マイクル・クライトン著『タイムライン 上・下』 ハヤカワ文庫 2003.12.10第1刷
おススメ度:★★★★☆
マイクル・クライトンといえば著作本よりも映画化された「ジェラシック・パーク」とかTVドラマ「ER緊急救命室」とかでよく知られていると思う。
僕が彼の名を知ったのは今から十数年前、@ニフティの「冒険小説&ハードボイルド」電子会議室でのこと。当時話題になっていた彼の作品は確か「エア・フレーム」だったと思う。結局この本は読まずに後に「ライジング・サン」を読んでがっかりしたのを覚えている。読書仲間は「そりゃ最初に読んだ本としては最悪だね」と言われたのだが他を試す気にはなれなかった。
そんな彼の作品であるのだが、何故か十数年の時空を経て再び手にすることとなった。
さて、本作品であるが、ある米国企業の援助の下、イェール大学の研究チームが14世紀フランスの修道院跡を調査していた。ある日地下室跡から自分達の教授の直筆で「助けて」と書かれた羊皮を発見した。教授は先ほど米国の会社に行ったばかりだというのに、あり得ないことであった。
結局支援会社の社長判断で教授の4人の弟子が救助に向かったのであるが・・・
先ず、いわゆるタイムトラベルものなのであるが、今回は従来のタイムマシンに乗って時間飛行をするとかタイムトンネルといったものでタイムスリップするとかの方法とはかなり違う。
ここで量子物理学が出てくるのであるが、要は量子テレポーションするわけで、早い話がFAX転送みたいなものだそうだ。
そして並行宇宙論の展開。時間を旅行するのではなくある世界から他の似た世界へ転送されるという突飛もない発想に目を白黒せざるを得ない。量子単位の“転送”であるわけでそこには転送エラーも生じる。このエラーこそが物語のキーポイントとなってくる。
とにかく理論展開を読んでも理解できないものはしょうがない。後は現代人が野蛮な戦いが横行する中世からいかにして教授を探し出し皆無事に現代へもどってこれるか!?その手に汗握る冒険活劇譚をただただ楽しめば良い。
やはりこの作品も映画化されるだろうな、と思いつつ読んだのだが案の定既に映画化されていた。
おススメ度:★★★★☆
マイクル・クライトンといえば著作本よりも映画化された「ジェラシック・パーク」とかTVドラマ「ER緊急救命室」とかでよく知られていると思う。
僕が彼の名を知ったのは今から十数年前、@ニフティの「冒険小説&ハードボイルド」電子会議室でのこと。当時話題になっていた彼の作品は確か「エア・フレーム」だったと思う。結局この本は読まずに後に「ライジング・サン」を読んでがっかりしたのを覚えている。読書仲間は「そりゃ最初に読んだ本としては最悪だね」と言われたのだが他を試す気にはなれなかった。
そんな彼の作品であるのだが、何故か十数年の時空を経て再び手にすることとなった。
さて、本作品であるが、ある米国企業の援助の下、イェール大学の研究チームが14世紀フランスの修道院跡を調査していた。ある日地下室跡から自分達の教授の直筆で「助けて」と書かれた羊皮を発見した。教授は先ほど米国の会社に行ったばかりだというのに、あり得ないことであった。
結局支援会社の社長判断で教授の4人の弟子が救助に向かったのであるが・・・
先ず、いわゆるタイムトラベルものなのであるが、今回は従来のタイムマシンに乗って時間飛行をするとかタイムトンネルといったものでタイムスリップするとかの方法とはかなり違う。
ここで量子物理学が出てくるのであるが、要は量子テレポーションするわけで、早い話がFAX転送みたいなものだそうだ。
そして並行宇宙論の展開。時間を旅行するのではなくある世界から他の似た世界へ転送されるという突飛もない発想に目を白黒せざるを得ない。量子単位の“転送”であるわけでそこには転送エラーも生じる。このエラーこそが物語のキーポイントとなってくる。
とにかく理論展開を読んでも理解できないものはしょうがない。後は現代人が野蛮な戦いが横行する中世からいかにして教授を探し出し皆無事に現代へもどってこれるか!?その手に汗握る冒険活劇譚をただただ楽しめば良い。
やはりこの作品も映画化されるだろうな、と思いつつ読んだのだが案の定既に映画化されていた。
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