老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

風力発電について

2016年02月23日 21時14分40秒 | 原発関係
このブログでご推察いただけるように「反原発」の立場の私としては、自然エネルギーを活用した発電へのシフト加速を期待していますが、その内の「風力発電」に関するニュースが2件ありましたのでお知らせします。

◆まず2月23日付の毎日新聞に拠ると「世界風力エネルギー会議」の発表では、2015年末の世界の風力発電能力(※)が昨年比で17%増えて4億3242万KW(キロワット)となりましたが、一方「世界原子力協会」の発表では16年1月1日時点での原発の発電能力は3億8255万KWで、風力発電能力が原子力発電能力を初めて上回ったようです。
15年度中に増えたのは6,310万KWで、これは原発役60基分にもなるとのことで、風力発電の発電コストや信頼性を向上と、原発に関する信頼性低下が世界的にも顕著なようです。
(※)「発電能力」は“発電できる最大の能力”を意味しますが、風力発電は風が吹かないと発電できないため、発電量は発電能力よりもかなり低めになり、「原子力」による発電量との単純比較は難しいとも言われています。

また、国別の風力発電能力の首位は中国の14,510万KWで、2位のアメリカ(7,447万KW)の2倍近くにもなり、以後ドイツ・インド・スペインと続き、我が国は発電能力/新設共に20位前後でかなり遅れているとのことです。

◆次に、2月19日付の日経新聞電子版に拠ると、国内首位のユーラスエナジーホールディングス(HD)と同2位のJパワーがそれぞれ2020年までに600億円規模を投資し、国内全体の風力発電能力は現在の約3倍、原子力発電設備10基分に増える見通しだそうです。わが国でも風力発電活用の機運が漸く軌道に乗り、温暖化ガス削減の国際枠組み「パリ協定」で掲げた目標の達成に向け、風力も再生可能エネルギー活用の新たな柱になりそうとのことです。(まさ)

淡路島報告 ~千福寺と冬の播磨灘~

2016年02月23日 20時02分04秒 | 旅行/色々な風景
  最近義父の調子が余り良くなく淡路島行きの回数が増えていますが、昨日は親戚で御不幸があり急遽淡路行きとなりました。

 その関連で洲本市内の千福寺というお寺に行く機会がありましたが、同寺の庭で山田脩二さんの瓦の作品を偶然に見かけました。山田氏は元写真家ですが、淡路瓦に惹かれて現在は瓦の製作や瓦を用いた造形家としても有名な方です。
私は60歳を過ぎてから兵庫県立淡路景観園芸学校で学ぶ機会がありましたが、その時に同氏の作品を目にする機会が数回あり、その影響でその後の花壇製作の中にも瓦を使うことが多いのですが、昨日は全く予想もしていない場面で山田氏の作品に出合い、驚きの気持で懐かしく拝見しました。
お寺の境内に相応しく、落ち着いた作品で、特に“甍の波”は瓦作りも手掛けられる同氏ならではの作だと思いました。

 尚、いつもは何気なく通過していて余り注意しておらず昨日初めて知ったのですが、洲本市には寺町という地域がありお寺が集中していました。洲本は元々蜂須賀氏の城下町なのですが、町の防御のためにお寺を一カ所に集めたようです。

  また、帰路に淡路自動車道の室津PAで休憩しました。淡路市島の西海岸に面したPAです。生憎の厚い雲に覆われた空でしたが、丁度夕日の時間で冬に戻ったような播磨灘を駐車場から見ることができました。(まさ)

洲本市千福寺の瓦を使った庭の説明

瓦を使った駐車場の入り口

駐車場の横の造形

瓦で波をを表現

夕陽の播磨灘 最初はどんよりとした冬の海でした。

海岸近くには、養殖のイカダが沢山ありました。

帰る時になり、少し雲の切れ目が出来て幾分明るい海になりました。

女房言葉について

2016年02月21日 23時07分54秒 | 思い出すままに
先日、ツクシからの話しの展開で、「女房言葉」なるものを紹介しましたが、WIKIPEDIAによると女房言葉(女房詞・にょうぼうことば)とは、室町時代初期頃から宮中や院に仕える女房が使い始め、その一部は現在でも用いられる隠語的な言葉で、語頭に「お」を付けて丁寧さをあらわすものや、語の最後に「もじ」を付けて婉曲的に表現する文字詞(もじことば)などがあるようです。
優美で上品な言葉遣いとされ、主に衣食住に関する事物について用いられ、後に将軍家に仕える女性・侍女に伝わり、武家や町家の女性へ、さらに男性へと広まり、一部は普通の会話にも用いられるようになった言葉の様です。 

例を挙げると、下記のような言葉で(WIKIPEDIAより引用)、私たちが日常に何気なく使っている言葉の中にも名残が残っている様です。 (まさ)
   
