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言の葉

2008.11.28 開設
2022.07.01 移設
sonnet wrote.

里の秋

2009年10月15日 | ノンジャンル
毎年この季節になると実家からたくさんの栗が送られてくる。
栗の名産地は全国各地にあるが、宮崎産の栗も有名である。
実家は別に出荷しているわけではなく、数本ある木に勝手に実ったもの。
それにしてこの大きさ(比較がビー玉で適切だったか?)で美味だから、丹精した生産農家のそれがさらに見事なのは言うまでもない。

栗が届くと、栗ご飯と渋皮煮を作るのが毎年恒例になっている。
ことに渋皮煮は鍋いっぱいに作り、今年数えてみたら70個あった。
当然我が家だけでは食べきれず、毎年近所にいる友人や職場(今年すでに辞めたが)にお配りして喜ばれている(…と思う)。

栗は厚い皮を剥くのがひと苦労。
作業しながら「里の秋」の歌を口ずさむのも毎年恒例のことである。

静かな静かな里の秋
お背戸に木の実の落ちる夜は
ああ母さんとただ二人
栗の実煮てます囲炉裏端


子どもの時から「母さんとただ二人」の歌詞が気になっていたが、どうやら出征中の父親の無事を願っての歌らしい。

2009年10月06日 | 宮崎縣かるた

 関の尾の川 おうけつの群 (せきのおのかわ おうけつのむれ)

 

宮崎市内を流れる大淀川の支流となる庄内川は、関の尾の滝(都城市)があることでよく知られている。
幅40m、落差18mの大滝と、男滝、女滝の3滝からなり、日本の滝100選にも選ばれている名瀑布である。
甌穴群はその滝の上流にあり、奇観という点においてはむしろこちらの方だと言ってもいいだろう。
甌穴(おうけつ)とは、川底や河岸の岩石面にできる円形の穴で、別名「かめ穴」とも呼ばれている。
約11万年前に形成された火砕岩の一種である溶結凝灰岩が河床にあり、岩の割れ目が水流による浸蝕のために窪み、そこに砂や小石などが流れ込むと渦を巻く状態となり、その回転が長い年月をかけるうちに丸みを帯びた円形の穴を形成していったもの。
一帯には数千個の甌穴があるとされ、数センチのものから大きいものでは直径3mにも達する穴が存在する。
その規模は世界にも類がないとされる貴重なもので、国指定天然記念物に指定されている。
基本的に大半が水中にあるもので全貌を見ることは難しいが、水面近くの岩々にも丸く窪んだ箇所がいくつもあって見ることができる。
特にお勧めの見ごろは田植えの時期の5~6月で、庄内川の水を田圃に引くため水位が下がり、普段水に隠れて見えない甌穴も姿を現す。
川幅いっぱい、上流まで続く甌穴群は、現在もなお浸蝕を続けている。

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ひと夏ブログを放置していた。
前回の投稿が7月16日、タイトルがまた「梅雨明け」とは皮肉めいていて、我ながら何をか言わんや…であるase2
向日葵は焦げ尽き、蝉は啼き尽き、秋が日々深まっている。
再開しよう。たとえ間遠でもコツコツとkatatsumuri