sigh of relief

くたくたな1日を今日も生き延びて
冷たいシャンパンとチーズと生ハム、
届いた本と手紙に気持ちが緩む、
感じ。

水俣修学旅行1:肥薩おれんじ鉄道

2024-06-19 | 一人旅たまに人と旅
そういうわけで、というのはこれ、こういうわけで
→「苦海浄土」読書会
→「水俣曼荼羅」
一緒に読書会をした友達二人と修学旅行に行くことにした。3月の終わり頃。
映画を見たら本を読む、本を読んだら訪ねてみる、というようなことは
一つのことをできるだけ多角的にカラフルな体験でよく知り自分のものにしようと
いつもできるだけやるようにしてるけど、今回の修学旅行もそれで、1年間の読書会の集大成!
一緒に1年ほどかけて読んだ仲間がいるのが、さらにいいよね。

「苦海浄土」は弱い立場の被害者と強い大企業や国が加害者側にいる問題を書いているけど
それだけの本ではなく、文学としても素晴らしく優れていて、
池澤夏樹が惚れ込んで、世界文学全集を作る時に日本からはこの一冊を選んだというほどの本。
なので、読む時も政治的メッセージだけにとらわれず、文学としても味わいたかったし、
今回の修学旅行も難しい顔をして勉強するだけでなく、
美味しいものも食べて飲んで温泉にも入りたい!という旅行になりました。
一人の人間にはいろんな面があって、水俣病問題について考えることと
美味しいものを食べて楽しむことは矛盾しないし、それでいいと思ってる。

宿を決める時に、駅のそばのビジネスホテルにして、いろいろな施設がしまった後も
街や港や海辺を歩き回り良さそうな店で夕食にするか、
それとも少し離れた温泉街の旅館を選ぶか、少し悩んだけど
たくさんのホテルや旅館をぐぐって結局山の中の温泉宿がいいということに。
となると、夕ご飯の時間が決まってるので早い時間にチェックインしないといけなくて
街や施設の見学も早めに終わらないといけない。
そこから時間割を考えました。
現地集合、現地解散ですが、新水俣駅に停まる新幹線は多くないので結局同じ新幹線に。
とはいえ座席はバラバラで、それぞれ好きに過ごします。


九州新幹線に乗ったのが初めてで楽しかったです。本をたくさん読めました。

4時間以上乗るので、本やiPodやKindleや新聞持参。もちろん駅弁も。
この駅弁は前も買ったことがある。やや小さめで、少し飲みながら食べるのにちょうどいい。


新幹線の新水俣駅から在来線への乗り換えがうまくできるか不安だったけど
新幹線の改札出たらすぐ横にあって、なんの心配もいらなかった。
旅先では都会と同じように考えなくていいのだった。





電車の本数は少ないけど乗り継ぎはとてもよくて、すぐに来た。
1両だけの肥薩おれんじ鉄道。
この電車からの不知火海の景色が素晴らしいとのことなので、
本当はこの電車にもっと先までのんびり乗って車窓の景色を楽しみたかったんだけど、
一泊ではそんな余裕がなくて残念。