この地域では、わら籠のことを「ほぼろ」と言います。10年位前には制作できる古老が数人いました。私は途中までしか作ることができません。そのため、作り方をすべて教えていただくようお願いしていた古老がいました。その方をひさしぶりに訪ねると、ご高齢のため病院に入院中とのこと。残念、訪ねるのが遅かった!
その後、人のつてを辿ってあちこち訪ねました。最後に、柳井市の黒杭ダム近くに住んでいる古老を訪ねました。すると、教えていただけるとのこと。その方から道具一式をお預かりました。そして、郷土館かどこかで教わる準備をしています。そのほぼろを作る道具の一つである「馬」を、とりあえず2人分作ることにしました。この道具を使うと、ほぼろ以外に俵(たわら)を作ることもできます。
下にあるのが「ほぼろ」、その上は「馬」と制作途中の「ほぼろ」
ほぼろを作るための道具である馬、四つの脚が付いているため馬と呼ばれていたのだと思います。その昔、もっぱら馬は俵を編むために使われていました。米俵や炭俵などです。物を入れる袋として使われていました。馬は二股に分かれた太い枝を二つに割って脚としていました。今、そのような枝を探すのは大変です。そのため、木材を組み合わせて作ることにしました。
脚を付ける台を作る 馬の脚を作る 馬二個分の台
今回は馬二個分の脚を作りました。この脚に背板を取り付けます。この背板に、わらを縛るための位置を刻んで馬が完成します。まずは私ができるところまでほぼろを作ろうと思います。そして、私が知らないほぼろの中心部の編み方を古老に教わろうと思います。もし、その古老からほぼろの作り方を学んだら、皆さんにその作り方を教えてみようかと思います。なお実用的な応用として、ほぼろバッグやチャックが付いたほぼろ袋のようなものを作ってもいいかも知れません。
制作した馬二個分の脚一式 馬一個分の脚を組み付け
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昔よく使われたわら細工民具です。
ほぼろにも数種類あり、大きいものや小さいもの、紐の取り付け方などに地域性があるようです。
※この五月連休にほぼろ製作講習会をします。
義父の回顧録より想像のホボロ
参考写真としてコピーさせて頂いてよろしかったでしょうか?
はっきりしたことは、義父も亡くなって尋ねることはできないのですが、6升のホボロという名前と、片たすき掛けでぶら下げて腰に紐で結ぶと書いてありました。このような形の物ではないかと参考画像添付してもよろしいでしょうか?
川で使うものではないかもしれませんが子供の頃シジミとりに使用したと書いてあります。義父の自分史を文字におこしをしております。