ちょっとマンネリですが・・・

ダラダラ過ごしている毎日のことあれこれ・・・・

「上達するためには、面白がることが重要です」

2007年10月14日 | Weblog
「相鉄瓦版」2007.10月号より。

創業から60年近い歴史を持つ「戸山家具製作所」の職人、戸山顕司さんはキャリア40年以上のベテラン職人だ。そんな戸山さんが父親から言われた言葉は「おまえには仕事を教えない」だった。おやっと思ってしまう。

その理由は家具作りは面白いから気をつけろ、ということだとあとから理解できたという。つまり木工に夢中になってしまうと、商売のほうがおろそかになってしまうからだった。個人経営では何もかも一人でしなければならなかったからだ。

ところが、戸山さんはその教えに背いて家具作り、特に塗装にのめりこんでしまったのだ。ということで、今では三代目とる息子さんが営業に専念してくれるのは嬉しいとまでいう。技術はほかの職人でも受け継ぐことはできるからだった。

戸山さんは日本の塗装の神様とも呼ばれる職人にしつこいくらい付きまとって教えを受けていた。しかもその後、海外に出てそこでも塗装の職人に教えを請うていた。そこまでのめりこんで塗装の技術を磨いたということは、よほど仕事が面白かったということでもあろう。

45年ほどもやってきてもまだまだ塗装が楽しくてしょうがないという。現在は職業訓練校でも教えているが、その際も単に技術的な面だけでなく、塗装の面白さを伝えるのも自分の役目だと考えているようだ。

こんな先生に面白さを教えられた生徒さんには、将来素晴らしい職人になってほしいもの。