白鳩さんがモンコレで駄弁るブログ

わたくし白鳩がカードゲームの話を書き連ねるブログ

陽動隊長シルバーホーク

2012年12月20日 11時27分48秒 | カード情報(アペンドパック)
ふむぅ。無難なデザインで攻めてきた感。
マルドゥークみたいなデザインにして、
バードマン、ハーピィ兼用カードもアリかと思いましたけど、
バードマンのみの強化ですか。
単一の種族しか強化していないアペンドカードはこれが初めてですね。

スペックはレベル3バードマンとしては合格点。
少なくとも3・3・2のパーティでイニシアチブ+5は出ますね。
レベル1を混ぜたらもっと速くなります。
アイテム枠は3枠以上。
まずまずいいんじゃないでしょうか。

問題は能力です。
先に下の能力から見てみると、
バードマンの戦闘教義を体現したような能力。
1体でも残したらその1体で相手パーティを貫きます。
この能力は極めてわかりやすい脅威です。
小型パーティの攻撃を全部防ぐことは
そういう専用のカードがなければ無理なんですから。
しかも、バードマンにはこれ以前に手札を代償にする宣言能力が存在しませんでした。
消耗品カードだけで対抗していたデックに
手札のユニットカードをコストにする宣言能力が加わることは
対抗宣言のコストが2倍になることを意味します。
今まではパーティを1個完成させたら
以降は捨てるだけだったユニットカードが全て資源です。
するとそもそものデック構築から変わってくることになりますね。
ユニットカードをどこまで削って消耗品を多く詰めるかの構築をしなくて良くなります。
スペルアイテムを30枚積んで初手でユニットカードが来なかったら負けのデックを使うのは
ストレスのほうが強すぎて楽しくないのですよ。
これは前回のヒッポスの剛獣騎兵にも共通する話ですね。
これまでのヒッポスもどこまでユニットカードを減らせるかが争点みたいなところがありましたが
剛獣騎兵の追加でこれからはもうちょっとバランスのいい構築が出来るようになるでしょう。
ちなみに、今のデックが昔のデックよりもだいたいバランスがいいのが多い理由も
この手札のユニットカードをコストにできるようになったことにほとんど起因します。
ところでコストが風属性のカードなのはなんででしょうか。
バードマンデックは戦闘スペルを入れないのですから
コストは必然的にユニットカードだけになると思うのですが。
シェイドオブグリードなどもコストにできるようにでしょうか。

上のほうの能力は、
バードマンが苦手とするドゥームサラマンダーやラヴァーの炎鞭兵を防御する能力でしょうか。
これは危険な能力の組み合わせですね。
炎鞭兵やドゥームサラマンダーがメタとして機能しているからこそ
バードマンやハーピィは全体的に抑えられていました。
これらが対策として機能しなくなると
そもそもバードマンデックに対策できるカードが用意されていないデックが
かなり増えてしまいます。
安定しない1D点とは言え、逆に言えばレベル6まで止められるということ。
自爆型特殊能力がないシステムで、完了型特殊能力を封殺するタイプの宣言能力です。
少なくともブロッコリー時代なら確実にやりすぎな能力。
もっと分かりやすく言うと、現在ネオスタンダードで唯一制限カードになっている
藤木コウタと同じタイプの能力です。
これでバードマンデックが使えるようになるな、とかいうレベルではない。
ブロック1のバードマンならいいと言うことか。
こういう無茶苦茶な効果を出せるところにブロック制の強みがあるな。

このカードはブロック1救済のアペンドパックとして登場するわけですが、
あるいはブロック1に追加するといった形でしか出せないようなカードかもしれません。
救済されたのはブロック1のバードマンではなく
ブロック1のバードマンに陽動隊長が救済された、のかも。

