え 煙突ならぶ旭化成(えんとつならぶ あさひかせい)
延岡市は、かつては内藤家七万石として栄えた城下町である。
城跡は市の中心地の小高い丘にあり、現在城山公園として市民の憩いの場になっている。
ここでは毎年10月上旬、二の丸広場・通称「千人殺し」の石垣を背景に「のべおか天下一薪能」が開催される。
近代になると旭化成の創業地として東九州一の工業都市に発展し、以来宮崎県北部の中心都市の役割を担ってきた。
かるたの発行された昭和30年代は、まさに「煙突並ぶ」と形容されるような工業都市の印象だったが、現在は豊かな自然と共存し、五ヶ瀬川・大瀬川・祝子川などの河川が日向灘に注ぎ、「水の郷百選」にも選ばれ、「水郷のべおか」と言われている。 ベンベルグ工場跡の煙突
また延岡市は「アスリートタウン」としても有名。
旭化成がマラソンを始めとした各スポーツ選手の育成に尽力し、これまでオリンピック出場のトップアスリートを多数輩出してきた。
その影響で年間を通してさまざまなスポーツイベントが開催されている。
中でも最も盛り上がりを見せる「延岡西日本マラソン」は、「福岡国際マラソン」「別府大分マラソン」とともに九州三大マラソン大会のひとつとして知られており、今年は2月15日(日)に実施される。
延岡駅前のモニュメント
延岡市ホームページ
http://www.city.nobeoka.miyazaki.jp/index.html
延岡観光協会ホームページ
http://www.nobekan.jp/
新しい年が明けた。
丑年だからって訳ではないけれど、ブログ更新が牛の歩み。
いや、それ以下で年頭から反省している。
かるたの「う」をアップしながら思い出したことがあった。
「『う』の抽斗(ひきだし)」というタイトル(だったと思う…)の向田邦子さんのエッセイである。
その本が見つからないのでうろ覚えで言うと、「う」は「うまいもの」の「う」のことで、美味しいものが大好きな氏は、美味しかった店の箸袋やお土産のお菓子に入っている栞などを引き出しにしまっておき、それを「『う』の抽斗」と呼んでいた…、たしかそんな内容だったと思う。
以来私も倣って美味しかったお土産の栞は捨てず、雑誌を切り抜き、テレビで見るとメモするようにしている。
ところが引出しにまとめずあちこちに散らばっているため、いざ買い物に行く時や夫が地方に出かける時、その地のものに限って見当たらない。
引出しに空きがないので、「う」のクリアファイルを作ることにしよう。
毎年ながらお正月は飽食気味になる。
松の内が明ける今日は七草。
疲れた胃を労わる七草粥もまた「う」。
そして、理にかなった先人の知恵に感心する。
せり なずな
ごぎょう はこべら ほとけのざ
すずな すずしろ
春の七草
