老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

巨大ITの問題点と「データ主権」  その③  ~個人データの主権者は?~

2021年06月18日 19時19分32秒 | その他

◆個人データは宝の山
 「個人データは21世紀の石油」という言葉をよく聞きますが、正に個人情報は宝の山なのです。
 上記のように、一見利便性を謳い文句にして、PFは利用者のデータを吸い上げて、私たちにわからない仕方でさまざまに分析したり加工したりして商品にしているのです。

 「便利だね」と素朴に受け止めていると、私たちの嗜好や政治姿勢だけでなく、生活のあらゆる行動が把握され、データが分析されることになり、やがては、そのデータに基づいて私たちの感情とか欲望までがコントロールされ、行動を変容させられていくのでしょう。

 そうなったらもう、ニセモノの欲望なのか本当の欲望なのか、自分でもわからなくなるでしょう。

 私ごとですが、旅行が好きなので旅行について色々と検索したりしていますが、いつの間にかPCを開くと私の気に入りそうなツアーなどの情報が最優先で提供されていたり、先日は安い中古のPCを検索したところ、その後は中古PCの情報が最優先で表示されるということもあり、ゾッとすることもありますが、皆さんもご経験のことと思います。

 別な言い方をすると、私たちは、PFの便利さを享受しているつもりが、いつの間にかPFの為の「無償労働者」になっているとも言えるでしょう。


◆個人データの主権者は自分だ
 といって、今更PFの利用を無くしたり、PCがない様な不自由な生活に戻ることはできないでしょう。
 しかし、上述のように自分の個人データがいつの間にか無償で提供されて利用されるのも事実です。

 出来ればむやみやたらな個人情報提出は防ぎたいところで、個人データの主権者は自分自身であることを自覚し、自分のデータを渡す・渡さないは自分自身で決める。  

 即ち、公共的な目的に資するようなデータの使い方は許容するが、何かの宣伝や、私企業に資するような使い方に対しては拒否するのも一つの方法でしょう。(まさ)