goo blog サービス終了のお知らせ 

言の葉

2008.11.28 開設
2022.07.01 移設
sonnet wrote.

知恩院 三十三間堂

2015年10月31日 | 
       
青蓮院の後は同じ山の斜面に並ぶ知恩院に行った。
本堂は法要の真っ最中で大勢の信徒の方々がいた。
その後ろをそっと通り抜け、鶯張りの廊下は強めに歩いて方丈の庭に行った。
法然上人を祀っている御影堂は修理中でシートに覆われていた。残念!
帰りにくぐった国宝の三門が見事だった。
御朱印は「法然上人」と、徳川家康400回忌の今年だけという「欣求浄土(ごんぐじょうど)」をいただいた。
家康の旗印にある文言らしい。

午前中にもう一ヶ所行けそうなので三十三間堂に行った。
蓮華王院という寺院の本堂が三十三間堂であるが、本堂があまりに有名なのでお寺の名前は印象が薄い。
千手観音座像、千体千手観音立像、その前に並ぶ風神・雷神・二十八武州は圧巻だった。
撮影できなくて本当に残念である。せめてこちらを。
(サイトの右下「次へ」もぜひ!)
いただいた御朱印は「大悲殿」だった。
                                         
そろそろお昼時である。
河原町にある鰻の「かねよ」に行った。
ロンリープラネットに掲載され外国人が美味しそうに食べているのをテレビで観て、機会があったら食べてみたいと思っていた。
大きなだし巻きの下に鰻があり美味しかったが、朝食をしっかり食べたせいか残してしまった。
                       京都国立博物館/レトロな店構えの「かねよ」/きんし丼

青蓮院門跡

2015年10月22日 | 


15日。ホテルチェックアウト後、大きな荷物を宅配便で送って身軽になった。
徒歩で行ける距離に青蓮院があるのでそこに行こうと提案した。
今回の観光で唯一夫が行ったことがなく、「ちょっと知らないなぁ。どんなとこ?」と別の所に行きたげな様子。
「若い時に行ってすごく良くて、もう一回どうしても行きたい所。近いし知恩院も並びにあるから歩こう。」

青蓮院に着き門前の楠の木を見るなり、夫が「おっ、これは見事だな」と唸ってスマホで写真を撮りだした。
「でしょう?何よりこの木が強烈に印象に残ってて…」と言いながら、自分自身もこんなに巨木だったかと驚いた。
しかし考えて見れば初めて見た時からかれこれ40年は過ぎている。年輪を重ねてさらに成長するのは当然である。
天然記念物に指定されている楠の木は、白壁の外に4本、庭園に1本、どれも太い幹で苔生した根を張り、うねるように枝を広げ、葉を繁らせている。

青蓮院は正式には青蓮院門跡(しょうれんいんもんぜき)という。これまで「門跡」という言葉を見聞きしていたが、意味を知らないままだった。
皇族や貴族が住職を務める特定の寺院だそうである。
入口に菊の御紋があり、だからなのか寺院というよりは瀟洒な邸宅の趣である。
幸いにもと言っていいのかどうか団体さんがどっと訪れる所ではないようで、一人旅の人や二人連れなど、見学中にすれ違った人は10名にも満たなかった。その中には欧米系の外国人観光者も2組いた。
      
          
廊下を歩いていると JR東海の1995年CM「そうだ、京都行こう」に採用されたポスターが貼ってある。
ふといたずらを思いついて、同じアングルで写真を撮ってくれるよう夫に頼んだ。
そんなことが苦手な夫は「勘弁してよ」と言いながらも、周囲に拝観者がいなかったので渋々ながら撮ったくれた。
しかしコンパクトデジカメの限界、ポスターと同じような広角は望めない。
             
建物を見終えると靴を履いて庭園を巡った。やはり境内というより庭園である。
桔梗や萩が花をつけていた。京都はこれから紅葉のシーズンを迎え、ますます賑わうことだろう。
庭の端の緩やかな坂道を上ると美しい竹林もあった。
庭園内楠の下で写メするブロンドの女性  
                  
                                            豊臣秀吉が寄進した「一文字手水鉢」/竹林/御朱印「熾盛光如来」

八坂神社 夜の京都

2015年10月20日 | 


土産物店で長居したり小路を行きつ戻りつして、八坂神社に着いたのは午後5時近かった。
御朱印受付に行くと「4時40分で終了しました。」と言われた。残念!!
境内を一回りしてさすがに疲れ、神社のそばのカフェでひと休みした。
再び夫からLINEがあり、京都駅に着くのが7時半頃になりそうだとのこと。
それじゃホテルに直接行くようにと返信した。
ホテルは市街地から離れた蹴上にあり、近鉄奈良駅のコインロッカーに預けた荷物(私の分も!)を持ってどこかで会うのは面倒だろう。

店を出ると夕焼けが美しく、八坂神社の西楼門がライトアップされていた。
午後8時にホテルに行けばいいだろう。時間はたっぷりある。
祇園を通って鴨川に行き、四条大橋を渡って先斗町の細い道を抜けた。

地下鉄に乗ろうかと思ったが、結局蹴上の坂道を上り、ホテルまで歩いてしまった。
この健脚が奈良の時にあったら!
         
