見知っていたものだが、2試合見てWBC出場選手以外はピンと来ず、なんとも情けなかった。
 
しかしながら、CSのシステムには当初から疑問を持っていた。
長いペナントシーズンを戦ってリーグ優勝したのだから、そのままセ・パ1位同士で日本シリーズに突入すればよいのではないか?
ファイナルステージを全試合本拠地で実施し、1勝のアドバンテージをもらったとしても・・・
今回はすんなり1位の阪神、オリックスが制したからよかったものの、下剋上の年もあったようだし・・・
 
 
芸能界にも各球団の熱狂的なファンが多数いる。
お笑い芸人を中心にファンが揃って球団の魅力、理想のスタメン、順位予想などをする特番がいくつかある。
これがなかなか面白い。
2023.3.25放送 各チームファン芸人によるベストスタメン、投手のローテーション予想
①② 2022.3.25放送   ③④ 2023.7.8放送(オールスター戦前)
 
オリックスのファン席はますだおかだの岡田さんがずっと独占していた。
(つまり他にファンがいないということでもある?
そこに最近なにわ男子の藤原君が台頭してきている。
芸能界の席取り合戦も熾烈である。
阪神席のロッチ中岡さんに、
岡田「ちょっとそこ弱いんじゃないか? その席は渡辺謙だろう」
出川「本来陣内智則君だけど、僕がお願いして彼に
登板順を出すと、
岡田「大丈夫か? 阪神ファンが見とるぞ、厳しいぞ」
中居さんMCの別番組で阪神席に二人いたら、ソフトバンク席にいるカンニング竹山さんが
「だったらこっちに黒木瞳さんを呼んでくれ」
にわかファンや付け焼き刃の知識では到底かなわない彼らの舌戦が面白く、録画を消去できずに何度も見ている。
みんな我が事のようにチームの成績を喜んだり憂えたり、あそこまでのめり込めたらさぞ楽しいだろうと思う。
 
今日は第3戦。阪神の本拠地甲子園に舞台を移しての決戦となる。
そろそろプレイボール

2023 金秋戦観戦記 2

2023年10月18日 | 俳句
夏井先生の解説は以下の通り。
 
1位 朝月の アザーン 砂漠の空港へ  森迫永依(特待生3段)
【自 解】アザーンとは、イスラム教における礼拝への呼び掛けのこと。
モロッコ旅行に行った時、モスクがたくさんあって、どこにいてもアザーンが一日5回は聞こえていた。
帰国の日にホテルをチェックアウトして表に出ると、夜明け前の月が残っていて、静かな街にアザーンが聞こえてきた。
寂しい気持ちと神聖な感じを季語に込めた。
【解 説】こうした海外の光景を詠んだ俳句を「海外詠」と言う。
それに果敢に挑んでくれた。
海外詠の難しさは季節感の薄さと違和感だが、これは実体験なのだと納得させられる。
有明の月が想像され、アザーンでイスラム圏の国へワープしていく。
アザーンと砂漠がちょっと近いように感じるかもしれないが、街中のアザーンの声を耳の奥、胸の中に抱きながら砂漠の空港へ出発しようとしているのだから、光景の齟齬はなく映像がしっかり描けている。
 
2位 月白の ワーディー渡る ヌーの群れ   藤本敏史(永世名人) 
【自 解】ワーディーとは水の枯れた川のことで、年に数回雨が降った時だけ一時的に水が流れて川になる。
そこを渡って行くヌーの群れの情景を詠んでみた。
【解 説】これも海外詠。季語の「月白」を選んだのがよかった。
月が出る前に空がほんのり明るくなる情景のことである。
水の枯れた川を野営地を求めて渡って行くヌーの群れ。そこには土埃も立つだろう。
季語「月白」の色合い、枯れた川、ヌーの群れ、全ての色合いが無彩色の濃淡の映像になって、印象的な陰影が描かれている。
 
