教育史研究と邦楽作曲の生活

一人の教育学者(日本教育史専門)が日々の動向と思索をつづる、個人的 な表現の場

ベテランの域にさしかかってきたからこそ?

2016年11月03日 01時02分31秒 | Weblog

 ご心配・ご迷惑おかけしました。やっと吹っ切れました。

 思い切って改善してみたからこそ、従来から考え、実践してきたことの良さに気づき、かつ本当に改善すべきところが見えてきました。直接改善に取り組んだ2回の授業も、うち1回はずっと改善の必要を感じながら決定打が打てなかった授業でした。思い切り改善してみて、改善前よりずっといい授業になった手応えがあります。やった甲斐は間違いなくありました。

 今後の授業の方向性が明確に見えました。必要なのは根本的な改革ではなく、教育内容の精選と時間配分の再検討。今陥っているのは、教えたいことが増えすぎてあふれかえっている状態だったようです。これでは足りない、もっとおもしろいものを取り上げなければ、と教育内容を常に見直し、教材研究を繰り返していたために発生した「違和感」。問題は内容量だったので、足りないと思って「改善」すればするほどドツボにはまっていったのも道理です。教育内容の精選が必要なのか…そうであれば、そろそろ「教育原理」も、「道徳教育」も、テキストをまとめ直し始めなきゃいけないなあ。
 まだ駆け出しの時には考えられなかった状態です。大学で初めて教壇に立ってから今年で10年目。ベテランの域にさしかかってきたからこその悩みなのかも。そう思うと、なんだか「やってやるぞ…」という気持ちになってきます。

 自分の満足感のためにではなく、学生の学びを少しでも前に進めるために、頑張ります。

コメント
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