「正本堂の御指南に対する創価学会の『再お伺い書』の問難を破す」(※転載)
日蓮正宗時局協議会
発刊に当たって
本年(平成3年・1991年)初頭の一月六日と十日の二回にわたって、全国教師の指導会が総本山において開催され、その際の御法主日顕上人猊下の御指南が『大日蓮』二月号に掲載された。
この御指南中、二カ所が訂正されたことなどについて、創価学会の秋谷栄之助会長ほか十二名の連名により、二月二十七日付の『お伺い書』を、御法主上人宛てに送りつけてきた。これは『お伺い書』とは名ばかりの詰問状であって、しかも「十日以内」と日限を切り、御法主上人に対し奉って返答を求めたものであった。
これに対し、御法主上人におかせられては、「一宗を教導する法主」としてのお立場から、大慈悲をもって、三月九日付書面をもって御教示あそばされ、回答とされた。
しかるに、その三月九日付の『御指南』に対して秋谷会長以下は、さらに三月三十日付で『再お伺い書』を、御法主上人宛てに送付してきた。これは『聖教新聞』の四月一日付紙面から四月八日付紙面までを使って大々的に掲載したように、B4判紙百十五枚に及ぶもので、内容を十段に分かって問難している。
日蓮正宗信徒としての信心を失い、邪教の徒となりつつあった秋谷会長以下の囈言(たわごと)に対し、一々これを取り上げる必要のないことは自明であった。しかしながら、御法主上人の『御指南』を賜ってなおかつ、誹謗・悪口の限りを尽くして堕地獄の因を積み重ねる愚挙を看過することはできず、文書作成班の有志により、五月一日付『大日蓮』号外において、総論的にその誤りを糾(ただ)したのである。
さらに、同じく文書作成班有志によって、その謬見(びゅうけん)に対し、各論的に破折を加え、去る九月二十三日、秋谷会長宛てに送付した。
そこで今般、これら総論と各論の両論を一冊にまとめて、宗内教師各位に配布するとともに、記録として後世に留めることとした次第である。
平成三年十二月二十五日
日蓮正宗時局協議会
目 次
総 論
各 論
(一) 正本堂と創価学会
(二) 広布達成の意識と慢心
(四) 「改訂」の語義について
(七) 先師冒涜論に対する破折
(九) 「賞与御本尊」の論難への破折
(十) 正本堂に対する御指南の真義