老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

言葉の語源など その(73)~人口に膾炙する(じんこうにかいしゃする)~ 

2021年06月23日 19時25分42秒 | 面白い言葉や語源など

 <Goo辞書>によると、“人々の話題に上ってもてはやされ、広く知れ渡る”という意味でよく使われますが、その語源は少し意外でした。

 「膾炙人口かいしゃじんこう」とも言われるようですが、中国語の詩を由来とする故事成語です。唐の時代の詩人である「林嵩」による「周朴詩集序」(しゅうぼくししゅうじょ)の中に、「一編一詠、膾炙人口」との一節が記されています。

 「人口」は世人の口・うわさ。「膾」はなますで、細く切った生なまの肉、「炙」はあぶり肉のこと。

 どちらも春秋時代の中国においては、美味でだれの口にも合って好まれ人気の料理だったようで、この言葉が生まれたとされています。(まさ)