●今日は憲法記念日。施行から68年になります。今「憲法改正」に向け国民の中に賛否があります。護憲派といわれる人は、特に憲法第9条(戦争の放棄)の改正に神経質になっています。憲法は時代の変化に合わせ、現実に不都合があれば国民的議論を得て、合意形成が図れるなら変えることは必要であると考えています。しかし、戦争は避けたい(9条の精神は続けたい)というのが本音です。自主憲法というのも何か変です。現在の憲法も国会の手続きを経ているのだから立派な自主憲法です。
●今年、統一地方選挙がありました。投票率の低下が問題になっています。政治に興味を持たないことは、それだけ国民生活が安定し、平和である証拠とおっしゃる方もいます。本当に、そうでしょうか…。我が国の憲法では、「国民主権」が示されています。そのうえで、議員制度(間接民主主義)が、国民に代わって主権を行使するのようになっているのでしょう…。とすれば、投票率の低下は国民が「主権」を放棄するに等しいことです。
●北本市でも市長と市議会議員選挙が行われました。そろそろこの選挙制度を変える時期に来ているように思います。まずは、戸別訪問を認め、政策や人間性(資質)を有権者が判断しやすいようにする。運動期間は3週間ぐらいにし、街頭演説以外の街宣は禁止(選挙カーで連呼など)する。立ち合い演説会や政策討論会をその間に行う。市長選挙は投票者の過半数を超えるとし、候補者が3人以上で1回目の選挙で過半数を超えない場合は、1位と2位で決選投票する。この方法だと候補者が多くなり、有権者の選択肢が増える。一本化を無理にする必要がなくなるだけでなく、多様な民意が反映されやすくなる。
●市議会議員選挙のように、多数立候補し多数選ぶ選挙では、複数投票性があってもいいし、当選させたい人と落選させたい人の2票制もいい。また、議会を休日夜間に行うようにして、働いている人が兼務できるようにする。特に、女性議員が増えることは望ましい。議会の在り方とそれを選ぶ選挙の在り方を変えないと、地方では成り手がいない。無投票が増える。何より「議会不要論」まであり、深刻な問題です。国民(市民)主権が活かされない「民主国家」では帝国主義時代と変わりません。憲法改正論を機に、地方政治の作り方、進め方についても議論していただきたいものです。
●選挙に勝つことだを目指した政策(公約)は、当選後に必ずほころびが出ます。思いつきやその場しのぎの政治が、政治のダイナミズムを失う原因かも…。
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