
散歩がてら、手作りエコバッグを届けに友人宅に行った。
折りしも実家からたくさんのジャガイモとたまねぎが送られてきたのでそのお裾分けも持参する。
庭に2匹の猫がいた。
いつもはサッと逃げるのに、今回はカメラに収まるまでじっとしてくれた。
少し心を許してくれるようになったか…。
この2匹は野良の母娘である。
友達のKさんは以前から自宅に猫を一匹飼っている。
数年前チャトラの母猫と黒の仔猫が近所に出没するようになり、餌をやるようになり、家で飼うことにして捕まえようとすると逃げられ、仕方なくせめて不妊手術をしてあげようと苦労して二匹を捕獲、自腹(市から助成金も出る)でやってあげた。
その後は彼女の家の庭をベースにするようになったが、家に入れようとしても頑なに拒否し、現在は半分飼い猫、半分野良の状態である。
庭の隅には発泡スチロール製の寝床やトイレを設置している。

そんないきさつを聞いていた二匹の耳先はV字型にカットされている。
不妊治療をしている証明として、保健所に連れて行かれることはない。
「耳の先をカット?」とちょっと驚いたが、不妊手術の全身麻酔のときに同時に行っているので、痛みはなく出血もほとんどなくベストの処置だそうである。
耳の形がさくらの花びらに似ているので、こうした処置を経た猫たちは「さくらねこ」と呼ばれているらしい。
ネコの柄のエコバッグを喜んでもらえ、庭先での立ち話で辞去し、もう一人の友人宅へ。
そちらは不在で、玄関先にピンクのエコバッグと野菜を置いてきた。
帰宅した頃、「エコバッグがとても気に入った」というお礼の電話があった。
いずこも同じ、彼女も散歩に行っていたという。
途中の教会にも、十字架の窓の下に猫がいた。

色柄からして自分で買ったものではない。
誰かにいただいた生地の中に混じっていたのかもしれない。
エコバッグを作ることにした。
広くないので、スーパーでのたくさんの買い物用にはならない。
7月からレジ袋有料になったコンビニでのちょっとした買い物用にはなりそうである。
至ってシンプルな作りで、長方形を二つ折りし、さらに底をマチとして折り上げ(ブルー10cm、ピンク8cm)両端を縫っただけである。
持ち手は使用時に20cmくらいになるようフラットに縫い付けた。




近所にいる友達の一人はブルーが好きで、愛猫家で猫を飼っている。
もう一人はピンクが大好きである。
暑中お伺いで持っていってあげよう。

久々に植物園に行った。
バラ園は多少花が残っていた。
コロナ禍と雨雲が迫ってきていて、入園者は30~40名くらいだったろうか。
いつもたくさんの人が寛いでいる芝生広場は人っ子ひとりいなかった。
ハスやスイレンが見頃だった。

目的はカラスビシャクを見つけて撮影することで、職員が以前確認したというアジサイ園の下生えを見て回ったが見つけることができなかった。
諦めて園内を1周した。
ダリアも咲いていた。
子どもの頃の夏の花の記憶と言えば朝顔や向日葵、ダリア、立葵、グラジオラス、百日草などだが、それらはどれも人家の庭や畑の隅に無造作に咲いていて綺麗だった。
植物園のダリアはゴージャスな品種で見事ではあったが、まるで標本のように1本1本が支柱に括られ、風情という点ではどうだろう…?