sigh of relief

くたくたな1日を今日も生き延びて
冷たいシャンパンとチーズと生ハム、
届いた本と手紙に気持ちが緩む、
感じ。

京都ワイナリー四条河原町醸造所

2024-10-06 | お弁当や食べ物
前に伊丹空港に自転車ででかけたとき、空港内にワイン醸造所があって驚いた。
空港の中でワインを作っているのだ!
空港内醸造所って他にあるかググったけど唯一みたい。
空港内のビール醸造所は世界に何箇所かはあるようだけど、ワインはここだけ。
すごく愉快になってお店の人にあれこれ聞きながら飲んだのを覚えている。

そして先日、
京都に住んでいた息子のお気に入りのパン屋さんが高島屋の地下に入ってたので買いに行ったら
横が京都ワイナリーって書いてあるオープンなレストランバーになってて、
その横になんだか小さい醸造タンクが見えた!
伊丹空港で見たやつを思い出して、ワイン飲みながら店の人に色々聞いたら、
やっぱり伊丹空港のワイナリーがプロデュースしてるそうで、わー、面白い。

空港内醸造所というのも他にないけど、デパ地下醸造所なんていうのも世界で唯一では?おもしろい。
まさか四条河原町の交差点に面した百貨店の地下でワインを作ってるとは誰も思わないよね。

ディル香るハーブ焼売にこちらのオーストラリア産マスカットゴルド葡萄のフルーティなワインはピッタリでした。
しかし醸造所って作ろうと思えばいろんな場所でできそうで面白いなぁ。
あまりに面白くてあれこれ質問してたら、少し見学させてくれて、中にいた醸造長の人にも色々聞いた。
気さくで話の面白い人でこの人のトークとかあったら聞きたいくらい。
この人が金曜に長野でシャルドネを収穫して土曜に京都に持ってきて破砕除梗(はさいじょこう)するのに、
当日ボランティアを募ってると聞いて、土曜日にまた行ったのでした。

前日に長野で収穫したシャルドネ葡萄を破砕除梗する作業のお手伝い。
お手伝いというよりほぼ見学で、あまり役に立ってないけど(^_^;)
ワインの葡萄って食べても美味しくないものと思ってたけど普通に甘くて美味しかった。
でも破砕徐梗(潰して茎を取り除く)してるとピーマンみたいな青い香りがしました。
茎の匂いなのかな?

破砕除梗機は葡萄を入れた横の赤いハンドルのところを手でまわすと下から葡萄が出てきて、
茎は横から出てくるんだけど、このハンドルは案外重くて続けてやると息が切れます。笑
結構大きな毛虫とか混じってるるのは目視で取り除く。
うれしそうなわたしの写真

そしてこれを今度は圧搾する機械に入れて、上からぎゅーっと押して果汁が横と下から出てくる。
こっちは手動でプレスするのではありません。
前に見たドキュメンタリーで手動で圧搾するのを見たけど、それは大変そうすぎて無理だわ。

ボランティアは他に若い男子が二人いて、ひとりは酒造会社に勤めてる若い人で
大学から醸造勉強してた様子で、話の半分くらい専門的すぎてよくわからんかったけどそれでも面白かった。
搾りたての果汁を飲ませてもらったら、その人が糖度は15前後ですねとか言う。わかるのかすごい。
ちなみに収穫されたシャルドネを食べてみたら普通に甘くて美味しかった。
ワイン葡萄は食べて美味しいものじゃないと思ってたけど、えぐみとかもなく、
でも絞る時に立つ香りは青くて、ちょっとピーマンみたいなセロリみたいな感じ。
前日収穫して徹夜でトラックで運んだのをすぐそのまま仕込むので
醸造長はほぼ徹夜でしんどいーと言いながらも朗らかで、のんびりと和気藹々と作業は進んだ。

ワイン作りの映画やドキュメンタリーが好きでいくつか見てきたけど、
この日はそういう映画のワインシーンにいるような気分を味わえてうれしかった。
景色のいい葡萄畑は横にないデパ地下やけど。
美味しいワインにな〜れ!