竜神殿デック別レビュー 第3回

2012年12月20日 05時22分06秒 | モンコレ
火聖スピリット
追加ユニットは
光明の聖霊ハイペリオン
極楽鳥
でしょうか
スペルは
スパーク
ですね。
3・5レベルのスピリットということなら
刈り取るものやバンシーもしっかり該当するのですが、
一応別カテゴリということにしておきます。
ハイペリオンも極楽鳥もデックの中核をなし、戦局を覆すのに十分なスペックです。
火聖デックは個々のユニットの性能は良かったので、
各ユニットにしっかり仕事をさせれば勝ち筋のあるデックになりました。
極楽鳥は無垢なる混沌やガルーダと同系のユニットですが、
レベル、攻撃力、防御力が一致しているユニットが少なくなったので(特に英雄に)
1体でも命中すれば防衛はできると思ったら結構使える。
まあレベル8ユニットの完了能力にしてはまだ弱い威力だと思いますが。
またガルーダは能力はものすごく強かったんですが、
手札でだぶつく中核の大型ユニットに種族スピリット以外を採用すると
大事な時にコストに困って大して使えません。
クラウドホエイルやブルータスを抜く調整ができるようになったのが一番大きな変化かも。

水聖デック
追加ユニットは
珊瑚の王女テティス
マリンブルードルフィン
光明の聖霊ハイペリオン
ミストドラゴン
デッドリージェリー
真珠竜デウカリオン
と意外に多い
スペルは
プロテクション
マーメイドレイン
くらい
水聖固有の追加カードはミストドラゴンくらいなんですが
種族アクアリウムなので別勢力の結構強いユニットがそのまま運用できる。
デッドリージェリーが種族スキュラではなく水属性のユニットなのは、
このデックでの運用を想定しているためです。
ユニットの性能は悪くないんですが、
レベル5くらいで先攻ををとれないユニットは
いろいろな能力が刺さりやすくちょうど殺されやすい手頃なサイズなので
不利なデックが多そうです。
対抗数の多いデックではない上に
火聖みたいな飛行進軍とイニシアチブを活かした速攻はできないので
ちょっと勝ち筋が見えない辛い位置取り。
ブロック3は普通タイミングの能力の火力が大幅に上がっているので
フロックハートが微妙な堅さになっていますね。
後攻デックの防御力は環境の攻撃力に照らして
ギリギリで生き残れるように調整されていますので、
少し攻撃力がインフレすると一気に有利が崩れることがあります。
プロテクションは強いんですが、
Dualで使ってしまうと水と聖が1枠ずつ、という
ホーリースプラッシュ以外では消化し辛い微妙な残り方をしてしまう。
たぶんブロック2は重対抗寄りのブロックで
ブロック3がその反対の基礎値重視のブロックだと思うので
ブロックエレメンタルは攻撃力防御力の平均は今より少し下がる、と思います。
その時にこのデックがどの程度存在感を発揮するのかは分かりませんが。
ミストドラゴンやデッドリージェリーは
ブロック2らしい対抗合戦に強い能力を持つ追加ユニットなので
相手が力技で押しつぶすデックでなければテクニカルに戦えます。

カーリーデック
50枚投入できるカードということであれば
パイロレミング
アクアレミング
マリンブルードルフィン
刈り取るもの
が追加されましたね
スペルアイテムは混ぜるユニット次第なので基本的になんでも使えます
マリンブルードルフィンは平積みするだけでまとまった戦力になる優良カードなので
水カーリーという選択肢が面白くなってきました。
ただしブロック2の水スペルはカーリーにとって使いやすいものではありません。
Dualで使用しないと大きな効果が出ませんから。
刈り取るものを大量投入したデュラハンデックを主軸にする、というのも面白いですが、
カーリーと刈り取るものでパーティを組んでも意味がないし
デック全体に主体性がなくなって使い辛くなったりしないように注意。
それより、キルデリクスやモリガンなどの
単体で使っても戦力になるレベル5ユニットが出たことで、
高スペック英雄3枚とカーリー3枚、その他大量のレベル3コストユニットの構築が
普通に実戦レベルで通用するパワーが出たことが大きいでしょう。
クローヴィス、キルデリクス、カーリー、騎兵のみでも
純正ケンタウロスに引けを取らないデックになるんじゃないか。
土ならカーリーが手札で使ってジャマダハルが捨て山で使うリサイクルデックが組めます。
各属性の3・5デックにカーリーは必要ないかもしれないが
カーリーデックを組む分には支障のない環境が出来上がりました。

