クリスマス近くになると、よく「ホーム・アローン」や「天使にラブソングを」が洋画劇場で放送される。
自分が見たくなるのは「ホリデイ(2006年)」だろうか。
大人のロマンティック・コメディである。


ロスで映画の予告編制作会社を経営しているアマンダ(キャメロン・ディアス)は、恋人が浮気したので別れる。
ロンドンの新聞社に勤めるアイリス(ケイト・ウィンスレット)は、会社のクリスマスパーティで、同僚の元恋人で想いの残っているジャスパー(ルーファス・シーウェル)と他の女性との婚約を知りショックを受ける。
休暇を取って旅行しようと決めたアマンダは、インターネットで自宅交換サイトを検索。
ロンドン郊外のコテージを見つけてアクセスする。
それは傷心のアイリスがアップした物件だった。
こうして二人は休暇中にお互いの家や車などを交換することにして旅立つ。
雪の積もる小さなコテージに着いたアマンダは、寒さと退屈とで翌日には帰ろうと思う。
アイリスはプール付きの豪邸に大喜び。温暖でスイミングもできる。
アマンダはアイリスの兄グレアム(ジュード・ロウ)と出会い、アイリスはアマンダの仕事仲間で映画音楽の作曲をしていマイルズ(ジャック・ブラック)や、近所に住む元脚本家の老人アーサー(書斎にはオスカー像が)たちと知り合う。
映画や映画音楽に関するセリフがふんだんにあって愉しめる。
アーサーが失恋したアイリスにかけた言葉。
「映画には主演女優とその親友が登場する。君は主演女優だ。なのに親友役を演じている。」
もうひとつ、ネタバレになるので誰が言ったか伏せておくが、
「バービー人形みたい。」
秀逸のセリフだった。
ジュード・ロウは他の映画の役どころや、端正な顔立ちだけになんだか冷徹なイメージがあったが、このグレアム役はとても素敵だった。
これはネタバレになるが、アイリスとマイルズがビデオ店に行ったシーン。
映画音楽のレクチャーをするマイルズが「卒業」のミセス・ロビンソンを口ずさむと、棚の向こうにダスティン・ホフマンが来店していて、「顔がバレたか・・・」と呟く。
何度見ても笑ってしまう。
こういう有名人の一瞬の出演を「カメオ出演」と言うのだそうだ。
ウィキペディアによると、撮影現場のビデオ店にたまたま彼が通りかかり、急遽出演を承諾したらしい。
結末は予想通りのハッピーエンドである。
カテゴリー「映画」を「懐かしの映画」に変更した。
これまでのラインナップだと当然である。