四輪クドウの独り言

見えたまま、聴こえたまま、感じたまま…

一水会顧問・思想家の鈴木邦夫氏の講演。門奈立教大教授との対談も・・・

2016-04-09 21:04:26 | 日記

●今日午後から、武蔵浦和のコミュニティセンターで、一水会顧問で、思想家の鈴木邦雄氏の講演と立教大学名誉教授門奈直樹氏との対談形式で「討論の自由と政治=今声を出すことは=」について話をいただきました。埼玉新聞サポートクラブが主催で、埼玉市民ジャーリズム講座「第25回地域民主主義とメディア」の連続講座です。

 

●鈴木氏は、言論・討論の始まりは、28年前、田原総一郎による朝まで生テレビではないかと切り出しました。門奈氏は、激しい言葉で罵倒するような印象が強いので主演しなかったと。鈴木氏は、何度か「朝生」に出ているが、討論に自信のない人が「朝生」に出たがったという印象を話され、政治家が特に出たがる。日本のテレビ討論は、激論型が多く、建設的な問題解決に向かわない。特に「朝生」は、政治に影響与えようとし、本来の討論番組から離れたのではと指摘。今、ネットで言葉の自由が横行し、いいぱっなし、悪口のオンパレードになっている。表出と表現の違いを学ぶべきと思うと言っていました。

●失礼ながら、右翼団体の代表という思い込みがあり、もっと強面かとみていましたが、大変穏やかな話し方、話す内容も、どちらかというとリベラリスト、インテリジエンスと思われる柔軟性がありました。「愛国心なき愛国心教育」と座談会にも出席されたと門奈教授が紹介。愛国心は、人(隣人)を愛す、家族を愛す、会社を愛す、故郷を愛するという延長線上の先にあり、国家主義的なものではないと話されました。討論の自由とは、熟議であると門奈教授。鈴木氏が小さな村が直接民主主義で行えるが、間接民主主義の議会こそ、現場の熟議が重要であろうと。そこに、直接民主主義的関与があれば、熟議はさらに深まる。そうか、ここの所、我々も特別委員会で傍聴者に発言の機会を作っているが、これこそ間接民主主義に直接民主主義の仕組みを入れ、住民とともに「熟議」を進めるように思いました。

●鈴木氏が、最近の戦争映画は、美しく描きすぎていることに違和感を持っていると。特攻隊へ亡くなられた人は、今生きている我々のために死んだというストーリーが多いが、それには特に違和感があると。彼らは、我々よりはるかに優秀で、自分(鈴木氏)が死んでも、彼らこそ生き延び、社会のために働いた方がよほどいいでしょうと。戦争で美しく死ぬなんであり得ないし、そんな戦争で若い人を戦地で死なせることはあってはならない。真の国防は、軍備ではなく、外交等の調整のネットワークではないか。運動は、信念を強く持つと「運動」に怖さがなくなり、ややもすると暴走につながるとも。なかなか含蓄のあるお話でした。もっとも、自ら左翼と任じる門奈教授との対談形式は、バランスがよく心地よかった。

●今朝も、公団周辺にポスティングしました。17日に「公団地域学習センター」で、議会報告会を開催します。その日程(PR)自分の議会だよりに載せていますので、1時間半ほど自転車で動きました。ウグイスの鳴き声が聞こえました。本当に春です。

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