台風18号が暴れています
現在、京都や滋賀に特別警報なるものが出されています。これから、関東甲信や東北に大きな影響を与えそうな勢いです
台風で思うのは、収穫直前の農家のこと。稲は倒れ、果樹園の果実が吹き飛ばされます。果実の一個一個が熟し収穫される直前で・・・全てがパアにされてしまうのです
自然災害とはいえ、誠に切ないものです
私の故郷、淡路島は台風の通り路。夏の台風では、台風一過、稲の花が吹き飛ばされ、花が付いていた緑のモミが擦過されて焦げ茶色になり、まるで薄いもみ殻だけが突っ立った稲穂となっているように見えます。花が咲いたばかりで、中味がまだ入っていませんから、「実れば実るほど、頭を垂れる稲穂かな
」というには至りません。
これが今のような秋ともなると、稲穂にしっかり実が入り、その重い稲穂が倒れるのです
稲穂が土に触れ、しばらく放置すると、その稲穂が発芽するので、もう商品には成りません
これを避けるために、稲については品種改良がおこなわれてきましたが、如何せん、自然の威力には勝てません。その昔、損な生業だなあと思ったことが何度もありましたが、それでも子供だったので、台風による自然の変化を楽しいと思ったこともありました
この台風、大きな爪痕を残さないことを祈っています
