photo by 写真部長
友人がお寺に嫁いで坊守(住職の妻)さんになったが、現在はご子息の代になっている。
ずいぶん以前にバッグを作ってあげた時(記事カテゴリ「ハンドメイド」2016.3.14「遅れに遅れたり」)、ご主人用にと合切袋(信玄袋)も一緒に送って差し上げ、それも現住職が引き継いで愛用していると言っていた。
先日久しぶりに電話で話したら、
「合切袋を重宝してるが、天地があと5センチ長かったらと言っている。色は水色がいいと言っているので、それで作って欲しい」
と依頼を受けた。
以前あげたのはたしか25cm×18cm×マチ5cmだったと思う。
和服姿の男性が手に持った時の全体像は、このサイズがカッコいい上限だと勝手に確信している。
合切袋で思い浮かぶのが漫画家の故滝田ゆう氏である。
着流しで下駄を履いて、小ぶりの合切袋をぶら下げた姿が粋だった。
最近では将棋の藤井八段が棋聖戦、王位戦の時に2種の合切袋を手に会場入りし、どちらも素敵だった。
5センチ長くしたら30センチ。黄金比で左右もバランスよく変更したら21センチ。
A4サイズである!
いささか抵抗があるが経本でも入れるのだろうか、希望サイズを受け入れ、左右は20センチにして長細い形になった。
「水色」も譲れない色とかで、和の生地がなく、やむなく厚手のコットンにした。
無地なのでマチに濃紺の和柄生地を使って引き締めた。
5センチのマチに小さなポケットを付ける。
扇子か筆記具が入るだろう。
内側は、両面に計3つのポケットを施した。
果たして気に入っていただけるだろうか?
法衣姿との取り合わせを見てみたい気がする。
トップの画像は友人が撮ったものである。
苔むした石垣に、庇をつけた案内板が風情があって気に入っていた。
本人の快諾を得てアップする。ありがとう。