
お燗は自分でするが、熱くなった徳利をヤカンから取り出す時に布巾を使う。
ミトンは厚手だし、台布巾は濡れているので、手近に掛っている布巾にするのだ。
それを徳利と一緒に無造作に卓上に置くのがどうにも気になって仕方がなかった。
そうか、「徳利掴み」専用の布巾を決めればいい。
布巾の予備は何枚もあるのだから。
そう思ったが、ふと頭をよぎったモノがあった。
マスクをたくさん手作りした時、夫が行きつけのバーからもらった手拭いの白い部分だけを使い、ハギレが残っていた。
バーだからだろう「酔眼」をコミカルに描いたデザインが面白く、捨てずにいた。

無地の四角形部分に、刺繍糸で徳利をステッチしてみた。フリーハンドでやったのでイマイチである。
周囲をバイアステープでくるんで出来上がり。
年末の押し迫った時で、TO DOリストは何件もあるのに、なぜかこんなことをしてしまう。
「今後、熱い徳利はこれを使って」と夫に伝えた。
が、しかし、誤解されては困る。
晩酌を推奨しているとか、酔眼を微笑ましく思っている訳では断じてない。