3位 こりりと すっぱそうな 三日月のかど  森口瑤子 (名人7段)  
【自 解】兼題写真をもらった後、本物の月を見ても難しく、ありとあらゆる月の写真を見た。
三日月の写真を見た時、角の尖った部分がフルーツの、例えばパイナップルみたいで酸っぱそうに思え、この一句になった。
【解 説】みんながなかなか思いつかないから、そこに詩がある。
こんな句に出会ったのは初めてである。
上五中七でいい意味での違和感、意外性がある。
それを「かど」で着地させ、映像として押さえているのが良い。
それはまた作者の尖った心情とも接点を持っている。
読む人には好き嫌いが分かれるかもしれないが、恐れることなく自分の感覚を率直に書いていくと共感する人は必ずいる。
自分を信じて果敢に挑戦して欲しい。
  
4位 良夜かな 香典返しの 茶漬け食ふ  村上健志(永世名人)
【自 解】季語「良夜」とは、中秋の名月の夜のこと。
食べる行為は生きている証しであり、「死」との距離を良夜の日にいい感じで取れたという思いを詠んだ。
【解 説】上五に「かな」を付けるのはとても難しい手法である。
なぜなら、先に詠嘆すると中七下五の内容とのバランスが取りにくくなるから。
しかしこの句は、際どいところでバランスが取れている。
成功の理由が最後の「食ふ」の着地。
お茶漬けは食べるものだから、本来「食ふ」は不要。
「香典返しなる茶漬け」としてもよいが、そうするとお茶漬け入りの箱でも見ているような感じにも解釈される。
作者は哀しみが落ち着いて日常が戻り、生きる行為として「食ふ」を言いたかったのが理解できる。
   
5位 名月は 東に 父島観測所   春風亭昇吉 (特待生4級) 
【自 解】気象予報士の資格があり、小笠原諸島にある父島気象観測所を見たくて船で行ったことがある。
そこは360度水平線で、日の入りとほぼ同時に月の出が見られた。
その時見た月を一句にした。
【解 説】兼題写真に真正面から取り組んだ作品である。
海の広さ、月の大きさが感じられる。
「父島観測所」という固有名詞の力も効いている。
作者のお話を聞い後で言うなら、季語は「名月」ではなく「満月」かもしれない。
「名月」は月を愛でる心情に軸足があり、日本の端の孤島で愛でる月がなんと美しいことか、ということになる。
「満月」は、まん丸な月が360度の水平線に上ってくる光景を気象予報士として心打たれた俳句になる。
 添削 満月は 東に 父島観測所

6位 良夜のノーヒッター 肘の手術痕  横尾渉(永世名人) 
【自 解】野球のナイトゲームで、ピッチャーがノーヒットノーランを達成した。
その肘には手術痕があった。
彼の努力を月は見ていたのだろうという句である。
【解 説】月の良い夜の勝利。月に向かって握りこぶしを挙げる映像が見えてくる。
ただ、必要な情報を17音に詰め込みすぎた感がある。
それによって、季語「良夜」がちょっと脇役に行ってしまった。
詩としての調べも窮屈になっているが、どの言葉も外せないのでこのままで。
 
7位 あんな家 二度と帰るか 睨む月  千原ジュニア(永世名人) 
【自 解】中学生の頃、何かのことで夜に家を飛び出したことがあった。
空には月が出ていて、イライラして睨みつけた記憶がある。
【解 説】上五中七に生々しい言葉叩きつけるように持ってくるのはいいと思う。
だが下五の着地が問題になる。選択肢は2つある。
1つは、「月煌々」とか「月明し」のように月を映像化する方法。
しかし「睨む」という動作に作者の思いがあるので、外せないのなら「月睨む」とする。
さらに、前半が強い言葉なのでこうしてはどうか。
 添削 あんな家 二度と帰るか 月に吼ゆ
 
8位 桂月や キャラメルの香の 満ち満ちて   梅沢富美男(永世名人) 
【自 解】桂の木はいい香りがする。桂の林を歩くと砂糖の焦げたような甘い香りが漂ってくる。
満月を見ると黄色く、月にもその香りが満ちているに違いないと思われた。
【解 説】月には桂の木が生えているという中国の伝説があり、季語「桂月」は月の別の呼び名である。
また陰暦8月を「桂月」とも言い、どちらの意味で詠んだのか悩んだ。
むしろ陰暦8月なら悪い俳句ではないが、兼題写真は「月」である。
だとすると、上五の季語を中七下五で説明しているだけの一句になっている。
もっとわかりやすく言うと己の知識だけで作った、知識をひけらかしてみた句。そこがもったいない。
 添削 キャラメルの香か 桂月の甘からん
 
