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権力の源泉とは・・・

2010年04月18日 | Weblog
「プレジデント」2010.3.29号より。

“歴史に学ぶ仕事道”(作家守屋淳)というコラムのなかで、韓非子の権力の使い方について述べられていた。この中で、初めて聞いた「権力の源泉」という表現がちょっと気になった。

そして、この権力の源泉の定番には2つあった。それらは、1、武力、懲罰権。2、金。それらをわかりやすく言えば、「殺しちゃうぞ」と「お金欲しいだろ/お金あげないぞ」という言葉が人には最も効く脅し文句だったのだ。

また組織ということを考えれば、もう一つ非常に大事な権力の源泉があった。それは3、人事権だ。会社なら「お前、左遷されたくなんだろ、だったらおとなしく仕事をしろ」という意味合いのことをほのめかすのだろう。

韓非子はこの3つの原理を巧みに操って権力維持を考えたという。さらに、あまり聞いたことのない「刑名参同」という賞罰の運用法を考えたようだ。つまり自己申告をさせて、実績がそれに伴うかどうかで判断するということだった。

現在行われている「成果主義」というものに近い。しかし権力を握って命令ばかりすれば組織内では怨みをかってしまうことも多いに違いない。つまりそれは負のエネルギーと考えられる。

そこで、そこに「法」や「刑名参同」というルールを挟んでみると、「ルールだから仕方ない」「自分が申告した目標だから自業自得」となって権力者は負のエネルギーから身をかわせると考えたようだ。

実際に組織に属していれば、「ルールだから仕方がない」「決まったことだからそれに従うしかない」というようなことがある。ここで問題なのは、そのルールや決まりごと自体にしばしば大きな欠陥があることだ。しかし、それを質そうと思っても(権力がなければ)それがなかなか難しい・・・