3・5ジャイアント
まさかの追加ユニットなし
ジャイアントはたくさんいるんですが全てレベル4、6です。
種族名はガネーシャの修験者、ゴブリンの料理長のテキスト欄に見当りますが
これらもブロック2のジャイアントデックを補強するものではなさそうです。
各属性の3・5デックでもレベル5圏の充実とともに追い出されたところなので
ジャイアントだけで組めるデックがほしかったところ。

アンデッドデック
種族アンデッドのユニットは多いですがブロック2のアンデッドデックだと
屍毒使いネビロス
が代表的な追加ユニット
ブロック2のアンデッドデックといっても、
ゴーストを育てるもの、土魔を主体とするもの、大量のキャリアーを積んだもの、
とどれも似ているようで異なる数種類のデックなので、
デュラハンデックのパーツたちを使うアンデッドデックというのもありでしょう。
デュラハンデックにヴァンパイアやジルベールを積んでもかまいません。
ネビロスは特に土魔系のアンデッドデックへの追加カードです。
なんですが、えらく使い辛い能力ですね。
パーティ対象で使用すると味方が死んでしまいますし。
1体対象の効果はレベル3ユニットにしては結構な火力が出ますが
アンデッドデックは攻撃力が高いので殴るほうが強いような気がする。
本人の種族はデーモンなのでヴェノムストライクの火力を下げます。
ヴェノムストライク、デビルロータスは
それぞれアヌビス、アンデッド、デーモンを全部フォローしていてほしかったですね。

フレスベルクデック
安定の追加カードなし
竜神殿にレベル3の種族ドラゴンはいませんでした。
それ以外の種族ドラゴンは結構いるので
能力が発動する機会はそれなりに増えたかもしれません。
このデックの追加カードを期待していた人っていますか?

リンドブルムデック
3・5デックに使える種族ビースト、ドラゴンということであれば
アクアレミング
パイロレミング
ガネーシャの犀騎兵
ゴブリン豚狩団
ホワイトドルフィン
マリンブルードルフィン
と結構います
フレスベルクデックと一緒と思うかもしれませんが、
一緒に使っているところを見たことがないので別カテゴリーです。
枠なしのユニットなので
使おうと思えばいろいろなデックに入るような気がするが実際はそうでもない。
ブロック2にビーストデックと呼べるビーストデックはガブリデックくらいなので
ビーストばっかり集めたデックにリンドブルムは重い。
イニシアチブ+3に普通タイミングの宣言で
行動完了を浴びせてくるって面白強いんですけどね。
ピンクウォームくらいまで性能が良くなるとやり過ぎだと思いますが。

魔法弾デック
新たな新カテゴリ、登場ユニットは
ウィンチェスター
ウィンチェスターレプリカ
使えるスペルアイテムは
サンライズクロス
マーメイドレイン
人魚の秘薬
声枯らしの秘薬
と実は多い
種族固有のスペルアイテムが使えるという新メンバー。
うーん、惜しい。
イニシアチブ決定タイミング開始時に種族パワーブラザーになれてほしかった。
特定種族や属性限定のスペルアイテムは魔法弾に限らず実に数多く、
それら全部を使えるユニットというのはコンセプトとしては面白い。
常動特殊能力がデザインされなくなったことで
変身能力は範囲は狭まっていますが
種族固有のスペルアイテムが以前より圧倒的に多く作られているので、ネタは多い。
しかしユニットとしては弱い。
いかに威力が高いとは言え、
今の環境で3/3/3で1対抗、5/5/5で2対抗、では
それがどんな効果であろうと打ち消されて終いでしょう。
対抗数はこれ以上増やせなかったとしても基礎値はほしかったですね。
3/4/4、5/7/5くらいでも別にやり過ぎではない。
ウィンチェスターレプリカは50枚カードでもよかったなぁ。