                祇園の黄昏/鴨川沿いの川床/南座
先斗町

午後8時、ホテルで夫と合流してチェックイン。
ひと休みして、目星をつけていたホテルの近くのお店でおばんざいをいただいた。

清水寺から三年坂、二年坂

2015年10月18日 | 

京都から奈良へ行く時はJRに乗ったので、奈良から京都へは近鉄電車を利用した。
京都駅前のビルで履き心地のいい靴を買って元気回復。さてどこへ行こうか。すでに午後2時を過ぎている。
伏見稲荷神社に行きたかったのだが、郊外に行くと夕方夫との合流までに戻って来れるか不安である。無難に清水寺にした。

 
 
 
 
清水寺の参道は週末の原宿竹下通りさながらに観光客でひしめいていた。
ツアーのオプションだろうか、男女ともに着物を着たアジア系の団体さんもいる。
本殿から清水の舞台、音羽の滝へと続く順路は混雑して行進状態だった。
途中「仕事は終わったが引き止められて京都5時は無理」と夫からLINEが入った。
「気ままに観光してるから気にせずに」と返信する。

  
仁王門/三重の塔/音羽の滝/御朱印「大悲閣」

清水寺から三年坂、二年坂を歩いて土産物屋をひやかしながら八坂神社に向かった。
途中高台寺に行きたかったが、閉門までに時間がなかったので残念だが諦めた。

 

あおによし

2015年10月16日 | 


14日。早朝に目覚めたので一人で奈良公園の散策に出かけた。
駅前からバスに乗り、広い芝生と鹿が見えてきたので適当に下車。
午前7時過ぎなのにすでに観光客がいる。
最近のマイブームはYouTubeで外国人の日本旅行動画を見ることだが、美しい風景や美味しい和食、クールなお土産などに感嘆しているのを見ると我が事のようにうれしい。
その中で奈良公園の鹿にせんべいをあげる光景も何度も見た。
地獄谷温泉の猿も、どこかの島の猫もウサギも確実に「おもてなし」に一役買っている。
芝生を横切って東大寺南大門に着いた。
金剛力士像の吽形は修復中で、プリントしたカバーが掛けてあった。
中門から先が有料だが何人もの観光客が入っていく。
せいぜい9時あたり開門と思いきや、4月~10月は7時半から拝観できるという。
時計を見ると8時近い。8時半に朝食と決めてきたので出直すことにしてホテルに戻った。

 朝の奈良公園
 東大寺南大門
 東大寺中門
                       
                                            南大門の金剛力士像(阿形)/吽形は現在修復中/中門の多聞天/持国天

午前10時にチェックアウトして近鉄奈良駅に向かい、そこで橿原市へ行く夫と別行動になった。
夕方5時前後に京都で落ち合うことにした。
「京都はこれから来ることがあっても奈良まではなかなか脚を伸ばさないから、奈良を重点的に観光した方がいいと思うよ。」
夫のアドバイスに同感したが、気分次第、成り行き任せ、どうなることか。

まずは何より興福寺の国宝館(撮影不可なのでクリックを)である。なんとしてもここには来たかった。千手観音菩薩、阿修羅像を代表とする八部衆などの国宝・重要文化財が収められている。
2009年に上野の東京国立博物館で開催された「阿修羅展」以来の再会である。
そう広くはなく展示物も多いとは言えないが、配置が素晴らしくてドラマチックな見せ方をしている。
自分は信心深いとは言えず、仏教の宗派の違いもよく分からず、仏像も建物も御朱印もアート的な捉え方で、「拝観」も「拝」よりもっぱら「観」に重きを置く不届き者だが、それでも像と対峙すると心が浄められる気になる。
順路に沿って見終えたが、もったいなくてもう一度引き返し、時間がかかってしまった。

奈良に入った時「興福寺北円堂期間限定特別開扉」のポスターを見た。
運慶の代表作が収められており、絶好の機会。しかし午後1時半オープンで残念ながらそれまでは待てない。
代わりに御朱印「千手観音」に加えて「北円堂」もお願いした。
因みに御朱印の料金はどこも一筆(でいいのか?)300円だった。
 興福寺東金堂   
               
五重塔/南円堂/興福寺の御朱印2種
 
 
 
 
興福寺の境内を横切っていると、足のつま先が猛烈に痛くなった。朝の散歩の時には「昨日歩いて足がむくんだかな?」という程度だったが、それがひどくなったのだ。
これから東大寺と春日大社を予定していたが、広い境内はバスやタクシーという訳にはいかない。
考えあぐねていたのがたまたま通りのバス停のそば。そこに折しも駅行きのバスが停車した。
「そうだ、京都行こう。」
思わず跳び乗ってしまった。