塩哲の色不異空

日々の思いを気の向くままに

ミュージアム巡り 棗のエトセトラ +α 堆瓷文陶匣

2019-04-09 05:44:23 | ミュージアム巡り_2019
 次は、松井康成(1927〜2003)さんの「堆瓷文陶匣」(1983年、
陶器、Ornamental box、Tsuiji)。
 松井さんは、独自に古陶磁研究を重ね田村耕一の勧めで“練上手”
(ねりあげで)技法を習得。
 その後、作品の表面を刷毛や櫛でワザと傷をつけひび割れを文様
に見立てた“嘨裂”や、異なる種類の色土を二層三層に重ね、成形後
に切り込みを入れて下層の色土を浮き上がらせる“象裂瓷”を発表し、
松井ワールドを確立。
 さらに、彩泥技法“堆瓷”、作品の表面に粗い砂を強く吹き付けた
“風白地”、釉による光沢と色土で表現した“萃瓷”、焼成後にダイヤ
モンド粉末で研磨した“玻璃光”などの技法作品を生み出されている。

 シックな色合いの地肌、幅・長さ・高さのバランス比率は初めてお
目に掛かった作品だろう。
MOMAT(千代田区北の丸公園1-1)
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