sigh of relief

くたくたな1日を今日も生き延びて
冷たいシャンパンとチーズと生ハム、
届いた本と手紙に気持ちが緩む、
感じ。

2024-06-16 | お弁当や食べ物
先月、高熱がでたとき、寝るのも飽きてきて、頭も痛いのでスマホもしんどいし、
そういう時は落語や朗読を聴くんだけど、このときは、岡本かのこの「鮨」を聴いた。
鮨屋の娘である少女と、その店のお客さんで先生と呼ばれる初老の男の話で、
たまたま二人が外で偶然出くわした時に男は自分の子供時代の話をして聞かせる。
それだけの話なんだけど、ここに出てくる先生がまたとても魅力的だった。
どこかの町で寿司を食べているだろう没落した家の育ちのこういう人が昭和にはいたのだろう。
そして、お寿司が食べたくなった。
元気になったら好きなお鮨屋さんに行こう。

人生で1番美味しかったお寿司は金沢で次が新潟。50歳をすぎてお寿司のおいしさに目覚めた。
それまで、お寿司は特に好きではなかったんだけどね。
息子にこの4月に、築地の外れのカウンター6席だけの美味しいお寿司屋さんに連れて行ってもらったけど
実はそこよりうちから3駅のお寿司屋さんの方が個人的には好きなのよねぇ。
築地の店のお寿司はきりっとしてたけど、近所の店はかなり年配の方が握られてて
なんか、お寿司が優しいのよ。優しくて美味しい。

お寿司は回る寿司も普通のお寿司屋さんもあまり行ったことがなかったので、
金沢で目が覚めて、淡路島で美味しいなぁと思って、新潟で唸ったくらいしか経験がなくて、
それなのにもう回るお寿司はわたしは食べれないかもしれない…
もしもお寿司かすごい好物でときどきは食べたいものなら、
口が我儘になって日常的に食べられなくなるのは悲しいかもしれないけど、
わたしにとってお寿司はそんなに日常的に気楽に食べたい物ではないのです。
お寿司はすごく美味しいの以外は食べません、くらいでいいと思ってる。
普段から普通に食べるなら、回っても回らなくても、
なんでもそれなりに美味しく食べられる舌の方ががいいと思うけど
(パスタなんかはそれですね。高級店の味でなくても、それなりになんでも食べられる)
わたしは、年に一度めちゃ好きな店のを食べるだけでいいです。
回る店にも普通の寿司屋にも行きたくない(とは偉そうすぎて人前では言えないけど…)

次は夏が終わったらうちの近くの好きな店か、金沢の店でお寿司を食べたいなぁ。
年に1度というのは嘘です、2度くらい食べたい・・・笑