9位 別れるはずだったのに 月が綺麗  犬山紙子(名人6段)  
【自 解】つきあっていた人と別れると決意して会った夜、あまりに月が綺麗で気持ちが揺らいでしまった。
本心はまだ愛しているという女性を詠んでみた。
【解 説】夏目漱石が英語教師をしていた頃、「I love you」を「月が綺麗ですね」と訳したという逸話があり、月が綺麗 = I love you が隠されている。
この機知はとてもいい。
しかし「のに」と説明する言葉になっていたのが惜しい。
 添削 別れるはずだった 月が綺麗だった
 
10位 細月を探す 三箇所 残り蚊に 皆藤愛子(名人5段)
【自 解】実体験で、夜空を観察している時に三か所蚊に刺されたことがあった。
それを俳句にした。
【解 説】「残り蚊」とは涼しくなっても出る蚊で秋の季語。
「細月」も月で秋の季語。
どちらの季語が主役かがはっきりせず失敗した。
細い月とはいえ、探すほどの時間が経つだろうか?ということもある。
「細月」のサ、「探す」のサ、「三箇所」のサで韻を踏もうとした意図はわかるが、「残り蚊に刺された」を主役にした方が整いやすい。
  添削 月さがす 間を残り蚊に 刺されけり 

2023金秋戦観戦記 1

2023年10月17日 | 俳句
先週、プレバト俳句の金秋戦が放送された。
4月に実施された春光戦の1位、2位がシード権を得て、その時夏井先生が、
「永世名人は順位に関係なくシード権があるが、予選から戦ってはどうか? 私ならそうするけど。」
と言っていた。
しかしそうはならず、1位の藤本敏史(永世名人)、2位の皆藤愛子(名人5段)と、永世名人の梅沢富美男、村上健志、千原ジュニア、横尾渉の6名がシード。
これに事前に行われた予選で、1位春風亭昇吉(特待生4級)、2位森口瑤子(名人7段)、3位犬山紙子(名人6段)、4位森迫永依(特待生3段)の4名が選ばれ、10名で戦った。
 
今回の兼題写真は「月」だけが写っているものだった。
冬の雪、秋の月、春の花(桜)は、あまたある季語の中でも「雪月花」と言われる三大季語で、それだけに過去最高難度のお題とも言える。
順位は以下の通りだった。

1位 朝月の アザーン 砂漠の空港へ  森迫永依(特待生3段)
    
2位 月白の ワーディー渡る ヌーの群れ  藤本敏史(永世名人) 
    
3位 こりりと すっぱそうな 三日月のかど  森口瑤子  (名人7段)  
    
4位 良夜かな 香典返しの 茶漬け食ふ  村上健志(永世名人) 
    
5位 名月は 東に 父島観測所  春風亭昇吉 (特待生4級)
    
6位 良夜の ノーヒッター 肘の手術痕  横尾渉(永世名人) 
    
7位 あんな家 二度と帰るか 睨む月  千原ジュニア(永世名人)   
    
8位 桂月や キャラメルの香の 満ち満ちて  梅沢富美男(永世名人)

9位 別れるはずだったのに 月が綺麗  犬山紙子(名人6段)  
    
10位 細月を探す 三箇所 残り蚊に  皆藤愛子(名人5段)

スポーツの秋

2023年10月16日 | スポーツ観戦
あの夏の猛暑が嘘のような肌寒さである。
9月は記事投稿しないまま、そしてもう10月半ばになってしまった。
 
その間、各スポーツが大いに盛り上がった。
野球では、阪神がアレを達成してリーグ優勝。パリーグはオリックス。
メジャーリーグでは、大谷選手がホームラン王に!
肘の故障が気になったが、手術を終えて良好とのこと。
男子バスケのW杯で、日本代表はアジア1位でパリオリンピックの出場を決めた。
W杯バレー男子も、16年ぶりにオリンピック出場権を獲得した。
ラグビーW杯は、決勝トーナメントに進出できなかったが健闘した。
 
昨日はパリオリンピック出場権を決める男女マラソンがあった。
秋晴れの好天ならよかったのに、冷たい雨が降っていた。