【語頭に「お」が付く】 いわゆる丁寧語です
おかか(鰹の削り節) 「お」+「鰹節」の「か」を2回重ねたものか。
おかき(欠餅)     当初は「鏡餅」を砕いて食べたことから。
おかず(御菜)     惣菜は数々取り揃えるものであることから。
おから         大豆から豆乳を絞った後の残りかす。
おこわ(強飯:こわめし)
おさつ(薩摩芋:さつまいも)
おみおつけ(味噌汁)
   「付け」は飯に付けて出すもののことを言う。本来は吸い物の意であったが、味噌汁のことを、味噌の女房言葉である「おみ」と合わせて「おみおつけ」というようになり、それが略されて特に京阪神で「おつけ」で味噌汁の意としても使われるようになったものである。

おでん(味噌田楽、煮込み田楽)
   おでんは本来は豆腐などを串に挿して味噌などを付けて焼く田楽の意であるが、焼かずに煮て調理する煮込み田楽が普及し、煮込み田楽の意で使われるようになった。

おなか(腹)
おなら(屁)    「鳴らす」から来た語。
おにぎり・おむすび(握り飯)
おはぎ(牡丹餅)  小豆の粒を萩の花に見立てた表現。
おはぐろ      元は「歯黒め」と言った。
おひや(水)    お冷。冷水のこと。

語尾に「もじ」が付く(文字詞)】
おくもじ(酒、漬物、苦労)
      「お」は接頭語「御」
      「九献(くこん)」の「く」+文字→お酒
      「茎(くき)」+文字→漬物、  「苦労」+文字→苦労
おめもじ(御目にかかる)    「御目にかかる」の「おめ」+文字
しゃもじ(杓子)        「杓子(しゃくし)」の「しゃ」+文字
そもじ             「そなた」の「そ」+文字
ゆもじ(浴衣)         「浴衣(ゆかた)」の「ゆ」+文字

マイナス金利策に思う

2016年02月20日 20時19分59秒 | 政治・経済・環境・核兵器など
先般日銀が取り入れた「マイナス金利」政策が大きな波紋を呼んでいます。
日銀並びに政府の財政政策の悪あがきかとも思われますが、期待されたような財政効果は僅か2~3日で霧散してしまい、逆に色々な不安を引き起こし、この国の財政基盤の弱さを浮き彫りにした様です。

私は、経済学部卒とはいえ、専攻は「経済史」なので、財政政策については非常に疎いのですが、最近の我が国の状況から見て、はっきりと言えることが二つあります。

◆まず、この国で金利が上昇することは暫くの間はないでしょう。
なぜなら、先日もこのブログで触れた様に、平成27年度の当初国家予算では、新たに36.9兆円の借入金の追加となっています。見返りとして借入金の返済に23.4兆円が計上されているとは言え、その内、10.1兆円は金利返済分なので、元金返済に充てられるのはわずか13.3兆円だけで、差引今年度末では更に23.6兆円も借金額増加になるというのが我が国の財政の実情です。
すでにこの国の国債などの借金は1,000兆円を超えており、仮に金利が1%上がれば、金利だけで年間10兆円もの資金が必要となりますので、国の施策として金利のアップは絶対に避けたい所でしょう。

◆更に、国民の立場で見ると、個人資産は大半が消費に回せない金なのです。
某副総理の談話では、金利の引き下げにより銀行から産業界への融資増加と共に、個人資産を市場に引っ張り出したい意向の様です。
アホノミックスの成果を示すためにも、財政担当者としてはこれらの資産を市場に引っ張り出して、経済の活性化の起爆剤として期待したいでしょう。

しかし、それは金に困ったことのない裕福な二世議員や、世間を知らない日銀の理論でしょう。
確かに我が国の個人貯蓄は他の国と比べても水準が高い様です。しかし、今までこの国の市場の最大の需要層だった団塊世代は現役を引退し、人口の減少も相俟って、将来の国内市場の縮小も危惧される状態になっているだけでなく、若い世代では正規社員の比率が益々減少して不安定な雇用状態の人が増えている状態です。

上述のような最近の国の財政事情から見て、社会保障は限界になっており、老後の生活はある程度は自己防衛せざるを得ないことを国民は肌で感じており、このなけなしの資産は手放したくはないでしょう。
特にごく近い将来に来るであろう高齢者の医療費負担率のアップは切実な問題で、これに備える為にも資産を何とか維持したいと考えるのは当然でしょう。
仮に資産を使い果たさなくて子供に相続されたとしても、日本では超高齢化により、遺産相続人の平均は60歳以上になっている状態では、この傾向は継続されるでしょう。
即ち、長寿社会では、貯蓄は市場の潜在力にはなると限らないと考えられます。(まさ)

ベランダの銀葉アカシア(通称:ミモザ)が開花

2016年02月19日 20時16分06秒 | 自宅の様子(ベランダ/室内園芸)
 先日、色着いたと紹介したベランダの銀葉アカシアがついに開花しました。
柔らかい黄色のボンボンのような小さな花ですが、数が多いだけにとても豪華に見え、ベランダは一気に春の気配になりました。
2年前に小さな苗木を購入したものが、やっと咲いてくれました。(まさ)

ベランダで元気に開花しました。

花のアップ写真です。