アンジェリーナ・ジョリーの唇

ラムズイヤー
昨年末放送されたTVドラマ「風のガーデン」では「花言葉」が効果的に使われていた。
それは昔から伝わるものではなく、故緒方拳さん演じる老医師が趣味で創っているという設定のオリジナル花言葉だった。
例えば「ラムズイヤー」は、葉が銀白色の綿毛で覆われて名前の通り子羊の耳のようで、それに貞三先生(役名)は
「生まれたばかりの孫の耳たぶ」
という花言葉を付けていた。
もちろん、実際に創ったのは脚本家の倉本聰氏である。
先日それらの花言葉をまとめた本を書店で見つけ、ついつい買ってしまった。
ドラマにはなかった花言葉も多数追加され、花言葉というより脚本家ならではの発想で、ドラマのワンシーン、人物のキャラクター、気の利いた台詞を創り上げているような感じのものが大多数だった。
いくつか挙げてみると、
「世話焼き女は婚期を逃す」
「陽光は齢を遠慮なく暴くが、月光はわりと年齢差別をしない」
「段々身なりに気を使わなくなってきた家内」
「明るすぎると周りが辛い」
クスッと笑ったり、花と見較べてちょっと首を傾げたり…。
でもそれは作者の感性なのだからとやかくは言えない。
――で、なぜ唐突にこんな話題かと言うと、自分も倣って独自の花言葉(と呼んでいいのか?ともあれ氏の手法に近いもの)を作ってみたくなった。
本の前書きには「その時の気分で勝手に創った何の権威もないもので、作者は全く責任を負いません。」とあり、もちろんそのスタンスも受け継いで。
同じくその時の気分、インスピレーションなので、来年の花の季節にはもう変わっているかもしれない。
そういう訳で、記事カテゴリに「印象花言葉」(これも微妙な造語なので仮題)を追加した。
「宮崎縣かるた」の更新が遅々とし、ノンジャンルのアップも覚束ないのに枝を広げていいのか? すぐに行き詰まるかも…、とも思ったが、とにかく見切り発車しちゃえ