教育史研究と邦楽作曲の生活

一人の教育学者(日本教育史専門)が日々の動向と思索をつづる、個人的 な表現の場

「教育会のイメージがつかめない」

2007年04月27日 23時35分28秒 | Weblog
 えー、特研の結果を結論から申し上げますと、「要、大幅修正」でした。
 これまで構想に書いてきた内容について「わからない」と延々と言われてきたので、今回作った構想は、非常に丁寧に説明したつもりでした。ただ、丁寧すぎたのが災いして「くどい」と言われ、「ひっかかるところが多くて長い」と言われ、終いには「さっぱり理解できない」と言われました(……)。
 ただ、今回は今までより少し対策が見えています。というのは、理解できないという言葉の意味は、「教育会のイメージがつかめない」という意味だったからです。この問題は、日本教育史研究者でも教育会とは何かよくわかっていないのが現状だし、そもそも複雑な組織構造・事業活動・社会的位置なのが教育会なので、非常に難しい問題です。ある意味、この問いが私の研究の最大のテーマなのかもしれません。そう言われてみれば、「教育会は、研究活動が明らかになってはじめて理解できる(部分がある)」とでも言えなければ、博論として研究する意味も小さいように思います。これこそ最も単純で、最も基本的で、最も重要な問いなのかも。
 まー、「難しいものは難しいなりに書くのだ」と言ってもらったので、多少、気が楽かもしれません。どうすりゃいいかは、まだわかりませんが。一番助かったのは、教育学研究がどうの、とか、大学とどう違う、など、今まで本研究で処理しきれない問題を突きつけられなくなったことでしょうか。これだけでだいぶ違うよ。

 特研は16時半前に終わりましたが、「教育会とは何か、イメージできない」と出席者全員(西洋教育史の院生と学部生)に思われては、教育会研究を専門にしている私としてはそのままではいられない。自分では今まで以上に詳しくわかりやすく書いたつもりだったので、ショックを受けたとも言う。その後ずっと、夕食もとらずに構想を直していました。くどい云々と言われたので、思いっきり文章を絞り込む。専門外の人でも教育会をイメージできるように、工夫する。
 でも、めまいと吐き気がしてきたので、もう今日はおしまいにしよう… 主原因はたぶん、寝不足と空腹だと思いますが(笑)。
コメント
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