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はじめてのカント「純粋理性批判」 読す

2012年10月27日 | 読後記
超読解!はじめてのカント「純粋理性批判」
             青田青嗣著   講談社刊

「とことん考えるというのはこういうことか」と思いました。

とことん考えた末に・・・
時間と空間という形式をもつ感性において直感される一切のものは、
あくまで我々に経験される「現象」としての世界であって、
「物自体」としての世界ではない。
言い換えれば、
人間は、その感性形式を通して自分に入ってきた世界の像しか認識できず、
その「おおもと」である「物自体」は、決して経験されないものとしてとどまる。
・・・という形而上学の不可能性の原理に辿り着いた。

素晴らしい転回です。

「実践理性批判」と「判断力批判」も是非、超読解して欲しい思います!
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