ちょっとマンネリですが・・・

ダラダラ過ごしている毎日のことあれこれ・・・・

芸術はここちよくあってはならない。

2007年10月23日 | Weblog
「今日の芸術」岡本太郎著より。

氏はこの一冊のなかで「今日の芸術は、うまくあってはいけない。きれであってはならない。ここちよくあってはならない。」ということを宣言している。これが芸術における根本条件だという。

一般的には絵はうまくとかきれいな方がいいとか見て心地いいものだと思いがちだが、本物の芸術ではそうではないようだ。むしろすぐれた芸術には常識とはかけ離れた飛躍的な創造こそが要求されるのだった。

たとえば、ピカソの絵は、楽しいというよりむしろ不快感、いやったらしさを感じさせるようだ。意見しても頭では理解できない。しかし二十世紀を代表する独自の作品を生み出している。

また、ゴッホは今でこそ数十億円の単位で取引されてはいるが、存命中は一般からは認められず、一枚も絵は売れてはいなかったようだ。しかも絶望して自殺までしていた。

すぐれた芸術は、残念なことだが、しばしばその時代には理解されなかったりするものかな。時代がまだその作家に追いついていかなかったのだろうか。