sigh of relief

くたくたな1日を今日も生き延びて
冷たいシャンパンとチーズと生ハム、
届いた本と手紙に気持ちが緩む、
感じ。

落語のこと

2010-08-30 | Weblog
日曜日は大阪繁昌亭で落語を聞いて来ました。
息子の好きな三遊亭白鳥さんと、
わたしが大学の落語授業で教わった林家染丸師匠、
友達のカフェで落語会をやっている笑福亭瓶吾さんが出てたので
いつもはふらっと行くのに、今回はちゃんとあらかじめ
チケットを買って行きました。

時々、古いiPod shuffleに息子がいれてくれる落語を聞くのだけど
油断してプレイスイッチを押すと
なぜかいきなりドラゴンズの歌が大音量で流れ出したりする。
息子は中日ファンだけどわたしはアンチ。
わざと入れたな。
こういういたずらが好きな息子です。

息子のセレクト落語iPodの音源は
Podcastやニコ動の新しいものが大半で、
あと図書館で借りた古いもの少々。
彼は関西弁は日本への帰国後覚えたもので、関西弁ネイティブではなく、
上方落語に思い入れはないようですが、
わたしは日本人じゃないけど関西人なのでやはり大阪弁聴くのが好きです。

でも実は、家の中は全然関西弁なしなのです。
わたしは人の言葉がすぐ移ってしまうので、
夫につられて結婚以来変な?名古屋弁をしゃべってました。
子どもは1歳から9歳までずっと海外で、
関東の子が多かったので東京寄りの変な名古屋弁。
帰国した当時、息子は大阪弁で喧嘩が出来なくて苦労したようです。
今はかなり上手になったみたい。

言葉の移りやすいわたしは、マレーシア人としゃべると、
英語がすぐこてこてのマレーシア英語になります。
大阪人といると堂々の大阪弁。京都人といると京都弁。
神戸人といると神戸弁(笑)。
中高大と神戸の学校に10年通ったし
最近は京都の大学に5年通ったし
大阪はうちから一番近いし、どれも何となくできます。
でも、東京人の間で関西弁をしゃべるのは、
かなり意識的にしないと難しい程、人の言葉が移りやすい。
おしゃべりですが、それ以前に、
音を発音するのが好き、という部分があると思う。
英語は歌って楽しい、フランス語はぼそぼそしゃべるのがいいし、
日本語は読み書きが好きな言葉。
韓国語は・・・どれでもないなぁ。ふとつぶやくのはいい。

日本画やってた京都の大学で受けた上方落語の集中授業では、
3日間で短いのを数人で分けて覚えさせらました。
「鶴」でした。
これも、自分が発音好きであることを再認識する体験でした。
普段しゃべらないこてこて言葉だから面白い。
最終日に高座にあがって発表会。

地方の方は言葉に苦労されてました。落語の言葉は、
関西人でも北摂のわたしとは違うイントネーションも多いですが
地方の人はそれどころじゃなく大変だったでしょうね。
しかし九州とか西や南の人はわりと上手い。東の人はあかんね~(笑)。
下手な上方弁は聞くのがつらい。

ミナミのワッハ上方の建物で発表会のあとは、
できたばかりの繁昌亭へ行き半日笑ってれば単位をもらえるという、
まことに結構な授業でございました(笑)。
一番楽しかった授業かもしれない。

この授業以来、少し落語を意識的に聞くようになりました。
近くでやる落語会などは子どもを連れてふらりと行くようになった。
CDやDVDで名人と呼ばれる人の録音を聞くこともあるけど、
じかに生で聞くのは上方落語ばかりになります。
そのくせ、今のところ一番好きな噺家さんは柳家喬太郎だったりする(笑)。
古典も新作もいいけど、それ以上に
人情話、あまり好きじゃないのに
喬太郎さんだとずっと聞いていたい気になる。
声が好きなわけじゃなく、なんだろう。
聞いててリラックしして気持ちがいいのです。
ラジオのトーク聞いてても
なんか好きだなぁと思う。
年が近いので聞きやすいのかもしれない。
人気があるから、たま~に関西来てもチケットとれなさそうですが
いつか生で聞きたいですねぇ。

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